事例Ⅱでやらかした人からのメッセージ〜ポエマーからの脱却〜 byはやひと

タキプロ16期の はやひと と申します。タイトルの通り、昨年の事例Ⅱでだいぶやらかした人です。皆さんが同じ轍を踏まぬよう、私の失敗を共有させて頂きます。
■はじめに
まず初めに私の自己紹介です。
年代/性別:30代/男性
職種:消防士
受験歴:1次2回、2次1回
勉強時間:1次500時間、2次150時間
勉強方法:1次Studying、2次独学
得意科目:1次/企業経営理論、2次/事例Ⅰ
では早速私の失敗談と、そこから導き出した事例Ⅱ対策、書かせて頂きます!
■私のやらかし
さて、今回の記事はお伝えしている通り事例Ⅱです!みなさんはこの科目、好き嫌いどちらでしょう?
私は事例Ⅱが一番好きでした。そして、問題も取っ付きやすく感じたため、自分では得意だと思っていました。なんなら本番も一、二番目に点取れたんじゃない?とか思っていました。
…そう、結果発表までは…
ここに私の結果を載せます。他に比べて圧倒的に低い事例Ⅱの点数をご覧ください。

「45点」
もうね、ホラーですよ。点取れてないどころかもはや足切り目前じゃないですか。あと少し何か間違ってたら爆死しているわけです。
もう見た時には驚きすぎて「ヒヘェッ?」みたいな声出ましたからね。
今回辛くも受かりましたが、皆さんには私と同じ失敗をして欲しくありません。本当はタキプロの勉強会でも、得意科目は事例Ⅱです!とか言いたかったんですよ…もう口が裂けても言えないじゃないですか…。
そんな私なりに、この失敗に対する分析を行いました。ぜひ私を他山の石としてください。
■ポエマーになっていた自分
今回一番お伝えしたいのはこれです。もう犯人はこいつです。
各種模範回答等を見ると、大きく外したと思われるのは第三問だけでした。そう、新規事業です。
令和6年度の事例Ⅱ第三問での私の回答は、「愛好家への陶磁器販売の棚貸し」いわばシェア型店舗です。
ちなみに、問題を解いていた時の心情は今でもありありと覚えています。「この問題は取れた!」です。
「X市という場所の強みを活かしながら、愛好家自身が陶磁器を売ることで新たな陶磁器を買うスペースが出来る。また、購入者にとっても出品者ごとに新しくカテゴライズされた陶磁器というのは魅力的なはず。なんならここでカフェやワークショップなどやれば魅力的では…今後の回答にも繋がるんではないか?」とかもう夢が膨らむわけです。サブスクとかレンタルも思い付いたものの、「こっちの方が点を取れていれば面白い」などという謎の判断基準まで登場する始末。こうなったらもうお手上げです。
X市という”Place”が先細りし始めてて、年1回の祭りぐらいしか目玉がない事。愛好家がそもそも陶磁器を手放す可能性の考慮。これらの懸念点に少しも考慮していませんでした。何より回答に、「このサービスでスペース問題や3代目の悩みが解決できる!ニーズを満たせる」ということばかり謳っていて、「ニーズを満たす数ある施策の中で、なぜその施策なのか」ということにはほとんど触れていませんでした。
皆さん、こういう回答をなんというか分かりますね。そう、通称”ポエム”です。こうして試験会場にまた一人、熱烈なポエマーが誕生していたのです。
■ポエマーにならないためには
ポエマーにならない。これ、ちゃんと考えないと結構難しいと思うんですよね。なにせ時間が限られて焦っている中で、天啓のように閃いた施策って正当化したくなっちゃいませんか?それを客観的な目線で、自分の中で反証してよければG Oサインを出し、根拠立ったロジカルな回答として作り上げる。ダメならば即切り捨てる。
どうでしょう。難しいとは思いませんか。そこでポエマーにならないための思考方法について、元ポエマーとして考察しました。
■根拠から考える
これが一番大事です。よく考えてください。助言や施策なんて、極論を言えばなんだって言えちゃうわけです。けれど、これは筆記試験です。回答は千差万別ですが、明確な採点基準がなければ採点する事が出来ません。
そこで大事なことが、「根拠」です。この施策がなぜ成功するのか?ということを、根拠をベースに答えられるかどうかです。
根拠というのはもちろん「強み」です。特に実績があればいいですね。「この施策はこの理由で成功する」ということを強みで根拠付けするのです。よく、過去の成功体験を施策に活かすパターンがありますが、まさにこれです。成功する明確な根拠を閃いた施策に添えて、効果まで書けばまず及第点は取れるはずです。むしろ、根拠がつけられない施策は早期に軌道修正をするべきです。
この根拠というものがしっかり出来ていれば、他の回答との一貫性もちゃんと出てきます。浮いた回答にならないんです。熱いポエムほど良く浮くんですよ…。
米兵は戦地でどんぐりを集めて食べる時、水に沈めて浮いたどんぐりを全て捨てるとか。水に浮いたどんぐりは虫に食われているため食べられないそうです。要するに穴だらけって事ですね!感慨深いですね!!!!!泣
■ポエマー?非ポエマー?
ここで再び、皆さんに質問です。皆さんはポエマーでしょうか?違いますか?
私が懸念しているのは、”ポエマーの自覚がないポエマー”です。何を隠そう、私でした。今考えたら、受験生時代はそれはもう名ポエマーだったなと思っています。
これって、正直自分では自覚しにくいんじゃないかと思うんですよ。どんなポエムも自分としてはちゃんと根拠立てて書いている”つもり”になってしまいますよね。
自分で作り上げたアイディアを客観的かつ否定的な目線で見るのは、難しいと思います。
ではどうするか。シンプルです。人に聞きましょう。受験生仲間同士でも、予備校の先生でも、客観的に見てもらって「根拠立てて書いてあるか」「ポエムになっていないか」はっきり意見をいってもらいましょう。宣伝になってしまいますが、タキプロの勉強会もおすすめですよ!笑
自分の回答について、自身の解釈と他人の解釈に齟齬がないか。この確認作業はこの試験を突破する上で必須だと、私は確信しています。
■おわりに
このブログを通してポエムの恐ろしさを感じて頂き、一人でもポエマーが減ることを祈っています。もし悩んだ時には、タキプロの勉強会やセミナー、ぜひ利用してくださいね!
次回は、ブログ班サブリーダーのなんざん さんの登場です。
お楽しみに!
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