特別企画~多年度受験生合格体験記~byののの

タキプロ16期の   ののの と申します。

 異常に暑い日が続いておりますが、1次試験を受験された方は、お疲れ様でした。身体も頭の中もクタクタだったかと思います。最後まで頑張られた事は、すごい事です。

 結果が良かった方、思うような結果が出なかった方、それぞれいらっしゃるかと思いますが、それぞれ次のステップの準備を進めていきましょう。

 特に10月26日の2次試験を受けられる予定の方は、切り替えて、早めに2次試験用の対策を始められますように・・・・。

  

■はじめに

 私は、1次試験は3回、2次試験は4回受験しています。合格するまでに5年間費やした多年度生です。記憶が薄れていってますが、実際複数年度受験した私の悩みなどが、少しでも参考になれば幸いです。当時の得意科目は、1次 財務会計、2次 事例Ⅳ、苦手科目は、1次 経営情報システム、2次 事例Ⅱでした。 

 実際の合格科目と得点推移は以下のようです。

1年目 1次 経済学、財務会計、経営法務、中小企業経営、政策→合格(詳しい点数は記録しておりません)

2年目 1次(保険受験はしてません) 残り3科目合格

    2次 事例Ⅰ60点、事例Ⅱ62点、事例Ⅲ55点、事例Ⅳ60点 237点(

    1回目で、思いのほか、得点できてしまったので、診断士試験をナメて沼ってしまった原因やと思います。240点まで得点を伸ばすのが大変だったんですけど…。

3年目 2次 事例Ⅰ58点、事例Ⅱ55点、事例Ⅲ60点、事例Ⅳ65点 238点(

4年目 1次 何とか合格(400の前半だったと思います)

    2次 事例Ⅰ58点、事例Ⅱ55点、事例Ⅲ55点、事例Ⅳ65点 233点(

5年目 2次 事例Ⅰ62点 事例Ⅱ56点 事例Ⅲ60点 事例Ⅳ70点 248点() 

 振り返ると事例Ⅳなければ、まだまだ受験生活が続いてました。

 

 

■当時の悩み①

 診断士試験を受験しようかと思ったのは、50代半ばになってからで、学習を始めたのが年齢的に遅かったと思います。試験勉強もそうですが、試験本番の時もヘロヘロになってしまいました。かなり体力勝負の試験だったと感じます。

 最初から最後まで独学でやっていましたので、モチベーションを維持するのが大変でした。

 実際、2次試験で自分自身の手応えと得点がなかなか比例せず、どのように進めたらよいか迷走してました。

 振り返ると、受験生仲間を作ったり、予備校を利用してモチベーションを維持してが早く合格できたと考えます。

■当時の悩み②

 1回目の2次試験で思いのほか得点できたので、特に学習方法を変えることなく過去問を繰り返しする方法をとっていました。主にふぞろいを使って学習していたのですが、何年もやっているとマンネリ化し、過去問も繰り返すうちに一部覚えてきてしまいました。更に2次本番3回目で点数も下がってしまい、どうすれば点数を伸ばせるのか悩んでしまいました。特に2次しか受験しない年度は、1次試験で学習した知識が抜け落ちてしまったのが、点数が伸びなかった要因かなと思います。

 1次試験の知識が抜け落ちないうちに2次試験を合格できるのが理想だと考えます。

■当時の悩み③

 多年度生になると”仕事”と”家庭”と”学習”のバランスをとるのが大変になります。

仕事のため、思うように学習時間が確保出来なかったり、休日に学習するには、家族の理解が必要になります。学習を長期間持続するには、バランスをとる事がとても大事です。学習できる事に感謝して、その時間を楽しめたら最高です。当時は、趣味が勉強になっており、休日は、家族の白い目を気にせず自分の部屋に籠って教材に向かってました。

 今思うと、すき間時間をもう少し上手く利用できたら良かったと考えてます。

 

■合格するためには…

①1次試験は「鉄板科目」をつくる
 7科目の中で、自信を持てる科目を1つ決める(私は財務・会計でした)。私は足切りになる事はありませんでしたが、不得意科目の得点不足をカバーしてくれました。

 また、基本は過去問重視で「過去問→解説→テキスト補足」のサイクルを固めることにより、知識の定着を図りました。また、暗記科目となる(法務・中小)は、通勤時間を活用して、他の科目の学習時間を確保するようにしました。

②2次試験は「型」を習得する
 2次試験は「自由記述」ではなく、採点者に寄せる解答が必要だと3回目ぐらいに考えるようになりました(気付くのが遅いですが…)、4回目の受験前は出題者の出題意図は何か解答する前にかなりの時間を使って考えるようにしました。

 また、80分のタイムマネジメントを固定化しました(読む順番、メモの取り方、骨子作成、解答順)。答案記入の順序についても、事例Ⅳでは、第1問の経営分析と第4問の記述問題を先に解答して、一定程度の点数の確保を狙いました。

 さらに合格者の「再現答案」を分析し、自分の答案との違いを明確にして、真似できる所は真似して自分の型を作るようにしました。 

 合格した方と色々話しましたが、それぞれ自分の型を持っておられました。自分の型を早く作ることが合格の近道だと思います。

③学習は「習慣化」が最強
 これは、個人的な意見ですが、1日2時間まとめるより、毎日30分を継続する方が良い結果につながると考えます。仕事や家庭の事情を学習できない理由にしてしまいがちですが、少しの時間でもいいので学習の習慣化が必要だと思います。それには、早起きしての朝活や通勤時間を有効活用する手段もあります。また、学習ログ(アプリ等)で学習の進捗を「見える化」するのもモチベーション維持に良いと考えます。

④情報に振り回されない
 SNSやブログ、受験校の情報は多すぎて、情報過多になり迷子になるリスクが大きいです。信用できる情報に絞る事と自分に不足しているのは何か早く見つけて埋めていく必要があります。知識不足なら知識の補強を、記述力不足なら、記述トレーニングを、出題意図を理解するのが苦手なら理解するトレーニングが必要です。前述した自分の型にも繋がります。

 色々な情報に振り回されることなく、この方法でやると決めたら、ブレないで進めていきましょう。柔軟に修正する必要もありますが、あれやこれや手を出すのはやめましょう。

■おわりに

 思いがけずに長期戦となってしまった診断士試験ですが、最後まで諦めずに続けた人が好結果を得れると信じています。

 診断士試験は、知識量+プロセス+継続力の勝負だと考えます。
多年度受験になっても、自分の学習法をブラッシュアップしながら継続すれば、必ずゴールにたどり着きます。焦らず、コツコツ、自分のペースで。体調管理には、気を付けて。
診断士を目指す皆さんの合格を応援しています! 

 

次回は、のんびり さんの登場です。 

お楽しみに! 

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