独学・多年度生が振り返る反省点と合格を掴んだ勉強法 by あおなぎ

はじめまして、タキプロ17期の   あおなぎ と申します。

これから一年間、合格を目指す読者の皆さまに少しでもヒントになれるような情報を発信できればと思います。よろしくお願いいたします。

本日のテーマは「勉強方法」です。

各種セミナー・相談会開催!
★参加応募受付中★
詳しくは下記バナーをクリック!!

■はじめに

まずは、簡単に自己紹介をさせてください。

年代:30代後半
職種:弁護士
受験歴:1次3回、2次5回
勉強方法:独学
得意科目:事例Ⅰ
苦手科目:事例Ⅱ
保有資格:簿記2級、ビジネス会計検定2級、FP2級(全て中小企業診断士受験中に取得)
家族構成:妻、子ども2人

私は令和元年に、初めて中小企業診断士試験を受けました。
当時は「受かればいいな」くらいの軽い気持ちで勉強を始めたのですが、1次試験は幸い1回で合格することができました。

しかし、2次試験はそんなに甘くありませんでした。
普段から文章を書く仕事をしていることもあり、どこかで「何とかなるだろう」と思っていましたが、実際には知識は曖昧で、試験特有のお作法にも対応できず、結果は惨敗でした。

2回目の2次試験も、本業との兼ね合いで十分な時間を確保できず、不合格でした。
その後は、本業で新しい業務を任されるようになり、さらに子どもも生まれて、試験勉強に向き合う余裕はどんどんなくなっていきました。

そして私は、一度受験を中断しました。
今振り返ると、もっともらしい理由を並べていますが、実際には逃げたかった気持ちもあったのだと思います。

それでも、2年ほど経って生活が少し落ち着いた頃、不合格だったことへの悔しさがじわじわとこみ上げてきました。
「このままやめたら、絶対に後悔する」
そんな気持ちが強くなり、令和5年から再挑戦することを決めました。

その後も決して順調ではなく、時間はかかりましたが、5回目の2次試験でようやく合格することができました。

私にはストレート合格のような華々しさはありません。
それでも、一度中断しながら2次試験を5回受験したからこそ、お伝えできる勉強法や向き合い方があると思っています。

2次試験になかなか受からず苦しんでいる方。
仕事や育児で、まとまった勉強時間を取れずに悩んでいる方。
そんな方にとって、私の経験が少しでもヒントになれば幸いです。

■1次試験で使用した教材

まず、私が1次試験対策で使っていた主な教材は、以下のとおりです。
なお、私は弁護士資格を有しており、「財務・会計」と「経営法務」は科目免除を受けましたので、これらの科目は勉強していません。

①TAC『スピードテキスト』(経済学を除く)
②石川秀樹先生の『試験攻略 入門塾 速習!ミクロ経済学』・『試験攻略 入門塾 速習!マクロ経済学』(経済学)
③TAC『第1次試験過去問題集』(全科目共通)
④TAC『スピード問題集 SmartAI』(経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策のみ)
⑤YouTube『たかぴーの中小企業診断士試験 攻略チャンネル』

■1次試験の勉強方法

1 完璧を目指さず、早めに問題演習に入る

私は、まずスピードテキストをざっと読み、できるだけ早い段階で過去問や問題集に取り組む流れで1次試験の勉強を進めていました。

勉強を始めたばかりの頃は、テキストを一字一句しっかり読んでから問題を解こうとしていました。しかし、実際にやってみると、アウトプットを挟まない知識は思った以上に抜けやすく、あまり効率がよくありませんでした。

そこで途中からは、
「軽くインプットする → 問題を解く → わからなかったところを深くインプットする」
という進め方に切り替えました。

最初から完璧を目指すよりも、まずは全体像をつかみ、そのうえで問題を通じて理解を深めていく方が、結果的に学習効率は高かったと思います。

2 インプットは教材を絞り、わからない部分は補強する

インプット教材としては、基本的にTACのスピードテキストを中心に使っていました。ほかの教材と比較したわけではありませんが、1次試験対策としては非常によくまとめられており、メイン教材としてはこれで足りると感じました。

