事例Ⅳ 必ず60点取る方法。第2問を確実に! by のんびり

目次
■はじめに
タキプロ16期の のんびり と申します。
まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。
- 年齢:50代
- 職業:会社員
- 住所:大阪府
- 受験歴:1次試験 2回、2次試験 2回
- 勉強方法:1次試験は独学、2次試験は受験予備校の通信講座を活用
■私の財務・会計、事例Ⅳに関する得点実績と理解度
私は財務・会計が決して得意な科目ではありませんでした。以下に、私のこれまでの得点実績を示します。
- 【財務・会計】令和4年度:68点
- 【事例Ⅳ】令和5年度:58点/令和6年度:67点
2次試験の勉強を進める中で、「事例Ⅳは唯一、ある程度“正解”が明確に存在する科目であり、確実性を持って得点につなげやすいのではないか」と感じるようになりました。そこで私は、総勉強時間のうち事例Ⅰ~Ⅲに6割、事例Ⅳに4割の時間を割いて本試験に臨みました。
■本試験を受けて、事例Ⅳの感想
実際に本試験を受けた私の感想は、以下の2点です。
- 正確な解答が書けなくても、計算式やアプローチの方向性が合っていれば、意外と部分点がもらえる。
- どれか1問でも正解に近づければ、60点超えは十分に可能である。
【令和5年度】事例Ⅳの振り返り
特に苦戦したのは、CVP分析(損益分岐点分析)に関する問題でした。2期間の財務データから変動費率や固定費を求める設問(第2問(1))は、全く解法が浮かばず、ほぼ白紙で提出することに……。第3問のNPV(正味現在価値)では、(1)は何とか記述しましたが、(2)はほぼ対応できませんでした。結果は58点でした。
【令和6年度】事例Ⅳの振り返り
第1問の経営分析で痛恨の誤答をしてしまいました。設問2のセールスミックスは解けたものの、販売価格を問われているのに「値上げ金額」を答えるという初歩的なミス……。設問3(1)(2)は昨年同様、「何とか書いた」という程度。結果は67点でした。
今振り返ると……
私は2次試験1回目を不合格となってから、事例Ⅳ対策として「第1問の経営分析」と「第3問のNPV」に特に力を入れてきましたが、今振り返ると、アプローチに偏りがあったと後悔しています。

■事例Ⅳ 各設問の評価(解答可能性・対策しやすさの観点から)
ここでは、事例Ⅳの各設問について「解答用紙を埋められるか(=何かしら書けるか)」および「対策のしやすさ」という2つの観点から、難易度を5段階で評価します。
① 第1問(経営分析)
- 出題傾向:過去5年すべて、経営指標の計算と他社比較をもとにした記述問題。
- 特徴:与件文の読解力が問われるが、問われる指標の種類はほぼ決まっており、訓練すれば精度・スピードともに向上可能。
- 対策:与件文を含め、30分以内で確実に仕上げる訓練が必要。
➡ 難易度:★☆☆☆☆(1)
② 第2問(CVP分析・利益計画)
- 出題傾向:過去5年で、CVP分析やセールスミックスが3回、ROIが1回出題。
- 特徴:基本論点は理解しやすく、練習すれば解けるが、応用問題や設問構成によって難易度が跳ね上がる傾向あり。
- 注意点:ここで時間を使いすぎると第3問に響くため、時間配分が極めて重要。
- 対策:本番で今までの学習で解いたことがあると感じる問題が出ればチャンス。損益分岐点はグラフ、セールスミックスは表で整理できるように練習する。
➡ 難易度:★★★☆☆(3)
③ 第3問(投資意思決定:NPV等)
- 出題傾向:過去5年でNPVや回収期間法を用いた投資判断が中心。
- 特徴:キャッシュフローの正確な把握が求められ、1つでも計算を誤ると全体が崩れる構造。応用問題ではさらに与件条件が追加され、複雑さが増す。
- 課題:正解にたどり着くのは非常に困難で、時間もかかる。精度とスピードを両立するのが最大のハードル。
- 対策:完答できないのは当然。最後に解いて、終了時間までとにかく計算過程を記入する。解答までたどり着いたら、あってるかを考えず、次の設問の計算過程を記入する。本番まではCFを理解するまで練習する。
➡ 難易度:★★★★★(5)
④ 第4問(知識問題・記述式)
- 出題傾向:財務的視点での記述問題。関連会社や新規事業テーマが多く、問われ方は毎年異なる。
- 特徴:事前に出題内容を予測するのは難しく、完全な対策は困難。ただし、「何かしら書けば部分点が期待できる」性質のため、白紙は避けたい問題。
- 対策:時間をかけすぎず、第1問の経営分析が終わったら早めに処理する意識が重要。ファイナルペーパーで事例Ⅳ理論をまとめておく。
➡ 難易度:★★★★☆(4)
このように、事例Ⅳの各設問にはそれぞれの特徴と対策ポイントがあります。
特に重要なのは、「解ける問題に確実に時間をかけ、難問には深追いしすぎない」戦略です。
事例Ⅳの試験では、すべてを完璧に解く必要はありません。「確実に書ける設問を落とさず拾いきる」ことが、合格ラインを超えるカギだと私は感じました。

■試験当日の感覚
事例Ⅳは、2次試験の最終科目です。
受験生の皆さんも感じていると思いますが、この科目では次のような力が求められます。
- 与件文や設問の読解力
- 問われていることを整理し、正確に捉える要約力
- 正確な計算力とケアレスミスを防ぐ集中力
そのうえで、とにかく時間が足りません。
「全部解ききれなかった…」「全然できなかった…」「もう落ちたかもしれない…」
——私自身、毎回試験後にそう思ってきました。
でもこれは、私だけではなく、ほぼすべての受験生が感じていることです!
それでも、諦めずに自分が学んできたことをすべて絞り出して書くことが本当に大切です。
多少間違っていても、方向性さえ合っていれば部分点はもらえるのが事例Ⅳ。
そして、どれか1問でもしっかり正答できていれば、60点以上取れる可能性は十分にあると実感しています。
■合格への戦略
私が考える合格の秘訣は、次の2点に集約されます。
- 「できること」「書けること」を1つでも多く増やすこと。
- 特に得点源にしやすい「第2問(CVP分析・利益計画)」を確実に取りに行くこと。
第2問は、過去の出題傾向を見ても、基本論点が中心で、比較的対策がしやすい問題です。
練習を重ねれば重ねるほど、得点に直結しやすく、再現性の高い設問といえます。
だからこそ、この第2問で確実に得点を積み重ねておくことが、合格ライン突破の鍵になると私は考えています。
受験勉強は孤独な戦いかもしれませんが、みなさんが日々積み重ねた努力は、必ず力になります。
この内容が少しでも、みなさんの学習の一助となれば幸いです。
次回は、ハリーさんの登場です。
お楽しみに!
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