【独学で合格をつかむ!】はじめての中小企業診断士試験 おすすめ書籍と勉強道具 by MaCs

中小企業診断士の勉強を独学で始めようと思っている方へ。
その決意をされたこと自体が、すでに大きな一歩です。
はじめまして。タキプロ16期の MaCs と申します。
学びの第一歩は、自分に合った道具と書籍をそろえ、学習のペースをつくることです。
この記事では、私が独学で実際に使って良かった教材やツールをもとに、
これから勉強を始める方が「何をそろえ、どう使いこなせばよいか」をご紹介します。
目次
■自己紹介
はじめに簡単に自己紹介をさせていただきます。
- 年齢:30代後半(男性)
- 職業:製造系
- 受験回数:一次試験2回/二次試験1回
- 勉強時間:一次 約500時間/二次 約150時間
- 得意科目:一次=財務・会計・企業経営理論/二次=事例Ⅰ・Ⅳ
- 苦手科目:二次=事例Ⅱ
受験のきっかけ
仕事上、事業運営にかかわる機会が多く、現場の管理職から相談を受けることもありました。
その際に、より深く・確かな知識で応えられるようになりたいと感じたのが出発点です。
また、現場経験がない中で事業運営に携わるには、体系的な理解と理論の裏づけが不可欠だと考え、診断士試験に挑戦しました。
■まず揃えたい3つのツール
独学では、最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。
大切なのは、診断士の勉強を日常に取り入れる習慣をつくること。
そのために、まずは次の3つをそろえてみましょう。
① スマホでも学べる教材
② 手軽に復習できる問題集
③ 学びを支える勉強道具
教材を選ぶときは、
①使いやすさ(スマホ・紙など)、②解説のわかりやすさ、③続けやすさ
の3つを基準に考えると、途中で挫折しにくくなります。
勉強を始めたばかりの時期は、「習慣化」を目標にしましょう。
最初の1か月は、次のようなステップを意識するとペースをつかみやすくなります。
- 1週目: 教材・環境の準備
- 2〜3週目: 1日30分でもいいので講義動画を視聴し、問題集で復習
- 4週目: 週末に1科目を集中的に演習。間違えた問題はメモしておく
完璧を求めるよりも、「机に向かうリズムをつくる」ことを大切にしましょう。
■一次試験:スキマ時間を制する「反復型学習ツール」
ここでは私が一次試験で活用した教材をご紹介いたします
● STUDYING(スタディング)
最も勉強しやすかった教材です。
スマホで動画学習・問題演習を完結できるため、通勤や昼休みなどの“スキマ時間”を有効活用できます。
特に一次試験のように試験範囲が広い勉強では、短時間でも反復できる設計が非常に効果的でした。
「ながら学習」でインプットを進め、復習テストで定着を確認するやり方が自然に身につきます。
● スピード問題集
手軽に始められることが魅力です。
短い時間でも一問一答形式でテンポよく確認でき、基礎知識の定着やスキマ時間の復習に最適です。
本格的な過去問演習に入る前の“助走”として使うと、学習リズムをつかみやすくなります。
● 最速合格のための要点整理ポケットブック
持ち歩き用として最適。特に一次2日目の科目(経営法務・中小企業政策など)で重宝しました。
朝の通勤や試験直前の確認に役立ちます。
ただし、理解を深める教材というよりは「思い出すための辞書」として使うのが効果的です。
■二次試験:型化と演習で磨く“思考の筋トレ”
続いて、二次試験で活用した教材をご紹介いたします
● まとめシート流!ゼロから始める2次試験対策
二次試験の「解答の型」を作るのに最適な教材です。
設問分解・与件文整理・フレームワークが丁寧に解説されており、「どう考えるか」を体系的に学べます。
最初に読むことで、センスや勘に頼らない、再現性ある答案作成が可能になります。
● まとめシート流!解法実況
前書の続編として、実際の過去問を題材に思考過程を実況形式で再現。
「頭の中で何を考えながら答案を書いているのか」が分かるため、自身の解答方法の型化や補正に効果的でした。
● ふぞろいな合格答案シリーズ
