【合格体験記】私の合格体験記 by のんびり

タキプロ16期の   のんびり と申します。  

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■はじめに

まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。

  • 年齢:50代
  • 職業:会社員
  • 住所:大阪府
  • 受験歴:1次試験 2回、2次試験 2回
  • 勉強方法:1次試験は独学、2次試験は受験予備校の通信講座を活用

■中小企業診断士を目指したきっかけ

私が中小企業診断士試験を受けようと思ったきっかけは、勤務先の会社で業務知識を問う社内検定試験が導入されたことでした。
その試験の出題内容に、中小企業診断士1次試験の「企業経営理論」や「財務・会計」に関する知識が含まれていたのです。

もともと私は学生時代から勉強が苦手で、学習には強い抵抗感がありました。
しかし一方で、営業職として今後行われる業務の変革についていけるのかという不安も感じており、まずは学習の習慣をつけるところから始めることにしました。

最初は『中小企業診断士 はじめの一歩』という入門書を購入し、併せて社内研修用の動画を繰り返し視聴して学習を進めました。Studyplusというアプリを使用し、勉強時間を記録することによってモチベーションを維持しました。アプリ内にいいね機能があり、他者の学習状況が確認できるので、世の中にはこんなに勉強している人たちがいるのかと励みになりました。
その後はスピードテキストや問題集も活用し、知識の定着を図りました。
こうした取り組みの結果、社内検定試験には無事合格することができました。

■1次試験(1回目)

12月上旬に社内検定試験に合格した時点で、「企業経営理論」と「財務・会計」の学習は半分ほど終えていました。せっかく休日に学習する習慣がついていたので、それを無駄にしてしまうのはもったいないと思い、試しにこの2科目の過去問(古い年度のもの)を解いてみることにしました。

思った以上に得点が取れたため、自信がつき、翌年の1次試験では「経営法務」を加えた3科目に挑戦しようと決意しました。経営法務の過去問は、TACの教材ではなく『過去問完全マスター』を使用しました。テキストを読み、問題集を3周した後、ひたすら過去問を繰り返し解くという学習スタイルで行いました。

学習は順調に進み、4月からは「経営情報システム」の勉強も追加しましたが、あまりの難しさに1か月も経たずに断念しました。試験本番を迎え、

その結果、

  • 企業経営理論:86点
  • 財務・会計:68点
  • 経営法務:76点

と、3科目すべてに無事合格することができました。

独学で、周囲に勉強仲間もいなかったため、当時は「タキプロ」などの受験支援団体のブログやYouTube動画をよく見て、学習のコツなどを学んでました。

■1次試験(2回目)

 無事に3科目に合格できたため、残りの科目である「経済学・経済政策」「経営情報システム」「運営管理」「中小企業政策」の学習を始めました。特に「経営情報システム」は全く理解できず、基礎から学び直すためにITパスポートの勉強も並行して進め、12月に無事合格しました。

1年目は受験しそびれてしまった模擬試験にも挑戦しました。結果は散々でしたが、かえって本試験に向けた追い込みのきっかけになりました。

迎えた本番では、やはり「経営情報システム」の出来が非常に悪く、足切りを覚悟してかなり落ち込みました。

試験結果は以下のとおりでした。

  • 経済学・経済政策:60点
  • 経営情報システム:56点
  • 運営管理:77点
  • 中小企業政策:71点

この時点で、累計の学習時間は1,000時間を超えていました。

■2次試験(1回目)

1次試験に合格すると、各受験支援団体などから提供される、2次試験の概要や勉強方法に関するガイダンス動画を見ることができます。

最初の1か月は『黄金の解法中小企業診断士2次試験 解き方の黄金手順』や『ふぞろいな合格答案』シリーズを使って独学で学習を始めましたが、まったく手応えを感じられず、「答案の作成方法をきちんと学びたい」「自分の書いた解答を見てもらいたい」と思うようになり、9月から通信教育のクレアールを申し込みました。クレアールを選んだ理由は、質問が無制限かつ無料でできること、そして比較的低価格であることでした。

ただ、通信教育の実際の学習スタイルは、私が思い描いていたものとは少し違っていました。それでも、最終的に合格できたので、クレアールの学習方針は正しかった、本当にやってよかったと心から思っています。

通信教育の内容は、本試験形式の答練を解いて提出し、解説動画を視聴して復習。その後、約3週間後に採点結果が返ってくるという流れでした。しかし、点数は常に振るわず、模擬試験も受けましたが、偏差値は45程度と、とても合格を狙えるレベルではありませんでした。

