まだ間に合う!中小企業診断士2次試験の直前対策。ファイナルペーパーは作るな! by とし

タキプロ16期の   とし と申します。  

■はじめに:直前期の不安、そのままで大丈夫ですか?

中小企業診断士2次試験の当日が、刻一刻と迫ってきましたね。

「ここまで頑張ってきたけど、本当に合格できるだろうか…」
「最後の追い込みで、何をすれば一番効果的なんだろう?」
「周りの受験生が作っている『ファイナルペーパー』、自分も作った方が良いのかな?」

多くの受験生が、期待と同時に大きな不安を抱えている時期だと思います。特に、働きながら勉強を続けてきた受験生の皆さんにとっては、時間の制約もあり、焦りもひとしおでしょう。

ご安心ください。その不安、この記事を読めば解消できます。

この記事では、中小企業診断士試験に合格した筆者が、自身の経験を踏まえ、2次試験直前期に本当にやるべきこと、そして試験当日の心構えについて具体的にお伝えします。

結論から言うと、直前期に新しいファイナルペーパーを作る必要はありません。 それよりもっと大切なことがあります。

この記事を最後まで読めば、あなたは直前期の過ごし方に対する迷いがなくなり、自信を持って試験本番に臨むことができます。合格をその手で掴み取るための、最後のひと押しをさせてください。

■直前期にファイナルペーパーは作らない

①なぜ新しいファイナルペーパーは不要なのか
1次試験では、膨大な知識を整理するためにファイナルペーパーが有効でした。しかし、2次試験は知識だけが問われる試験ではありません。事例企業を分析し、診断・助言する能力、つまり思考力や応用力が試されるのです。

直前期という貴重な時間に、知識をまとめる作業に時間を費やすのは得策ではありません。今から新しいものを作っても、それが本番で活かせるレベルまで昇華させるのは難しいでしょう。

②「自分なりの解き方」の再確認が合格への鍵
あなたには、これまでの長い勉強時間の中で培ってきた、「自分なりの2次試験の解き方」があるはずです。

例えば、「最初に設問分析を行う」「事例Ⅰは時系列を捉える」…など、あなただけのフレームワークや手順が確立されていることでしょう。

直前期に最も重要なのは、その「自分なりの解き方」を再確認し、どんな問題が出ても、どんな精神状態でも、いつも通りに実行できるように体に染み込ませることです。本番で頼りになるのは、付け焼き刃の知識ではなく、あなたがこれまで積み上げてきた経験と解法プロセスなのです。

③ミスパターン防止策の最終チェック
ファイナルペーパーは不要ですが、「ミス防止策」のチェックリストは必須です。

問題を解くたびに、「なぜ間違えたのか」「どうすれば防げたのか」を分析し、具体的な対策を立ててきたはずです。

  • 「時間配分を間違えて、最後の設問が解けなかった」→ 各設問に時間制限を設ける。
  • 「与件文の重要な情報を見落とした」→ 制約条件やキーワードに印をつけるルールを徹底する。
  • 「事例Ⅳでケアレスミスをした」→ 計算プロセスを必ず書き出し、見直し時間を確保する。

これらの防止策は、あなたの弱点を克服するための最高の武器です。これまで作成してきたリストを改めて見直し、一つ一つ確実に実行できるかを確認してください。もし、まだリストアップできていないものがあれば、この数日で完成させましょう。特に、合否を大きく左右する事例Ⅳの計算ミス防止策は絶対に忘れてはいけません。

■試験当日までに行うべき最後の仕上げ

残された数日間で、新しい問題に手を出す必要はありません。むしろ、これまで解いた中で苦手意識がある過去問を、もう一度解いてみてください。

その際、ただ解くだけでなく、

  • 「自分なりの解き方」がスムーズに実行できるか
  • 「ミス防止策」が機能しているか


この2点を強く意識しながら、本番さながらの緊張感で取り組みましょう。これは、あなたの解法プロセスを最終確認し、本番での再現性を高めるための、最高のリハーサルになります。

■試験当日の心構え:合格を掴むためのメンタル術

①事例Ⅰ〜Ⅲで動揺しない
試験当日、多くの受験生が事例ⅠからⅢを終えた段階で、様々な感情を抱きます。

「事例Ⅰは完璧だったけど、事例Ⅱでパニックになった…」
「事例Ⅲ、時間が足りなくてボロボロだ…」


ほとんどの人が、思うように解けなかった科目を一つは抱えるものです。これは、合格者ですら例外ではありません。「うまくいかない科目があって当たり前」と、あらかじめ想定しておきましょう。大切なのは、一つの科目の出来に引きずられないことです。気持ちを切り替えて、次の科目に全力を注ぎましょう。

②最後の一秒まで諦めない!事例Ⅳで逆転を狙う
私が合格した年に、最も意識したこと。それは「事例Ⅳを、最後の最後まで解き切る」ということです。

なぜなら、事例Ⅳの出来次第で、合否は大きく変わると考えていたからです。事例Ⅰ〜Ⅲが多少うまくいかなくても、事例Ⅳで高得点を取れば、十分に逆転合格が可能です。

実際、私の合格時の事例Ⅳの得点は87点でした。しかし、このうちの約20点は、最後の15分で稼いだものだと確信しています。試験終了15分前の時点では、まだ解答用紙に多くの空白があり、正直かなり焦っていました。しかし、「絶対に諦めない」と心に決め、必死に思考を巡らせた結果、ギリギリで解法を思いつき、解き切ることができた問題があったのです。

あなたも、最後の1秒までペンを置いてはいけません。事例Ⅳは、粘り強さが最も点数に結びつく科目です。

■おわりに:万全の準備で、自信を持って本番に臨もう

今回は、中小企業診断士2次試験の直前期の過ごし方と、当日の心構えについてお伝えしました。

  • 直前期に新しいファイナルペーパーは作らない。
  • 「自分なりの解き方」と「ミス防止策」を徹底的に再確認する。
  • 試験当日は、事例Ⅳの最後まで絶対に諦めない。


やるべきことは、もう明確になりましたね。これまであなたが積み重ねてきた努力は、決して裏切りません。自分を信じて、これまで確立してきた自分の戦い方を信じてください。

あとは、体調管理を万全にし、試験当日に最高のパフォーマンスを発揮するだけです。

この記事が、あなたの合格への最後の後押しとなれば、これほど嬉しいことはありません。健闘を心からお祈りしています。

次回は、えのっきー さんの登場です。 

お楽しみに! 

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