ファイナルペーパーの作成と使い方 by よねー

目次
■はじめに
タキプロ16期の よねー と申します。
今回のテーマは【ファイナルペーパー】です。
令和7年度(R7年度)の試験も終わったばかりなので、初学者の方にもわかるように説明していきたいと思います。
■ファイナルペーパーとは?
試験会場で、試験の直前に重点を確認・復習するためのメモのことです。
診断士試験では勉強方法が人それぞれ異なるように、ファイナルペーパーについても様々です。
まず、ファイナルペーパーを使う人もいれば、使わない人もいます。
使う人の場合、自作する人と、ネットから拾ったものを使う人に分かれます。
■自作するかどうか
試験当日の復習用として使用するのであれば、基本的に自作すべきだと考えています。
逆にネットから拾ってくる場合、それは試験勉強時のために使用するのであって、試験直前の復習の際に初見で使用する方法はあまりお勧めできません。
■教材としてのファイナルペーパー
ファイナルペーパーは、試験当日に短時間で復習できるように、重要な情報を端的にまとめた資料です。
そのため、試験勉強時の教材として使用することもできます。
試験勉強に余裕のある方は、自分にあったファイナルペーパーを見つけて、それをうまく使いこなすことができれば、勉強において非常に役立つと思いますので、探してみてもいいのではないでしょうか。
このような過去の先人達のファイナルペーパーをまとめた記事もありますので、ご興味があれば見てみてはいかがでしょうか。
自作される場合は、自分が見やすいことを優先し、デザイン性等は二の次で構いません。
■私の場合
一次試験
中小企業政策のみ自作しましたが、他の科目ではファイナルペーパーは使用しませんでした。
理由は
- 必要な知識はテキストにまとまっている
- 過去問演習で間違えた問題にマークしてあるので、復習すべき部分がわかっている
- 前の科目が早く解き終わるため、休憩時間が十分に長く、ゆっくり復習できる
- 直前期は苦手科目(中小企業政策)に時間を割きたい
二次試験
事例1~4のすべてで、ファイナルペーパーを自作しました。
理由は
- 事例4以外は過去問演習しかしていないので、まとまったテキストを持っていない
- 休憩時間が短いにもかかわらず、試験勉強で解いた過去問が多すぎるため、復習の効率を高めないといけない
- ネットで拾ってきたファイナルペーパーは、試験直前に初めて目にすると、これまで勉強した内容と違う内容をインプットすることになる
(参考)私が作成したファイナルペーパー
参考として、どのようなものを作成したか示したいと思います。
(昨年度のものなので内容が間違っている可能性もありますし、自分用なので読者のみなさんの勉強に使用されることは非推奨です。)
一次試験(中小企業政策)
よく出てくる業種ごとの順位を、以下の視点で短時間で詰め込むためにまとめました。
- 各項目のTOP3の業種
- 中小企業の数が多い業種(建設、小売、製造、宿泊)
- 各業種が平均より高いか低いか
| 開業率 | 廃業率 | 経常利益率 | 自己資本比率 | 付加価値比率 | |
| 1位 | 宿泊 | 宿泊 | 研究 | 情報 | 宿泊 |
| 2位 | 娯楽 | 娯楽 | 不動産 | 研究 | その他サービス |
| 3位 | 情報 | 小売 | 情報 | 製造 | 研究 |
| 建設 | 建設 | 建設 | 建設 | 製造 | |
| 製造 | 建設 | ||||
| 平均 | 平均 | 平均 | 平均 | 平均 | |
| 小売 | 製造 | 小売 | 小売 | 小売 | |
| 製造 | 宿泊 | 宿泊 |
二次試験(事例1)
よく出てくる組織体制のメリット/デメリットや、どのような戦略とするかを正しく判断できるようにするためのメモを作成していました。
主に、YouTubeのダンシ君のサブノートの一問一答で出てくるような内容を、一覧で見られるように整理していました。
| 人事制度 | 成果主義的 | ○:若手のモラール向上、人件費抑制 ×:公平性、納得性、透明性を高めることが困難、ベテラン社員のモラール低下、短期的利益の追求、従業員の協力意識低下、部分最適化 |
| 年功序列的 | ○:長期的に働くモチベーションになる、長期的な人材育成 ×:若手のモラール低下、人件費高騰 | |
| 新卒採用 | ○:長期的な人材育成、自社の組織風土の合わせた人材育成 | |
| 中途採用 | ○:教育コストが不要、即戦力、他社での経験やノウハウの活用 | |
| 組織構造 | 機能別組織 | ○:専門化の促進、規模の経済性を活用した効率化、トップの大局的判断が可能 ×:利益責任不明確、部門横断の情報共有が困難、次期経営幹部の育成が困難 |
| 事業部別組織 | ○:利益責任明確化によるモラール向上、意思決定の迅速化 ×:短期的利益の追求、従業員の協力意識低下、部分最適化、経営資本の重複 | |
| マトリックス組織 | ○:範囲の経済性を活用したシナジー効果の発揮 ×:権限の不明確化、指揮系統の不明確化 |
■おわりに
まだファイナルペーパーを意識する時期ではありませんが、勉強の手段として使う場合、試験当日に使う場合、に分けてご紹介しました。
次回は、カニ さんの登場です。
お楽しみに!
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