心が折れそうになりながら迎えた2次試験本番。最終科目の事例Ⅳを終えた後、最寄り駅までの帰り道で「こんなの絶対に無理だ…」と、うなだれて歩いていたのを今でも覚えています。

結果は以下のとおりでした。

  • 事例Ⅰ:45点
  • 事例Ⅱ:59点
  • 事例Ⅲ:72点
  • 事例Ⅳ:58点
  • 合計:234点

思っていたよりも良い結果で、試験直前は心が折れてあまり勉強できなかったことを少し後悔しました。


■2次試験(2回目 学習期間)

10月末の本試験を終えると、1月の合格発表まで時間がありました。その期間を利用して、統計の勉強を始めました。目的は、数値の分析を行うには統計の知識が必要だと考えたことと、勉強を通じて苦手な数学を克服できるのではないかと思ったからです。また、事例Ⅳの複雑な計算に慣れるためでもありました。

その結果、統計検定3級を取得することができましたが、想定外に手こずり、合格できたのは4月になってからでした。

2次試験の学習の序盤は、通信教育のカリキュラムに沿って学習を進めました。答練の解答は遅れずに提出しましたが、返却される点数は変わらずひどいものでした。

しかし、学習を進める中で、与件文のSWOT分析の精度が非常に重要であることに気づきました。そこで、解説文を熟読し、どの箇所がなぜ抽出できなかったのかを確認しながら、精度の向上を目指しました。

また、事例Ⅳの学習量も増やし、特にNPV(正味現在価値)を正答できるよう重点的に練習しました。

直前期には、過去問を10年分、各2回ずつ解きました。その結果、昨年は偏差値45だった模試の成績が、偏差値58まで上昇しました。

■2次試験(2回目 試験当日) 

試験当日は、極度に緊張していました。おそらく、通信教育の答練の結果が最後まで悪く、自信が持てなかったからだと思います。

試験が始まりましたが、事例Ⅰでは解答用紙の問3に問2の答えを書いてしまったり、Z社とX社を取り違えて解答したりと、多くのミスをしました。何とか気が付き修正できましたが、不安は募りました。事例Ⅱ、事例Ⅲと試験が進み、最後の事例Ⅳでは、「一番練習したこの科目で挽回し、なんとか合格するぞ」と意気込んで臨みました。

しかし、作成した経営分析の解答に自信が持てなかったにもかかわらず、「あとでもう一度見直そう」と先に進んだ結果、NPVの問題でつまずき、時間切れとなってしまいました。

試験終了後は、「おそらく落ちた」と昨年同様うなだれて駅へ向かいました。電車の中で見たX(旧Twitter)で、他の受験生の投稿を見て、経営分析の解答が間違っていたことを確信しました。足切りかもと怖くなりました。

受験後は2週間ほど何も手につきませんでしたが、不合格を覚悟し、再び一次試験の勉強を少しずつ始めました。

■2次試験(結果と振り返り)

試験の結果は以下の通りでした。

  • 事例Ⅰ:59点
  • 事例Ⅱ:62点
  • 事例Ⅲ:56点
  • 事例Ⅳ:67点
  • 合計:244点

ギリギリではありましたが、無事に合格していました。本当にうれしく、興奮と安堵と妻や子供の顔が目に浮かびました。

この結果を受けて、改めて「2次試験は上位18.7%を選抜する試験なんだな」と実感しました。

事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの得点がいずれも合格点の60点前後に収まっていたのは、決して完璧な解答ではなかったものの、通信教育の学習を通じ、SWOT分析の精度を向上させることができたからだと思います。これは、学習方針が間違っていなかったことの証だと感じました。

また、自分では「できなかった」と感じていた事例Ⅳが最も高得点だったのは、CVP(損益分岐点分析)の問題に正答できたことが大きいと思います。

事例Ⅳの学習ではNPVの演習に力を入れていましたが、私の計算力ではNPVのような難解な問題よりも、経営分析やCVPといった問題に注力したほうが効果的だったと、結果を通じて実感しました。

■終わりに

総学習時間は約1,600時間となりましたが、何とか合格することができました。

特に2次試験は、とにかく時間が足りず、まさに一発勝負のような試験です。さらに、試験問題の公式な解答が公開されていないため、対策を立てにくく、自分に実力がついているのかもわかりづらく、不安が大きい試験だと思います。

しかし、おそらくそれは受験生すべてに共通する思いではないでしょうか。だからこそ、自分が選んだ学習方法を信じて、私のように不安にとらわれず、ゆるぎない自信を持って取り組んでください。それが、合格への一番の近道だと私は思います。

皆さまの合格を心よりお祈りしております!

次回は、 ハリー さんの登場です。 

お楽しみに! 

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