直前期の事例Ⅱ対応 byのぞひな

事例Ⅱ
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タキプロ16期の   のぞひな と申します。

いよいよ10月26日の2次試験本番まで残り3週間となりました。

受験生の皆さまはラストスパートをかけていらっしゃることと思います。気ばかり焦る時期かもしれませんが、まだまだやれることはたくさんあります。「まだ」3週間もあります。

私は、合格まで6年を要した多年度受験生です。正直なところ事例Ⅱは得意な事例ではありませんでした。今回の投稿では、そんな私が直前期に意識していたことを整理しました。苦手な科目でも工夫次第で戦えることをお伝えできればと思います。

何かひとつでも皆さまのご参考になれば幸いです。 

■はじめに

皆さまは事例Ⅱ(マーケティング・流通の事例)にどのような印象を持たれているでしょうか。私にとって事例Ⅱは、一見取り組みやすそうながら当たり外れが大きく安定しにくい科目でした。理由は以下の通りです。

  • 設問数が4問と少なく、1問あたりの文字数も多く配点が高いこと。
  • 与件文内にはターゲットやニーズ等、解答の根拠が数多く具体的に書かれているが、設問への割り振りを誤ると致命的な失点となること。

過去の点数推移を振り返ると、その印象が如実に表れています。

R元年:判定C(40~50点)→R2年:判定B(50~60点)→R3年:55点→R4年:59点→R5年:64点→R6年:60点

ご覧の通り、6年間を通じて大きな成長は見られませんでした。正直に言えば、事例Ⅱの投稿をするのも気恥ずかしいほどです。そのような状況の中、当初2年間受講していた受験予備校講師から「事例Ⅱは事務処理。問題要求の根拠の対応付け」との指導を受け、限られた時間と不慣れな環境下でできる限り悩むことを避け、機械的に回答を作り上げるプロセスを再現できるよう、自身の「型・ルーティン」を頭と身体に染み込ませることを直前期に過去問練習を通じて取り組みました。

■時間管理

ご承知の通り、1事例80分は決して十分な時間ではありません。下調べができない会場での受験環境や本番特有の緊張感も加わり、冷静に時間をコントロールすることは容易ではありません。そこで私は直前期に、以下のルーティンを徹底的に身体に染み込ませました。これは事例Ⅰ〜Ⅲすべてに共通の対応です。

  • 解答用紙に受験番号を記入。解答用紙で問題数・文字数を確認(約5分)
    → 一番大事です。コロナ禍のR2年、前日の睡眠不足もあり疲れ切って挑んだ事例Ⅳで、残り5分のアナウンスで受験番号記入漏れに気づきました。皆さん体調管理にはくれぐれもご注意ください。
  • 設問文の解釈と回答骨子のメモ(約10分)
    → 与件文の最初と最後の段落を読み、会社概要と経営者のニーズを把握。
  • 与件文を通読(1回目は素読み、2回目はアンダーラインとコメント記入)(約10分)
    → ターゲット候補とニーズを意識しながら、フリクションボールペンで強みと機会を赤、弱みと脅威を青でマーク。
  • 解答構成の検討(約15分)
    → 書くのが遅く字の汚い(後で読めない)私は構成とキーワードのメモだけの解答下書きなしでの解答欄記入に落ち着きました。
  • 解答記入(約30〜40分)
    → 全ての設問の解答構成ができていなくても記入を開始。
  • 誤字脱字、受験番号の見直し(約5分)

■解答作成のフレームワーク

解答を作成する際には、以下の事例Ⅱに求められる解答方針を常に意識していました。その上で、以下のような解答フレームワークを基本に据えていました。

  • 事例Ⅱの最終目標は「売上向上」。与件文最終段落の経営者のニーズを確認し、経営者の意向に沿った解答案作成を心がける。助言においては経営者の意向を尊重した施策とする。実際の中小企業診断士の業務では、「社長、今はやめておきましょう。」もありかもしれませんが、試験では「いいですね。やりましょう。こんな明るい未来がありますよ。でもこんな点は注意しましょうね。」という感覚で解答に取り組みました。
  • 助言問題は「ダナドコ」で解答。
    「誰に(ターゲット)+何を(Product)+どのように(Price・Place・Promotion)+効果(課題達成)」で多面的な解答を心がける。戦略系の問題については強みを機会に活かし、弱みを克服して課題を達成する」を型として意識しました。
  • 方向性は、売上向上(客単価×顧客数)のため、顧客ニーズに対応し、競合と差別化を図り、ブランド向上、顧客との関係性強化、顧客満足度向上、固定客化、強みを活かした新商品の開発・販売、新規顧客獲得、自社売上拡大と地域貢献につなげる、など。

■ファイナルペーパー他

設問解釈や解答骨子を考える時間は非常に限られています。そこで私は、直前期に「解答作成の方向性、使える重要キーワードを反射的に思い出せる状態」をつくることを重視しました。そのために活用したのが、ファイナルペーパーとYouTube動画です。通勤時間や休憩時間といった隙間時間をフルに活かして反射神経を鍛えました。また試験当日も休み時間に見返すことで、終わってしまった事例を振り返ることなく、次の事例へと意識を切り替えることができました。

  • ファイナルペーパー
    過去問解答を通じて自作をしていましたが、インターネットで様々な受験支援団体や個人の方が無料で提供されています。自分にもっとも合ったものを使うことをお勧めします。試験で求められる解答の方向性は基本的に大きく変わりませんが、外部環境の変化(コロナ禍対応、IT化など)に応じた新しいトレンドを反映したものを選ぶことが大事です。タキプロでも代々のタキメンが提供していますので、ぜひご参照ください。私は、自作に加え「一発合格道場 ぐっちさん」のファイナルペーパーを使わせてもらいました。
    https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%EF%BC%88%E3%81%90%E3%81%A3%E3%81%A1%EF%BC%89.pdf
  • YouTube・アプリ
    YouTube「ダンシ君のサブノート 中小企業診断士合格Channel」の「ねずちゃんが答える一問多答 中小企業診断士2次知識」を視聴。同内容を単語帳アプリ「WordHolic」で併用し、事例Ⅰ~Ⅲで重要キーワードを覚え、設問解釈の際に瞬時に思い出せる反射神経を鍛えました。
    https://www.youtube.com/@Danshikun-Subnote

■おわりに

繰り返しとなりますが「まだ」3週間「も」あります。この「まだ」をどう使うかで、結果は大きく変わります。

  • ルーティンを確立して身体に染み込ませ再現性を高める。
  • フレームワーク・重要キーワードを頭に染み込ませる。
  • ファイナルペーパーや動画を使って反射神経を鍛える。

本番での緊張や環境の違いに左右されにくくなり、安定した解答作成につながります。

どうか最後まで諦めずに、積み重ねてきた努力を信じて試験に臨んでください。必ず合格につながります。心から応援しています。

事例Ⅱについては今期10回にわたり、タキプロ16期の同期の皆さんが勉強方法、ノウハウ、過去の成功・失敗事例を取り上げてくれています。そちらもぜひご参照ください。

次回は、ののの さんの登場です。 

お楽しみに! 

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