「1次試験の科目免除、する?しない?」by よし

タキプロ16期の   よし と申します。  

まずは、先日実施された1次試験を受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。
猛暑の中での2日間、本当に大変だったと思います。どうか少しでも体と心を休めてくださいね。

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■はじめに

私は1次試験の受験回数がなんと8回という“超”多年度生でした。

今回は、1次試験での「科目の免除制度を活用すべきか?」について、私の経験からお伝えできればと思います。

■試験科目の免除制度とは?

中小企業診断士の1次試験には、大きく分けて 「科目合格制度」「科目免除制度」 の2つがあります。それぞれの仕組みとポイントを整理します。

① 科目合格制度

1度合格した科目は、翌年・翌々年の試験で免除できる制度です。

  • 有効期限は3年間(合格した年度+2年)。
  • 例:令和6年度に経済学・経済政策に合格した場合、令和7年度と令和8年度は同科目を受験しなくてOK。

② 科目免除制度

所定の条件(学歴・資格など)を満たすと、科目受験を免除できる制度です。

  • 例…公認会計士や税理士は「財務・会計」が免除、弁護士は「経営法務」が免除など。
  • 免除条件や必要書類、申請期限は、必ず毎年「日本中小企業診断士協会連合会」の案内で確認しましょう。

違いの整理

  • 科目合格制度:自分で合格した科目を有効期限内に免除できる
  • 科目免除制度:外部要件(資格・学歴)で最初から免除できる

■免除制度のメリットとデメリット

メリット

  1. 勉強時間の節約
     → 受験科目数が減るので、苦手科目に集中することができる。
  2. 苦手科目の回避ができる
     → 「せっかく苦手科目を60点以上取れたのに…次は無理だ…」という事態を回避できる。
  3. 戦略的に本番へ臨める
     → 特定科目だけに絞って対策できるので効率がよい。

デメリット

  1. 得点の稼ぎどころを失う
     → 得意科目で高得点を取って総合点を底上げするチャンスがなくなる。
  2. 知識の空白ができる
     → 2次試験や実務で関連する知識が必要になったとき、理解が浅くなる可能性がある。
  3. 緊張感や集中力が途切れる
     → 本番で受験しない時間ができ、試験モードを維持しにくくなる。

■私の科目免除の選択

私は、「必ず60点以上を取れると確信できる得意科目」以外は、科目免除を利用しました。
理由は、同じ科目でも年度ごとに合格率や難易度のバラつきが大きく、不得意科目をわざわざ再受験するリスクを避けたかったからです。
※実際に、急激な難易度アップで足切り(40点未満)になってしまった経験もあります…

■どうすればいいのか?選択のポイント

免除するかどうかは人それぞれの考えですが、以下の観点で判断すると整理しやすいです。

判断軸免除を活用した方がよい人免除せずに再受験した方がよい人
勉強時間の確保忙しい社会人、育児・仕事で時間が限られる人時間的に余裕がある人
その科目の得点力ギリギリ合格・苦手なまま合格した科目得意・安定して高得点が取れる科目
試験への耐性試験が苦手、当日の緊張感が負担試験に慣れておきたい、試験勘を維持したい人
2次試験との関連2次で使わない(例:経営法務)2次試験に直結(例:財務・会計)

■おわりに

科目免除はとても便利な制度です。
上手に活用すれば、1次試験突破までの最短ルートを描くことも可能です。
ご自身にとってベストな選択ができるよう、ぜひ制度の仕組みとメリット・デメリットを整理しながら戦略を立ててください。

次回は、カニ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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