中小企業診断士2次試験対策!課題の乗り越え方 by hey

タキプロ16期の   hey(ヘイ) と申します。  

■はじめに

10月26日(日)の試験まで、あと39日です。2次試験対策の進み具合はいかがでしょうか?
最初は手探りで始めた2次試験対策は進み、ご自身の課題も見えてきたのではないでしょうか?

今回のブログ執筆にあたっては、2次試験対策についてタキプロ16期のみなさんにアンケートを行い、得られた39名の方の回答を参考にしながら、みなさんが合格点を超えられる力を身に着けるための課題の乗り越え方について記載します。

■2次試験対策でやってよかった勉強法は?(アンケート結果の共有)

事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳに分けて、2次試験対策でやって良かった勉強法について複数回答で上位3つまでを回答いただきました。
結果は、以下の通りとなりました。

【事例Ⅰ~Ⅲ】
1位:「ふぞろい」を使った過去問演習 29名

2位:「与件文からキーワードを抜き出す練習:15名

2位:理論性が高い回答を書く練習:15名

 「ふぞろい」を使った過去問演習が圧倒的な1位となっています。2位の内容は、解答を作成する段階で、より具体的に得点を上げるための対策が選ばれています。

【事例Ⅳ】

1位:問題演習(30日完成) 27名
2位:過去問演習(事例Ⅳの全知識全ノウハウ)25名

3位:過去問演習(ふぞろい)18名

事例Ⅳでは、Ⅰ~Ⅲと異なり、使用する教材が分かれていることがわかりました。

このブログは、合格者が使った教材の分析を扱うつもりはないため、問題演習と過去問演習に分けて集計しなおしました。
結果は、以下通りになりました。
1位:過去問演習+問題演習を回答 23名
2位:過去問演習のみを回答 8名

3位:問題演習のみを回答 7名

事例Ⅳにおいては、過去問に加えて、問題演習に取り組んだ方が多い結果となっています。

問題演習の教材としては、30日完成(27名)、事例Ⅳマスターガイド(4名)、イケカコ(3名)、律星道場事例Ⅳ問題集(1名)、通信講座クレアール(1名)、TACの事例Ⅳ特訓(1名)が上がっていました。


上記アンケート結果から明確なのは、合格者であるタキプロ39名がやって良かったと回答している勉強法が、過去問演習であるという点です。YouTubeのタキプロチャンネルのR6年2次試験一発合格者インタビュー(通天閣人さんよねーさん)動画でも、過去問演習を行い、振り返りを通じて、出来ないことを出来るようにするという点が共通していました

■2次試験で合格点を獲得するための課題は明確になっていますか?

この時期に得点を伸ばすためには、過去問を解いて自己採点した後の振り返りが非常に重要です。

振り返りを行うことで、得点を伸ばすための課題と対策が具体的になり、得点力を付けることができるようになります。

振り返りでは、以下の(1)~(3)を行う必要があります。
(1)自分の答案が合格答案と比較したときに何が不足しているのかを明確にすること
(2)書くべき要素を書き漏らしてしまった原因を明確にする

(3)次解くときは、どうしたら書けるようになるのか、対策を明確にし、実際に書けるようになる

上記の振り返りを行うと、書くべき要素を解答に落とし込めない原因として以下のようなことが見えてきます。

①設問を理解していなかった、読み間違えた

②与件を読み飛ばしていた

③1次知識が不十分で書くべき要素を想起できなかった

④時間が足りなかった(時間があれば書けたかもしれない)

⑤ミスにより記載が漏れた
など

このように、原因が明確になると、必然的に課題や対策も明確になってきます。

振り返りについて記載しましたが、振り返りは慣れないと上手にできないため、不安な方は、参考情報で紹介している動画を視聴してみてください。

【参考情報】振り返りの仕方を紹介した診断士ラボさんの動画です。
【中小企業診断士】高得点ストレート合格者が教える!効果の高い二次試験復習方法!やみくもに勉強するのはもうやめよう!

以降は、上記振り返りで明確になった課題(多くの人が課題として直面しそうなものを想定)の乗り越え方を解説します。

■課題とその乗り越え方 ①設問を正しく理解し解答要素が想定できる

「設問」は、解答要素を導き出す、重要な道しるべとなります。解答要素を抜け漏らしたときは、設問の読み方が甘いのではないかと疑ってみてください。といっても、難しく考える必要はありません。書いてある日本語を正しく理解するだけです。意外と盲点なのが、設問を理解するためには、1次知識を活用しながら理解するという点です。少し難しめの設問で具体的に解説してみます。

例)令和6年の事例Ⅰ第2問(配点 20 点)
「なぜ、A 社は、首都圏の市場を開拓するためにプロジェクトチームを組織したのか。また、長女(後の2代目)をプロジェクトリーダーに任命した狙いは何か。100 字以内で答えよ。」