例外として、経済学だけは石川先生の書籍を使いました。私はそれまで経済学をまったく勉強したことがなかったため、基礎からしっかり理解したいと思ったからです。なお、私は第2版が出ていることを知らず、初版を使っていましたが、それでも1次試験の経済学ではいずれの年も70点以上を取ることができたので、特に支障はありませんでした。

また、テキストを読んでいると、どうしても理解しにくい論点が出てきます。そうした部分は、YouTubeの解説動画を使って補っていました。中でも、YouTube『たかぴーの中小企業診断士試験 攻略チャンネル』は非常にわかりやすく、「テキストだけではピンとこない」と感じる部分の理解にかなり役立ちました。

3 アウトプットは過去問中心、復習を最重視する

アウトプットは、基本的には過去問をしっかりやれば十分だと思います。

ただ、私の場合は経営情報システムに苦手意識が強かったため、過去問に加えてアプリ版のスピード問題集も使っていました。また、中小企業経営・中小企業政策は毎年内容が変わる部分もあるため、こちらも補助的にアプリを活用していました。

アプリのよかった点は、すきま時間に取り組みやすいことです。まとまった勉強時間が取れない日でも、移動中や待ち時間に問題を解けるので、とても便利でした。

また、過去問は、本番と同じように時間を測って一気に解くのが理想だと思います。ただ、仕事や家庭の都合で、毎回まとまった時間を確保するのは簡単ではありません。私自身も、子どもが夜中に泣いて途中で中断することが何度もありました。

そのため、私は時間を測りながら解き、途中で中断した場合は、そこまでにかかった時間を記録して、再開時に続きを測るようにしていました。本番までに2〜3回は通しで解く練習ができると安心ですが、毎回必ず、まとまった時間を確保して解かなければならないわけではないと思います。

ただ、結局いちばん大事なのは、問題を解くことそのものよりも復習だと思います。間違えた問題や迷った問題は、解説を読んで「なんとなくわかった気がする」で終わらせないようにしていました。納得できないところがあれば、テキストを読み直したり、動画を見たり、別の説明を探したりしながら、とことん確認するようにしていました。

4 1次の段階から2次試験を意識する

これもよく言われることですが、企業経営理論運営管理については、1次試験の段階から2次試験を見据えて学ぶのがとても有効だと思います。

なぜかというと、単なる暗記で終わらず、「この知識は実際にどう使うのか」という視点で考えられるようになるからです。そうすると、知識がより本質的に理解できるようになり、結果として記憶にも残りやすくなります。

たとえば企業経営理論では、機能別組織や事業部制組織などの組織構造を学びます。
1次試験だけを意識するなら、それぞれのメリット・デメリットを暗記するだけでも対応できるかもしれませんが、2次試験では「企業の戦略に応じて、どのような組織構造が望ましいか」といった形で問われることがあります。

そのため、単に言葉の定義やテキストに書かれていることだけを覚えるのではなく、
「どういう企業なら機能別組織が合うのか」
「どんな場面で事業部制組織が必要になるのか」
といったことまで、事例に当てはめながら理解しておくことが有効だと思います。

実際、私自身も1年目と3年目は暗記中心の勉強になってしまい、2次試験では知識があいまいなまま苦戦しました。だからこそ、1次試験の段階から2次試験も意識して勉強しておくことには、大きな意味があると感じています。

また、単純な暗記だけの勉強は苦しくなりがちですが、事例と結びつけながら学ぶと、「なるほど、こういうことか」と理解できる場面が増え、勉強そのものも少しずつ面白くなってきます。そういう意味でも、2次試験を意識した学習は、モチベーション維持にもつながるのではないかと思います。

■2次試験で使用した教材

次に、私が2次試験対策で使っていた主な教材は、以下のとおりです。

①『ふぞろいな合格答案』、『ふぞろいな答案分析』
②TAC『第2次試験 外さない答案への攻略ロードマップ』
③月刊『企業診断』
④『事例Ⅳ合格点突破計算問題集』
⑤『事例Ⅳの全知識&ノウハウ』
⑥『意思決定会計講義ノート(イケカコ)』
⑦律星道場『事例Ⅳ主要論点計算問題集』

■2次試験の勉強方法

1 事例Ⅰ~Ⅲについて

事例Ⅰ〜Ⅲは、過去問を中心に、復習と改善を繰り返す形で勉強していました。
具体的には、過去問を解き、ふぞろいな合格答案で採点し、抜けていた1次知識を復習したり、再現答案の中から参考になる表現をノートにメモしたりしていました。

