経済学・経済政策との戦い方〜パーシェさんさようなら〜 by はやひと

タキプロ16期の はやひと と申します。今回は経済学・経済政策について、記事を書かせて頂きました。 前半はこの科目全般について。後半はラスパイレス、パーシェ指数の覚え方を書いています。
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■はじめに
まず、簡単に私の自己紹介をさせて頂きます。
年齢…30代
職業…消防士
好きなもの…筋トレ
どうでしょう。どれほど経済学・経済政策に疎かったか伝わりますでしょうか?
日経なんて入庁10年一度も読んだ事がなく(今は読んでいますが)、職場の同僚と経済の話をするわけもなく…。
「景気の動向?そんなことより風が強いから火の粉に注意だ!」
そんな感じの職場環境でした。

ただ、そこで働く私でも、一次試験では80点を取る事ができました。
何が言いたいかと言いますと、ズバリ”この科目は誰でも得点源に出来る!”んです。経済なんてからっきし!それでも大丈夫です。
今回は、この科目に取り組むためのポイントについてお伝えします。
■暗記<<<理解
この科目の特徴は以下の通りです。
①丸暗記が少ない。
②新しい知識問題が出てこないため、過去問で傾向が掴みやすい。
③グラフを使った問題が多く、総じて理解力が問われる。
この科目で一番大事なのは「試験で求められるレベルまで全体を理解する」という事です。深く掘り下げる必要はありません。むしろ深く掘り進んで現在の経済や為替動向に照らし合わせようとすると、現実は様々な要因が絡みあって、ソレはもうアレです。時間がかかります。
あくまで”試験対策”としての経済学を習得すれば大丈夫です。
では、その習得方法はどうすべきなのでしょうか?
■理解に必要な事は”短期集中”のインプット
「いやそれ全部そうだから」
…おっしゃる通りです。それでも私が短期間での学習をお勧めするのは理由があります。この科目は、理解度を積み上げていかないと最後まで辿り着けないんですね。需要曲線の理解をすっ飛ばして、外部不経済の理解は出来ないわけです。
それを逆手に取って、理解度のチェックに次の単元を使うんです。
ある単元がインプット出来たと思ったら、すぐ次の単元を勉強してしまいましょう。私は最初AD-AS曲線がなかなか頭に入ってきませんでした。そこで、IS-LM分析から勉強し直したところ、そもそもここがちゃんと理解できていないことが分かりました。そして、勉強し直した途端にAD-AS曲線もすぐ頭に入ってきました。当たり前ですが、全部繋がっているんですね。
次の単元が理解出来ない場合、①その単元が頭に入ってこないだけか②事前知識の理解が不足しているか、判別しなければいけません。
時間は有限、試験は目の前。足踏みをするわけにはいきません。理解出来なければ、テキストを見て、YouTubeで解説動画を探して、生成AIに聞いて…、でもいいのですが、一度、前の単元を確認してみてはいかがでしょう。
この科目は一通り理解する事ができれば、かなり安定して点をとることが出来ます。なぜなら、ミクロ、マクロ経済共に知識が地続きで、前述の通り丸暗記のものが少ないからです。ド忘れして点を落とすなんて事が少ないんですね。一気にこの科目を武器にする事ができます。
■数少ない丸暗記
数少ない丸暗記として私が思いつくものは、ラスパイレス指数とパーシェ指数です。
これたまに混同しちゃうんですよね。なのでもう私は、「吉良ヒカキン」とだけ覚えていました。どういうことかと言いますと…
ラスパイレス指数で使われる計算式を簡潔にすると、下記の通りとなります。

一方、パーシェ指数の計算式を簡潔にしたものはこちらです。

この二つの違いを覚えるために、下記の通りまとめました。
①どちらも左列は上が比較、下が基準である。→左列は比較(ヒカ)基準(キン)
②右列が基準時なのはラスパイレス指数→基準(き)ラスパイレス指数(ら)
①と②をまとめて、「吉良ヒカキン」と覚えたわけです。
この吉良が何かについては深く申し上げませんが、何事もイメージを持つと覚えやすいと思います。かの有名な赤穂浪士の討ち入り先でもいいでしょうし、某漫画の平穏に暮らしたいだけの敵キャラでもいいでしょう(私は後者でイメージしてました)。
そして、「吉良ヒカキン」とだけ覚えておいて、パーシェ指数が出てきたら「ラスパイレスは吉良だから右列は基準。じゃあパーシェの右列は反対の比較だな」と考える。そうです。パーシェ先生は覚えなくて大丈夫です(極論)!
そんな感じで、この丸暗記はさっさと終わらせてしまいました。
■おわりに
経済学・経済政策はどれだけ理解をしているかが鍵となります。昨年も最初の景気動向を除いた22問中、12問がグラフから出ていて、理解度を問われています。
一度理解すればあとは楽です!焦る気持ちもあると思いますが、決して飛ばさずにきちんと習得して、この科目を得点源にしましょう!
次回は、ふみお さんの登場です。
お楽しみに!
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