前半の設問を分解して読み解いていきます。「首都圏の市場を開拓する」は戦略のことです。続いて、「プロジェクトチームを組織した」は、「環境変化に対応するため戦略を変え、戦略を推進するためにプロジェクトチームを組織したと」言っています。その理由を答えればよいです。

こう読み解くと、記載すべき解答要素としては、「外部環境の変化(機会or脅威)」、「プロジェクトチームを採用するメリット(もしくは、既存組織でできない理由(弱み))」を記載することが求められています。

後半部分「また、長女(後の2代目)をプロジェクトリーダーに任命した狙いは何か?」は、「(戦略を推進するために)活用できる長女の強みと、そもそもの戦略の目的達成(首都圏の市場を開拓する)や、2代目としての育成などについて記載することが求められていると読み取れます。

いかがでしょうか?少し難しく感じるかもしれませんが、1次知識を思い出してみてください。

戦略はどのようなときに変わりますか?外部環境が変わったときです。

組織体制は、どんな時に変わりますか?戦略が変わった時です(組織は戦略に従う)。

この設問では「戦略」という言葉が直接的にでてきませんが、設問に「戦略」という言葉が出てくることは多いです。「戦略」という言葉が出てきたら、クロスSWOT分析(外部環境(機会or脅威)×内部環境(強みor弱み))を想起する必要があります。2次試験においては、クロスSWOT分析のうちの「強み×機会」を書くことが多いかと思います。そうすると「戦略」という言葉が設問にでてきたら「強み」と「機会」を書く、というように解答要素を想定できるようにしていく必要があります。あくまで一例ですが、このように設問の言葉を丁寧に読み込む必要があり、それを短時間でできるようにしておくと、試験本番中何を書いたらいいかわからない、というような事態は回避できることと思います。

そして、このように解答要素を想定できるようになると、当てはまる情報を与件文から引っ張ってくれば良いということが理解できると思います。解答要素の記載漏れの要因として設問の理解が甘いことが多いため、少し詳しめに解説しました。

■課題とその乗り越え方 ②与件を読み飛ばさない

続いて、与件からの引用の抜けもれですが、単純な原因として、接続詞が読めていないことが原因としてあると思います。

例えば、「Aの要素、接続詞(また、さらに、一方など)、Bの要素」が与件中に記載があるとします。

Aの要素は記載したが、Bの要素は書けなかったということは起きていませんか?私はよく見落としていました。

接続詞は、前の情報に情報を追加するときや、並列で情報を並べるときに用いられています。情報が連続しているのであれば、その一部を記載したのであれば、追加の情報や並列の情報は、同じように記載しないといけません。

与件根拠としてピックアップした記載事項の前後に接続詞がないか確認して、抜けもれがないか確認してみてはいかがでしょうか?私は、試験中文章を読むときは、接続詞を△で囲み、接続詞の前後で、解答要素漏れが起きていないかを常に注意深くチェックしていました。

■課題とその乗り越え方 ③1次知識を使える状態にする

2次試験において、1次知識をすぐに取り出せる状態にしておくことは非常に有効です。
2次試験では、広範な範囲の1次知識は不要です。2次試験に必要な1次知識だけを押さえておけば良いです。いろいろな教材があるかと思いますが、YouTubeチャンネルのダンシ君のサブノート_中小企業診断士合格Channelの「【聞き流し】2次試験 一問多答がとても取り組みやすいです。一問一答の内容を理解して、スラスラ解答できるようにしておくと、とても役に立ちます。

■課題とその乗り越え方 ④時間配分と解答プロセスを身につける

タキプロ16期のみなさんへのアンケートでも、時間内に解答し終わるための対策は多くの方が取り組まれていました。内容としては、

「80分よりも短い時間で解くように練習した」

「解答プロセスと時間配分をあらかじめ決めて徹底して練習した」

「メモの取り方を工夫した」

「下書きの書き方を工夫した」

「文章の型を決めていた」という内容が多かったです。

具体的な解答プロセスを紹介している合格者の方の動画をご紹介しておきます。

まとめシート流!絶対合格チャンネル 【資格試験・中小企業診断士試験対策】

【中小企業診断士2次試験】実録!80分の過ごし方~実際に解答している動画を使って解説します 第043回

まなび生産性向上・怪傑えみりーちゃんねる

【中小企業診断士】iPadを使った二次試験の勉強方法!高得点者が実際に解いてみた【生産性をあげよう!】

診断士LABO【診断士ラボ】

【中小企業診断士】令和4年事例Ⅲを合格者がガチで解いてみた。ノーカット手元動画!

■課題とその乗り越え方 ⑤ミスの再発防止

試験においては、非常に難易度の高い情報処理を制限時間内で行う必要があります。当然ミスも発生します。

ミスは、誰でもしてしまうものです。ご自身がどのようなミスを起こしやすいのか?ということは、過去問演習の練習段階からしっかり把握しておくことと対策を講じることが点数を上げるうえでは重要です。そのため、ご自身がしてしまったミスを軽視することなく、対策を講じましょう。

■おわりに

次回は、なんざん さんの登場です。 

お楽しみに! 

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