【50代・多年度合格者が語る】一次4年→二次2年!苦手科目を「武器」に変えた「書く」勉強法

タキプロ16期の ジューン と申します。
私は50代前半で、この度、念願の診断士資格を手にすることができました。勉強を始めてから登録まで、約6年という長い道のりでした。一次試験に4回、二次試験に2回。決して「最速最短」ではありませんでしたが、この長期戦を通じて、「諦めない者が勝つ」「努力は必ず実る」というシンプルな真理を、身をもって体験しました。
この記事は、特に、私のように「なかなか結果が出ない」「何度挑んでも壁が破れない」と苦しんでいる多年度受験生に向けて書きました。
目次
■長期戦を制した「マインドセット」と「時間戦略」
約6年間の挑戦で私が最も重要だと感じたのは、勉強を「継続させる仕組み」と「折れない心」を持つことです。
1. 受験生の誰もが持つ「不安」との向き合い方
- 「受かるに違いない」という気持ちを持つ: 合格発表前、「これで落ちたら、また一次からやり直しか…」という不安に襲われましたが、「いや、受かっているに違いない!」と気持ちを切り替えました。根拠はなくても、自分を信じる気持ちは、最後の粘り強さにつながります。
- 息抜きとバランスを大事にする: 50代、仕事とプライベートのバランスを取りながらの挑戦です。燃え尽きないよう、息抜きは戦略的な休憩だと割り切り、無理のない範囲で「ほぼ毎日勉強」を続けました。
2. 時間を最大限に活用する「ハイブリッド学習」
- 隙間時間で効率化: 通勤時には音声で講義を聴き、インプットしました。理解が難しい論点や、復習すべき点を音声で何度も聞いて理解を深めました。
- 朝のコアタイム活用: 私は朝型でしたので、朝の時間を活用して苦手科目の克服や事例演習に充てました。
■一次試験は「6割とれれば合格」だけど、得意科目があったほうがいい
以下は、私の一次試験の点数推移です。
| 科目 | 1年目 (R2) | 2年目 (R3) | 3年目 (R4) | 4年目 (R5) 合格年 |
| 経済学・経済政策 | 52点 | 52点 | 48点 | 76点 |
| 財務・会計 | 48点 | 48点 | 40点 | 76点 |
| 企業経営理論 | 61点 | − | − | 66点 |
| 運営管理 | 39点 | 71点 | − | − |
| 経営情報システム | 64点 | − | − | 52点 |
| 経営法務 | 64点 | − | − | 44点 |
| 中小企業経営・政策 | 53点 | 46点 | 65点 | − |
| 合計点 | 381点 (55.4%) | 217点 (54.3%) | 153点 (51.0%) | 314点 (62.8%) |
「経済学・経済政策」と「財務・会計」が苦手でしたが、苦労に苦労を重ねてようやく4年目で合格しました。「財務・会計」はいつの間にか得意科目になり、これは二次試験攻略の強みとなりました。
- 過去問反復演習の徹底: ただ解くだけでなく、間違えた問題は数日後に再挑戦。さらに「根拠が曖昧な正解」も再度解き直し、知識の精度を高めました。
- 「書く」ことで理解を深める: 解説を読むだけでなく、解答プロセスや解説の要点を「書いて覚える」ことを徹底しました。特に計算問題や理論の論理構造を自分の手で再現することで、4年目の飛躍(76点)に繋がりました。
- 最初の教材(クレアール)を信じる: 迷わず、最初に決めた教材を信じ、徹底的に使い倒しました。
- 「満点」ではなく「6割」を目指す: 「6割取れば合格」という原則を肝に銘じ、初出の問題や何度も間違える難問は深追いは厳禁と割り切りました。
■二次試験合格の鍵!「事例Ⅳ 80点」の戦略
二次試験は1年目233点(あと7点)、2年目250点で合格という結果でした。合格を決定づけたのは、事例Ⅳ(財務・会計)の劇的なスコアアップです。
| 科目 | 1年目 (R5) | 2年目 (R6) 合格年 |
| 事例Ⅰ | 46点 | 53点 |
| 事例Ⅱ | 66点 | 54点 |
| 事例Ⅲ | 57点 | 63点 |
| 事例Ⅳ | 64点 | 80点 |
| 合計点 | 233点 | 250点 |
1. 苦手が最大の武器に変わる瞬間
一次で苦しんだ「財務・会計」でしたが、二次ではこれが得点源となりました。一次で基礎を徹底的に叩き込んだ経験が、記述式の事例Ⅳで生きたのです。
- 電卓練習は必須: 道具へのこだわりも大切。電卓の練習は必須です。早く正確に叩けるようになる訓練が、本番での時間短縮に直結します。
- 比率分析のパターン化: 経営比率分析などは、自分なりの解答パターンを作って対応しました。パターン化することで、本番で迷う時間をなくし、正確性を高めました。
2. 論述力を鍛える「写経」と「書く訓練」
事例Ⅰ~Ⅲでは苦戦しましたが、記述対策として以下の「書く訓練」を徹底しました。
- 「何も書かないと点数は取れない」の徹底: 二次試験では、空欄は絶対NGです。解答の根拠が曖昧でも、キーワードや論理の断片を「何か書く」ことで、部分点を積み上げ、総合点での合格を確実にしました。
- 模範解答を写経する: 合格者の解答を写経することで、設問の意図の捉え方」「与件文の要素の組み込み方」「論理的な文章構成」といった解答の「型」を体に叩き込みました。
■おわりに:諦めない挑戦者へ
合格発表の日、自分の受験番号を見つけた瞬間、「よっしゃー、受かったー」と叫び、何度もガッツポーズをしました。あの時の喜びは、6年間の努力が報われた証です。
短期で受かる方法を知っているわけではありません。ですが、「結果、私は受かった」。それが私のやり方であり、このノウハウです。
中小企業診断士の試験は、あなたの人生における集大成の挑戦となるかもしれません。苦しいときでも、「必ず報われる」「合格するまで止めない」という気持ちを持ち続けてください。
あなたの挑戦を心から応援しています!
次回は、えいりん さんの登場です。
お楽しみに!
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