他人の答案との比較や自分の答案を採点基準に照らして点検でき、合格答案に必要な要素を吸収できます。
特に、まとめシートで型を作った後にふぞろいで補正する流れが効果的でした。
■財務・会計:パターン習得と反復で得点源に
財務は「反復演習で着実に伸びる」科目です。
私の次の通り学習しました:
| 段階 | 目的 | 使用教材 | 学び方 |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | 知識習得+一次対策 | 集中特訓 財務・会計計算問題集 | 財務・会計の基本を学ぶ |
| 第2段階 | 解法パターンの習得 | 30日完成!事例IV計算問題集 | 解説を読み込みながら正確に解く(時間を気にせず) |
| 第3段階 | スピード訓練 | 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ・過去問 | 本番時間に沿って演習、途中式を丁寧に残す |
特に、二次試験では「途中式をスペースに合わせて書く練習」は必須です。
私も本番で書きすぎてスペースが足りず、焦って書き直す羽目になった経験がありました。
計算だけでなく、答案レイアウトの訓練も財務対策の一部と考えるとよいでしょう。
■おすすめ勉強道具:習慣化と集中力を支える“学習インフラ”
最後に、私が使用した勉強道具もご紹介します。
| アイテム | 目的 | ポイント |
|---|---|---|
| タイマー(ポモドーロ式) | 集中力維持 | 集中と休憩を効率的に切り替えられます。学習のリズム作りに最適。 |
| フリクション+専用消しゴム | 答案練習・模試用 | 摩擦熱で簡単に消せるため修正もスムーズ。消す負担を減らして解答のテンポを維持できます。消しカスの掃除もいりません。本番でも使用可能。 |
| ノートPC/スマホ | STUDYING・動画学習/AI活用 | 反復学習の中心ツール。ChatGPTやNotebookLMなどの生成AIを使った答案分析・弱点整理にも活用可能。タキプロでも過去に特集を組んでおりますので、詳細は下記をご参照ください!◎ 生成AIを活用して試験勉強を効率化しよう(タキプロ) |
| ぬる湿布 | 二次試験の長時間筆記対策 | 手書き練習を続けると指や手首が疲労しがち。試験直前期や本番の休憩時間にケアすることも効果的。 |
| 自習室(有料含む) | 集中環境の確保 | 家では集中できない方の「聖域」として有効。音・視界・温度をコントロールできる環境で、集中の時間をつくる。 |
■勉強時間の目安と続けるコツ
診断士試験は求められる知識が多岐にわたりますが、平日は30〜60分、休日はまとまった時間を確保して、
月に30〜40時間を目安に学習を進めると、1年で一次試験に十分到達できます。
また、スキマ時間をうまく使うことが継続のポイントです。
通勤・昼休み・待ち時間など、短い時間でも講義を1本視聴したり、ノートをさっと振り返ったりするだけで、
知識を“毎日触れるもの”に変えることができます。
机に向かう時間が限られていても、少しずつ積み重ねる習慣が最終的な差になります。
もし途中でペースが崩れても大丈夫。
1日休んだら、次の日に5分だけでも再開してみましょう。
“完璧にやること”よりも、“また机に向かうこと”のほうがずっと大切です。
■おわりに:小さな一歩が、大きな力になる
診断士試験は、教材を増やすより一冊を何度も回して完璧に自分のものにすることが大切です。
書籍や道具は“使いこなすほど価値が上がる投資”。
「学びやすさ」「続けやすさ」「振り返りやすさ」の3点を意識して、あなたの学習スタイルに合った組み合わせを見つけてください。
そして最後に——
来年のあなたは、今年より確実に成長しています。
今日選んだ一冊、今日始めた10分の勉強が、未来の合格へとつながります。
焦らず、一歩ずつ、自分のペースで積み重ねていきましょう。
次回は、けい さんの登場です。
お楽しみに!
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