Tochiro的 正しい!?診断士の成り方⑤2次試験はじめの一歩

0.はじめに

こんにちは!タキプロ10期関東のTochiro(トチロー)です。
過去記事① 自己紹介&1次コスパ戦略はコチラ
過去記事② 2次スキルと各予備校の特色はコチラ
過去記事③ ダメ人間の自己管理とオススメ教材はコチラ
過去記事④ 事例Ⅲにおける事前準備の外段取り化はコチラ

1.フレームワーク(切り口)の整理をされていますでしょうか?

まず下記を見て下さい。

SWOT、5C(3C+チャネル、コ-オペレーター)、VRIO、コア・コンピタンス、RBV、PEST(EL)、5F(ファイブフォース)、ドメイン、成長ベクトル、PPM、競争戦略、7S、(他事例なら4P、バリューチェーン)、、、

皆さん、頭の中で簡単なレイヤー(環境分析・戦略・人事と組織など)フレームワーク単独の知識はあると思いますし、上記のようなフレームワークをいくつもご存知のはずです。でも、2次試験80分の中でどこまで活用できていますか。フレームワークを独立した知識とするのではなく、レイヤーに組み込む形で体系的に位置付け(関係性を)整理することで、(1)設問文や与件文のキーワードから切り口とそれに対応するメリ・デメや改善施策、留意点などを直ぐに想起し(体系的だと思い出しやすい)、(2)事例のストーリーを思い描ける(体系的な整理できていると診断の流れ、ストーリーが把握しやすい)ので、設問を通しての整合性や、設問間の関係性からの解答調整がし易くなるのだと思います。

2.フレームワークの整理例

下記はフレームワークの整理の仕方の一例です。例えばPEST分析環境分析→外部(機会と脅威)→マクロでの視点であり、5F(ファイブフォース)環境分析→外部→ミクロの視点であることがわかります。この様に考えることで短い時間ヌケモレやダブリが少なく切り口が想起できるのでないかと思います。

更に細分類に対応するメリット・デメリットや改善施策、留意点などを、予備校書籍(例えばTBC市販本の抽象化ブロックシート)を参考に書き足して、一問一答問題集とすると、本番でも非常に役立つと思います。ぜひ、ご自身でまとめてみて下さい。

3.事例のストーリーを描くとは?

ストーリーとは、診断の流れです。では、診断とは何か?Tochiroが考えるのは、理念(社長の想い)に基づいて、調べ(環境分析)、判断し助言する(ドメインの再定義=資源配分方向性決定→資源運用→具体的施策の助言)ことではないかと整理しています。
つまり、過去の内外環境に対応した戦略から蓄積された強み(あるいは弱み)を更に活用(克服)して、環境変化に即した(機会享受、脅威回避するための)ドメイン(事業領域と方向性)を再定義≒全社戦略・事業戦略(全社の資源配分適正化と事業の差別化などの方向性決定)をトップ・マネジメントレベルで策定し、戦術(機能戦略レベルでの経営資源の運用)をミドル・マネジメントで作成し、戦闘(具体的施策)の助言をロワー・マネジメントで実行してもらうことだと考えます。

具体例としてH27の事例Ⅰで考えてみます。(事例を解いた後にでも参考にして下さい)
まず、過去の変遷として、内外環境は創業者の機を見るに敏という強みで、経済成長流行といった機会を享受すべく、プラスチック製品を使ったスポーツ事業へ参入し先行者利益享受したが、持続的競争優位性を保持していなかったので模倣代替品による価格競争の脅威を受けた。(第1問:環境分析・PEST・5F・VRIO)
そこで、自動車部品製造などで蓄積した強みである成形技術を特許化で保護し、自社ブランドでないBtoB事業への進出を図るため、分社化という組織構造変化による専門化での技術強化することに加え、利益責任の明確化や迅速な意思決定を引き出せる組織文化に変革し、機会を捉え危機を回避した。(第2問:機能戦略・7Sストラクチャとスタイル)
そして、祖業の拡大を進めたが、やはり流行に左右されるスポーツ事業などでの製造業では成長が頭打ちであり、増収増益のためには①主力事業への売上依存からの脱却、②新規事業が成長過程であるため生じていた売上と従業員構成比などの資源配分の不均衡是正、③②により従業員が感じる評価の不公平感防止といった課題が生じる可能性があった。(第3問:経営戦略・ドメイン・成長戦略・PPM)
よって、長期志向組織能力(チーム力)を志向した人事施策(第4問:7Sのシステムとスキル)を背景として、シニア向けスポーツ事業などで培ってきた、コア・コンピタンスである知識・経験や地元自治体・大学などの協力者とのネットワークを生かせるサービス業へのシフト、資源配分という戦略を一層進める必要があるという流れです。その際の組織的な留意点として、サービス開発のための①(マーケティングや開発など)創造的業務を②提携先とコミュニケーションを発揮して行える人材育成するには、良い組織文化の醸成、具体的には、従業員が①社長からの説明などの(トップ・マネジメント)により、新規事業推進の目的と重要性を理解し、②理念浸透とキャリア開発を通して組織と自身の目的を適合させ、③権限委譲により関心を持って主体的に参加するなどです。(第5問:経営戦略・外部連携・7Sのスタッフとスタイル)

以上、単なる知識保有だけで過去問などを解く練習よりも、レイヤーとフレームワーク(切り口)とそれに対応するメリットやデメリット、具体策、留意点などを予め体系的に整理記憶しておくことにより、学習がし易く、事例も解き易いのではないか?でした。

4.おわりに

タキプロでは毎週水曜又は日曜日に、2次試験勉強会を開催しております。
私Tochiroも、基本的に参加しておりますので、お声がけいただければと思います。
また、ブログでのご質問ご意見ご感想お叱りなどのコメントも大歓迎です。

それでは、次はタキプロ関西からのブログをお送り致します。お楽しみに!!

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