⑴ すきま時間による部分的な訓練

過去問に80分連続で取り組む時間がない場合、私は試験プロセスを分解して取り組んでいました。
たとえば、設問解釈のみを10分、設問解釈から骨子作成まで40分、といった形です。

⑵ 初見問題による訓練

特に多年度生として悩ましいのは、何度も過去問を解いているうちに、解答をある程度覚えてしまっており、「これは実力なのか、記憶しているだけなのか」が分からなくなってくることです。
そのため、TACの『第2次試験 外さない答案への攻略ロードマップ』や月刊『企業診断』に掲載されている演習問題も活用しました。やはり過去問が一番ではありますが、設問解釈の仕方や与件文へのマーカーの引き方、時間の使い方などを訓練できたので、取り組んでよかったと思います。

ただ、優先すべきは過去問であり、繰り返し解く価値は十分にあります。そのため、時間に余裕がある方は、まず過去問を解く→演習問題に取り組む→過去問の内容を忘れた頃に再度過去問を解く、というのが効果的ではないかと思います。

⑶ AIとの壁打ち

最後の年に合格できた要因として、AIの存在はかなり大きかったと思います。私は独学で、周囲に受験仲間がいなかったので、自分の答案をAIに評価してもらい、議論の相手として活用していました。議論を重ねる中で、新たな視点に気づいたり、自分の答案の改善点が見えてきたりして、学習効果は高かったと感じています。

今の時代、特に独学の受験生にとって、AIは非常に心強い学習パートナーになると思います。

2 事例Ⅳについて

事例Ⅳについては、計算力を高めることはもちろんですが、それ以上にケアレスミスを防ぐことと、初見問題への対応力を身につけることを意識して勉強していました。

⑴ とにかくケアレスミスを防ぐこと

私はもともと数学が比較的得意でしたので、事例Ⅳは自信があるつもりでした。しかし、結果は4年目まで連続してB判定。「できたはずなのに、計算ミスで点を落とす」という、なんともやりきれない悔しさを何度も味わいました。

そこで、5年目では、ケアレスミスを「単なるうっかり」で片づけず、理解不足と同じくらい重く受け止めることにしました。ミスをしたときに、「次は気をつけよう」で終わらせていては、たぶん次も同じことをします。そのため、なぜミスをしたのか、どうすれば防げたのかを徹底的に分析し、「ミス防止ノート」を作って当日の本番でも直前まで見返していました。

その結果、5年目のNPVの問題では、おそらく満点を取ることができました。

⑵ 初見問題への取り組み

定番の『事例Ⅳ合格点突破計算問題集』や『全知識&ノウハウ』で十分実力はつくと思いますが、多年度生の場合、これらの教材をすでに解き切っていることも多く、初見の問題に取り組んでおきたくなると思います。そこで私は、『意思決定会計講義ノート(イケカコ)』、律星道場の『事例Ⅳ主要論点計算問題集』にも取り組みました。

『意思決定会計講義ノート(イケカコ)』は有名な本ですが、私個人の感覚としては、解説があまり丁寧ではない印象があり、事例Ⅳの対策としては正直やらなくてもよかったと思っています。

一方で、律星道場の『事例Ⅳ主要論点計算問題集』については、定番教材を解ききってしまったという方にはおすすめです。難易度は高めですが、この演習問題まで取り組んでおくとかなり自信がつきます。私も5年目にこの教材に取り組んだことで、最後の年にようやくA判定が取れたのではないかと思っています。

■おわりに

5回の2次試験を経験して感じたのは、診断士試験は「自分のやり方に固執せず、反省と試行錯誤を繰り返すこと」で合格に近づいていく試験だということです。
思うように結果が出ない時期があっても、過去の自分を冷静に振り返り、工夫を重ねていけば必ず前に進めると思います。

私の経験が、同じように悩みながら合格を目指す方にとって、少しでもヒントになれば幸いです。

次回は、あっきー さんの登場です。 

お楽しみに! 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
↓下のボタンを押して、読んだよ! と合図していただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます[クリックしても個人は特定されません])

にほんブログ村

皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA