事例Ⅱ 模試ボロボロでも戦える勉強法 by ペッペ

事例Ⅱ

タキプロ16期の ペッペ と申します。
事例Ⅱ(マーケティング)がテーマの今回。
「書けた気がするのに点が伸びない…」とよく言われる事例Ⅱにおいて、「なぜ模試は低得点なのに本番は通ったのか?」
そんな体験を持つ私自身が、勉強の中で見つけた気づきと工夫を、全力でまとめてみました。

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■はじめに

私は、事例Ⅱが好きな科目でした。
人の心を動かす「売り方」を考える楽しさ、ターゲットを想像して言葉を作る過程が好きでした。
…が、予備校模試では一度も60点に届かず。最高でも50点前後。

「これ本当にいけるのか…」と半ば諦めと、不安になる日々。

でも、本番では70点以上を獲得し、全体の足を引っ張るどころかむしろ合格に貢献してくれた科目になりました。その理由は何か?

この記事では、そんなリアルな受験体験をもとに、“得意なのに点が伸びない”を抜け出す勉強法をご紹介します。

■事例Ⅱの本質は「読み取り × ターゲットへの提案」

まず事例Ⅱで問われるのは、マーケティングの知識の詰め込みではないことです。
私は、長らくこの沼から抜け出せませんでした。
マーケットの知識は、事例の”向き合い方”・”解決方法”であって答えではない、と、、、その前提で、「与件を読み、ターゲットへ説得力のある提案を組み立てる」、この訓練を繰り返すことが、高得点への近道につながります。

■フレームワークは、「与件の読み方を教えてくれる」

▶現状分析にはSWOTが王道
SWOT分析は、どの事例でも、与件文を読み解くときの最強ツールです。
私は、強み・機会(チャンス)系を「赤」弱み・脅威系を「青」、と線引きをしながら読み進めて可視化していました。この方法で一読すると、「この企業は強いが多いな」、「弱みばかりだな、、、」などの把握が早くなっていきます。

  • 強み     職人技、商品開発力、地域のブランド力など
  • 弱み     認知度の低さ、資金力の乏しさ、IT未導入
  • 機会     SNS利用者の増加、観光客の増加、EC需要
  • 脅威     競合の出店、価格競争、人口減少

施策提案には「だなどこ」+「4P」の合わせ技
事例Ⅱは、「だなどこ」=誰に・何を・どうやって・効果を必ず1セットで書く意識が大切です。
加えて、「どのように」を書く際はマーケティングの4Pも応用すると、提案に具体性が出てきます。

  • Product   どんな商品・価値を?(例:地域食材を活かした弁当)
  • Price     価格帯は?どんな戦略?(例:高単価で差別化)
  • Place     どこで売る?(例:観光拠点、EC、駅ナカ)
  • Promotion  どう知らせる?(例:SNS、店頭POP、口コミ)

キーワード”を絶対に見落とさず、与件文に全集中して読み進めます。
これが課題解決に使える商品!」「この組み合わせが強みになる!」など、SWOTと組み合わせながら、差別化と売上UPに繋がるものを考えていきます。

■模試で得点が出ない理由:現実味の欠如と根拠の薄さ

私自身、模試や学習中を通じて陥っていたことは「良いことを書いているつもり」になってしまうことでした。でもあとから見返すと、次のような内容が多かったです。

  • ターゲットの見落とし」 → 例:既存顧客だけ?郊外に主婦層は取り込まないのか?など
  • 施策が薄い、具体性がない」 → 一般論で終始し、実現性(何をどうする)が弱いなど
  • フレームワークばかりを意識しすぎ

■過去問学習:辿り着いた自分の勉強法

🕒STEP①:1回目は「時間無制限」で丁寧に読む

  • 与件をじっくり読み、1文ずつマーキング&キーワード抽出
  • 解答構成を紙に書き出して、「なぜこの提案になるのか?」を確認
  • 模範解答と比較して「視点のズレ」「根拠の有無」をチェック

🕒STEP②:2回目は「60分制限」で取捨選択の訓練

  • 書くべきポイントを見極める練習
  • ターゲットと施策による”効果”の説明を入れる癖をつける
  • 書いた内容が本当に売上につながるか?をチェック

⏱️STEP③:3回目は「80分完全シミュレーション」

  • 書きながら「読みやすさ」「整合性」「一貫性」「字の丁寧さ」を意識
  • 設問に対して「答えきった感」があるかチェック

■まとめ

2次試験、特に事例Ⅰ~Ⅲは、「正解がひとつではない」科目だと思います。
だからこそ、与件文から再現性のある解答を出せる実戦感覚を磨くことが成功のカギだと思います。
どの合格者も経験談で話されると思いますが、模試で得点が出なくても気にする必要はないです。
模試で一喜一憂、やる気を失って、撤退も考えるなら、むしろ模試は害ですよね。
私自身がそうでしたから。
今となっては、本番当日に向けた練習に過ぎないと思います。

そして各予備校によっても市販参考書も、模範解答はそれぞれの書き方がありますね。

その中で自分に合った解答スタイル(自分の言葉で書けるスタイル)を確立させること、
加えて、誰が読んでも読みやすい解答を書くことに慣れること、

私が2次試験で得た最終解の一つです。

ちなみに、私は、言い切り!を意識して解答を作っていました。キーワードの数珠繋ぎ文ではなく、
冒頭の1行目は「B社は、*****をすべきである。なぜなら、、、」から始めることを徹底しました。もし参考になれば使ってみてください。

■おわりに

次回は、のぞひな さんの登場です。 

お楽しみに! 

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