「経営法務」で60点を確保する最短ルート by こんちゃん

タキプロ16期の こんちゃん と申します。
中小企業診断士試験の1次試験において、多くの方が壁を感じる科目。それが「経営法務」ではないでしょうか?
本記事では、私の経験を踏まえて、最短ルートで合格ラインである「60点」を勝ち取るための勉強法(私見です。)をお伝えします。皆様のお役に立てれば幸いです。
■はじめに
まずは簡単に自己紹介させていただきます。
年代:50代
業種:不動産業(受験当時)
受験歴: 1次1回、2次1回
勉強時間:1次500時間、2次300時間
勉強方法:1次 スピードテキストPDF版(TAC)、STUDYing(問題集として)
2次 まとめシート流、ふぞろい
得意科目:1次 財務・会計 2次 事例Ⅳ
■効率的な勉強順序
市販のテキストは、多くの場合「民法」から始まりますが、初学者がテキスト通りに民法から始めると、高確率で挫折するのではないかと思います。
私は以下の順番で勉強を進めることをお勧めします。
1.知的財産権
2.会社法
3.民法
4.その他
なぜこの順番なのか? それには明確な理由があります。
1. 知的財産権
[理由]最もコストパフォーマンスが良いからです。全体の約3割の配点を持ちながら、覚える量は少なく、暗記がそのまま点数になります。初学者が「法務は意外と点数が取れる」という自信をつけるのに最適だと思います。
2.会社法
[理由]配点の王様(約4割)だからです。体系的な理解が必要なため、中盤にじっくり取り組む必要があります。
3.民法(後半)
[理由]底なし沼だからです。範囲が膨大で、時間をかけても点数が伸びにくい分野です。最初に手をつけると他の科目に手が回らなくなるリスクがあるため、後半に回して「守りの学習」に徹するのが正解だと思います。
■分野別・具体的攻略法
では、各分野をどのように勉強すればよいのか(私見です。)を具体的にお伝えします。
知的財産権
この分野は、個別に覚えるのではなく「比較」して覚えるのが効率的だと思います。ただし、テキストを眺めているだけでは頭に入りませんので、必ず自分の手で比較表を書くのをお勧めします。横軸に知的財産権を設定し、縦軸に(少なくとも)以下の7つを設定し、その違いを埋めて理解していきます。
・保護対象
・存続期間(※ここが一番出ます)
・審査の有無
・出願審査請求
・先願主義
・更新制度
・早期公開制度
会社法
会社法は、経営法務の中で最も配点が高く(約40%)、かつ最もボリュームがある「ラスボス」です。ここを攻略できるかどうかが、60点取れるかの分かれ目になります。
そのうえで、全範囲をやろうとせず、まずは「機関」「株式」「設立」の3つに集中するのが得策だと思います。ここでもテキストを眺めるだけでなく、自分の手で、比較表を作成したり図解したりすることをお勧めします。
民法
初学者が60点を目標とする場合には、以下の4大テーマだけに絞り、他は勇気を持って捨てるのがよいかと思います。
・意思表示
・代理
・時効
・相続
その他(独占禁止法など)
ここは深入りせず、直前期に過去問を繰り返し、頻出キーワード(カルテル、優越的地位の濫用など)の意味を確認するだけで十分だと思います。
■おわりに
「経営法務」を苦手にしている受験生の方も多いかと思いますが、そのような方に本記事が参考になれば嬉しいです。
次回は、トラッド さんの登場です。
お楽しみに!
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