簿記1級ホルダーの「過信」を捨て、6回目の2次試験でAIと掴んだ合格体験記 by やすとも

タキプロ17期の やすとも と申します。
私のタキプロ17期として初めてのブログになります。これから1年間何度か投稿することになると思いますのでよろしくお願いします。
目次
■はじめに
6回目の2次試験でようやく掴み取った合格。この長いトンネルを歩んできた私の経験が、今まさに「壁」にぶつかっている多年度生の皆様へのエールとなれば幸いです。
■プロフィール
年代 : 50代前半
職種 : SaaS系カスタマーサクセス
保有資格 : 日商簿記1級、簿記論(税理士試験)、FP3級
受験歴 : 1次試験 3回、2次試験 6回
勉強時間 : 1次700時間、2次1,200時間
得意科目 : 1次/財務、2次/事例Ⅳ
学習スタイル:1次独学、2次ほぼ独学
■1次試験:リスクを恐れた「7科目一発合格」へのこだわり
私の1次試験は、常に「リスクマネジメント」との戦いでした。予測できない難化に怯えるのが怖かった私は、計3回の受験すべてで7科目受験を選択しました。
記憶力や体力の低下を感じる年代にさしかかり、「得意の財務で貯金を作り、苦手科目をカバーする」という自作のポートフォリオを信じて、隙間時間にスマホで過去問を回し続けました。財務で90点前後を安定して叩き出せたことが、精神的な支柱となっていました。
■2次試験の「沼」:プライドと情報過多が招いた迷走
2次試験は、私にとって本当の試練でした。
1次財務で高得点を取っていた私は、「事例IVで高得点を取れば勝てる」と確信していました。しかし現実は、過去5回で70点以上を取れたことがなく、あろうことかR4では事例Ⅳで40点(足切り寸前)という衝撃的な結果。日商簿記1級ホルダーというプライドは、試験会場での「設問文の読み飛ばし」や「計算ミス」という凡ミスを前に、脆くも崩れ去りました。
さらに、合格者のブログやYouTubeを漁りすぎて「解答の型」を見失い、再現答案さえ作れないほど自分の解答に自信をなくしていました。5回目の不合格通知を受け取った夜、「もうこれ以上時間をかけるのはムダではないか?」という思いが頭をよぎりました。
■6回目の転換点:AIを相棒に「自分」を取り戻す
迎えた6回目。3月まで受験を継続するか悩みに悩んだ末、私は「これまで積み上げたもの」を一度捨てる決心をしました。 長年頼った『ふぞろい』をメルカリですべて処分し、溢れる合格者ブログの情報を遮断。代わりに選んだのは、最新のAI(Gemini/NotebookLM)と、高得点合格者の再現答案、事例Ⅳ対策の問題集でした。
- 「設問間の繋がり」への開眼:
キーワードの有無に一喜一憂するのをやめ、事例全体を一貫したストーリーとして捉えた再現答案を徹底的に分析。それをAIに学習させ、自分の答案が「論理的に繋がっているか」を厳しく添削してもらいました。 - 事例IVへの「謙虚な」再挑戦:
「自分は何もわかっていない」という前提で、日商簿記1級の問題集を5周しました。その後市販の事例Ⅳ問題集を何周も解くことで、計算力ではなく「問題文を正確に読み取り、処理する力」を叩き直しました。
■合格した今、お伝えしたいこと
R7の試験当日、事例Ⅰ〜Ⅲは決して手応えがあったわけではありません。しかし、AIとの対話で培った「大外ししない粘り」が、50点台での踏みとどまりを支えてくれました。そして事例Ⅳでの81点。長年の課題だった正確な処理が、最後の一押しとなりました。
R7の結果: 事例Ⅰ:49 / 事例Ⅱ:55 / 事例Ⅲ:59 / 事例Ⅳ:81(合計244点)
合格のポイントを3つ挙げるなら、
- 情報を「絞る」勇気: 多すぎるメソッドは毒になる。
- 「得意」こそ基礎から疑う: 慢心が最大の敵になる。
- 最新技術の活用: AIは孤独な独学者の最強のコーチでありパートナーである。
■自分を支えたもの、そして次へ挑むあなたへ
6年にわたる挑戦のなかで、心が折れそうになった時、いつも私を支えてくれたのは家族の存在でした。そして、合格した今、ある一曲の歌詞が私の心に深く突き刺さっています。
「僕は僕を諦めなかった」 「伝えなきゃなあ ありがとうを」
(SUPER BEAVER「生きがい」より)
5回不合格の通知を受け取った時、私自身が「僕を諦めなかった」こと。そして、無謀とも思える挑戦を黙って支え続けてくれた家族へ、ようやく「ありがとう」を伝えることができました。
この歌のなかにある「過去最高を いざ 今」という言葉は、まさにこれから診断士試験に挑む皆様へのエールそのものです。何回壁に跳ね返されても、最後に「過去最高の自分」で試験会場に立てば、必ず道は開けます。
■おわりに
5回の不合格は無駄ではありませんでした。その苦しみがあったからこそ、今、診断士として歩み出す喜びを噛み締めています。 私のこの泥臭い記録が、みなさまの背中を少しでも押すことができれば幸いです。
次回は、サバ さんの登場です。
お楽しみに!
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