中小企業診断士 二次試験の勉強法と実体験 by けん

タキプロ16期の けん と申します。
中小企業診断士試験の二次試験は、多くの受験生にとって大きな壁となります。私も一次試験を突破した後、記述式中心の二次試験に直面し、勉強の進め方に頭を悩ませました。最初の過去問はほとんど何も書けずに危機感を感じたことを覚えてますが、繰り返すことでストレート合格をすることができました。ここでは、私自身の体験をもとに「どのように勉強時間を確保し」「どの教材を使い」「どんな壁にぶつかり」「どう成長していったか」を4つのパートに分けて紹介します。これから挑戦する方の参考になれば幸いです。
■一次試験との違いと学習環境づくり
一次試験は知識中心のマークシート方式で、隙間時間を活用して効率よく学習できました。しかし、二次試験は80分間で与件文を分析し、論理的に解答を書く記述試験。短時間での学習が難しく、最初は勉強時間の確保にとても苦労しました。
平日は平均して1日3時間、休日はまとまった時間を確保。妻とスケジュールを共有し、子どもの世話を任せて「80分通し演習」ができる日を増やしました。周囲の協力が学習の質を大きく左右することを実感しました。
■隙間時間の活用と教材の使い分け
限られた時間の中で取り入れたのが「100字トレーニング」。週3回、要点を100字程度でまとめる練習を行い、答案構成のスピードを鍛えました。通勤や休憩時間には模範解答を読み込み、頭の中で答案のイメージを繰り返しました。
教材は以下を徹底的に活用しました。
- 過去問 : 直近8年+α 事例I・Ⅱ・Ⅲは特に弱かったところ中心に何回か回しました。
- ふぞろいな合格答案:合格者の答案分析から評価される表現を学ぶ
- 全知識・全ノウハウ:設問パターンと解法の整理に活用
- TAC模試(1回受験):実力測定。結果は60点前後で課題も明確化
■最初の壁と失敗の連続
勉強を始めた頃は、答案用紙のマス目が全く埋まらず、設問要求も理解できないまま時間切れ。設問を飛ばしたり、問いの意味を誤解して全く違う方向に書いてしまう失敗も繰り返しました。
そこで取り入れたのが 「写経」。3年分の過去問を繰り返し書き写すことで、解答の型や表現を体に染み込ませました。最初は単なる作業に思えましたが、繰り返すうちに「問いにこう答える」という感覚が身についていきました。
そのあと、設問解釈のトレーニングに時間をかけ、ふぞろいの解答も参考に問いに対してどのようなレベル感の解答が必要かを分析しました。
過去問演習は並行して取り組み、80分の使い方は書籍やブログ、YouTubeなどで紹介された方法を何度も試して時間内で最大の成果を出せるように練習しました。結局、解答手順は固まりきらなかったですが、自分なりにしっくりくるやり方を求め続けることをおすすめします。
■成長の手応えと学び
演習を重ねる中で「答案が空欄で終わらなくなる」という小さな成長を実感。その後、模試や演習で60点を超えることが増え、ようやく自信が少しずつ芽生えました。ただ、最後まで「本当に合格レベルに達しているのか」という不安は消えず、試験直前まで迷いはありました。(試験後も受かった気はしませんでした、、、)
それでも振り返れば、 集中できる時間の確保・教材の徹底活用・失敗からの学び が合格につながる大きな要素でした。二次試験は「時間の質」をどう作るかが勝負。型を写すところから始め、自分なりの答案スタイルを積み重ねることが最も効果的だと感じました。
公式解答がなく不安が大きい試験だと思います。
私はブログやたくさんの情報を調べましたが、結局は自分なりのやり方を探して、それを信じてやり切っていくことが大切だと思います。
■おわりに
中小企業診断士の二次試験は、知識量よりも「思考の型」と「時間の使い方」がカギになります。最初は白紙の答案しか書けなくても、模範解答を写し、教材を使い倒し、演習を繰り返すことで必ず突破口が開けます。
一人で戦っているように思えても、家族や仲間の支えがあってこそ乗り越えられる試験です。これから挑戦する皆さんも、自分に合った学習環境を整え、小さな成長を積み重ねながら合格をつかんでください。
次回は、こんちゃん さんの登場です。
お楽しみに!
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