特別企画~多年度受験生特集~ by Horiさん

タキプロ16期のHoriさんと申します。
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■はじめに
初投稿です。よろしくお願いします。
HN:Horiさん
年代:50代
職業:製造業に勤務し、金融機関向けシステムのプロジェクトマネージャを担当
保有資格:情報処理技術者(プロジェクトマネージャ)、簿記3級
勉強時間:1次1500時間、2次1500時間(もはや細かくは覚えていません)
好きな科目:1次財務・会計、2次事例Ⅲ,Ⅳ
■診断士に挑戦したきっかけ
10年ほど前に顧客先のIT企画部門に出向させていただく機会があり、顧客先の役員の直下で中期経営計画に関連した仕事に携わり、経営課題を解決する醍醐味を経験しました。
この経験から、経営者の悩みに寄り添い経営課題を解決していきたいという思いが明確になり、中小企業診断士の資格を取得するきっかけとなりました。
■これまでの受験生活
試験は1次を6回、2次を4回受験し4回目で合格しました。受験開始当初は、2年間で合格することが目標でしたが、想定以上に壁は高く、延べ7年間の受験生活でした。
■1次試験の受験歴
・初年度の2018年は不合格となり7科目中4科目を残すこととなりました。初年度から想定外の結果となり、受験生活の中でこの時期が精神的な落ち込みが大きかったです。
・2年目はモチベーションが低下し、本業も多忙だったので初年度ほど勉強に身が入りませんでした。この年に財務、運営管理合格するも苦手の企業経営理論、経営法務の2科目を残すことになりました。
・3年目は残り科目が少なかったことで、逆にゴールが明確になりモチベーションが維持できました。苦手2科目をカバーするために暗記系の中小企業経営・政策で得点を稼ぐ戦略を取り、ギリギリ合格できました。
・4年目以降は2次試験と平行して、保険受験で科目合格を積み上げました。これまで書き込みしてきた過去問や参考書を振り返りすることで、積み上げた知識が思ったよりクリアに戻ってきました。最新の過去問で知識を補足するやり方で勉強し最小限の勉強時間で科目合格を積み上げることができました。
・ただし、合格年度は2次試験に専念するため、敢えて保険受験はしませんでした。来年も2次試験のチャンスがあるといった甘えを断ち切り、受験生活は今年で最後という心構えで臨んだことが結果的に良かったと思っています。
■2次試験の受験歴
過去4回は以下の結果でした(括弧内は各事例の点数)。特に事例Ⅰでは2022年度、2023年度で2年連続30点台で散々の結果でした。
2021年度:201点(50,41,61,49)
2022年度:189点(34,53,59,43)
2023年度:207点(36,48,57,66)
2024年度:248点(63,43,60,82)
2021年度と2022年度はそれぞれ別の通信講座を受講しました(2023年度は独学)。通信教材に加えて、過去問も過去7年分くらいで繰り返し学習していたのですが、今振り返ると表面的なテクニックだけを追いかけており、かつふぞろい採点も80点くらい取れて満足してしまい振り返りが甘かったことや、自分の課題が何か分からない状態で臨んでいたことが反省点でした。
■合格年度の勉強方法
前述の通り、合格年度(2024年度)は二次試験に専念しました。個別指導校(まなび生産性向上)にお世話になり、自分の課題を徹底的に掘り下げました。
まず事例Ⅰ~Ⅲでは、過去問とふぞろいのみで学習し、過去5年間分をふぞろい採点で95点になるまで振り返りました。
多年度生あるあるですが、過去に何度か解いた問題は解答の方向性を覚えており、これ以上何をやるのっていうのが悩みと思いますが、私の場合、95点を取ろうとすると、取りこぼしている高得点キーワードや観点が見えてきました。その取りこぼしの原因を掘り下げていくと、実は設問解釈の読みが浅く、設問キーワードから連想される論点や1次知識に反応できていないこと、設問で問われているゴールや方向性が想定できていないことが分かりました。またこの状態で与件文を読みに行っているので、与件文の重要キーワード読み飛ばしや、解答骨子で決めつけの解答になっているというのが見えてきました。課題が明確になり、設問解釈訓練の時間を増やし、設問文の一語一句から想定される論点を整理する訓練を行いその論点を蓄積していくという学習アプローチを取りました。結果、苦手だった事例Ⅰでは63点を取ることができ、振り返りの学習効果があったと認識しています。
また事例Ⅳに対しては得意な方でしたが、より高得点を積み上げるつもりで他の事例よりも多く時間を掛けました。特にCVPやNPVといった難易度の高い問題に対しては、頭で考えずに書きながら読み進めるプロセス(筆考)を取り入れました。
筆考では、①設問文のキーワードを抽出(色付け)して、②それを順番に整理して、③解答の道筋を立てて、④計算メモを作成する、までを手を止めずに書き出しました。これまでの勉強では、頭の中で考えながら一気に計算メモを作成しており、その結果、混乱して解答の道筋が整理できないことが多々ありました。筆考プロセスを愚直に行い、書きながら考えることで頭の整理になり、道筋が立てやすくなったことで、NPVに代表される複雑な設問に対しても解答の精度が格段と良くなりました。
合格年度は82点の高得点が取れましたが、実はセールスミックスの問題で、与件文からの抽出段階で致命的な転記ミスがありました。ただその後の計算過程が合っていたので部分点をもらえたものと想定しており、学習の効果が成果になったことを実感しました。
■モチベーション維持について
モチベーション維持で大事だと思うのは、まずは勉強仲間を作ることだと思います。
私は受験指導校の中で勉強仲間に恵まれ、自分の失敗や振り返りをオンライン上で共有していました。相手に伝えることで自分の頭の整理になることや、勉強仲間からも客観的な感想が貰えました。お互いに切磋琢磨できる環境があれば、モチベーションの向上が一気に上がると思います。
また勉強した実績を可視化することも大事だと思います。私はふぞろいの採点結果と勉強時間を可視化していました。採点点数が前回と比べて上がっていれば上昇傾向がわかるし、弱点があれば一目で分かり軌道修正がしやすいことがメリットです。また勉強時間はこれまでの積み上げた足跡が分かり自信に繋がりました。
■おわりに ~多年度受験生の方へメッセージ~
長い受験生活で学んだことは、診断士の勉強はマインドセットが大事で、失敗の先に成功があるということです。自分にしかない失敗にトコトン向き合い徹底的に掘り下げること。これができれば必ず道は開けると思います。多年度生の方もたくさんいらっしゃると思いますが、是非頑張ってください。応援しています。
次回は、ヒサ さんの登場です。
お楽しみに!
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