中小企業診断士二次試験|多年度生のための逆転合格戦略 byとし

タキプロ16期の とし と申します。
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■はじめに
何度か二次試験に挑戦しているものの、なかなか点数が伸びず、努力が報われないと感じる焦燥感に苛まれていませんか?私自身も二次試験を3回受験していますが、「もしかして、自分には向いていないのかな?」と諦めそうになったことがありました。辛いですよね。。。
でも大丈夫です!点数が伸びない原因は必ずあり、その原因を特定し、適切な対策を講じれば、合格できます!!
この記事では、多年度受験生が陥りがちな落とし穴を明確にし、得点に直結する勉強法へのヒントを提示します。二次試験の本質を見極め、記述力・事例対応力・時間管理・自己分析という4つの側面から具体的な戦略を余すところなく紹介します。
この記事を読み終えれば、明日から何をどう変えればよいかが明確になり、合格への確かな一歩を踏み出せるはずです。今年こそ、長年の努力を結実させ、中小企業診断士として新たなキャリアをスタートさせましょう。
■なぜ点数が伸びない?二次試験4つの壁
多くの多年度受験生が共通してぶつかる壁を考えてみます。それは、ただがむしゃらに勉強しているだけでは乗り越えられない、二次試験特有の課題です。
1.記述しても点が取れない
何度も何度も過去問や模試を解いているのに、なぜか点数が伸びない。模範解答と自分の答案を比較しても、何が決定的に違うのか分からないまま、次の事例演習に進んでいませんか?「与件文を見落とさないようにしよう」と心がけるだけでは、なかなか得点には繋がりません。
2.事例によって得点にバラつきがある(特に苦手事例での失点)
得意な事例では高得点なのに、苦手な事例になると途端に点が取れなくなる。特に事例IVのような計算問題で大きく失点してしまうと、全体の足を引っ張ってしまいます。事例ごとの「クセ」を掴みきれていないことが原因かもしれません。
3.時間内に書き終わらない(時間管理の未熟さ)
限られた時間の中で、与件文を読み込み、解答を構成し、書ききる。二次試験の最大の課題の一つです。特に事例IVでは、計算に時間がかかりすぎたり、計算ミスで時間をロスしたりすることで、焦りが生じ、本来の実力を発揮できなくなる可能性があります。
4.自分の答案の何が悪いか分からない(自己分析不足)
最も深刻なのがこの問題でないでしょうか。自分の答案のどこを改善すれば得点に繋がるのか、客観的に分析できていないと、同じようなミスを繰り返してしまいます。私も基本独学でしたので、かなり悩みました。
合格できた3年目において、「これらの課題は努力不足ではなく、勉強のアプローチ方法に原因がある」と考えました。次のセクションでは、これらの課題を克服するための具体的な「逆転合格戦略」をご紹介します。
■逆転合格への処方箋:課題別・得点直結型アプローチ
前述の4つの壁を突破するためには、それぞれの課題に特化した戦略的なアプローチが必要です。闇雲に問題を解くのではなく、「点を取るため」にどうすれば良いかを突き詰めて考えましょう。

1.記述力対策:「満点を狙う」思考法で記述力を高める
私の場合、「60点を目指す」という考え方を捨てました。なぜなら、60点を取れば良いという中途半端な解き方では本番の試験でとても戦えないと考えたからです。目指すべきは「満点」を取るための思考法です 。
問題を解く回数より復習に時間を費やしました。問題を解くのが1日で、復習に2〜3日かけました。 単に「今度、この設問には、この論点で考えよう」「与件を見逃さないようにしよう」と振り返るだけでは不十分です 。重要なのは、「どうすれば、次は確実に得点できるのか」具体的な「解き方」まで深く思考することが重要です 。なぜ満点が取れなかったのかを徹底的に分析し、自分なりの「満点を取るための解き方」を構築するサイクルを徹底しましょう。
2.事例対応力対策:事例ごとの“クセ”を掴み、苦手事例を克服する
二次試験の事例は、それぞれ独自の「クセ」を持っています。そして、なぜ満点が取れなかったのかを突き詰めると、事例ごとに解き方が違うことが分かってきます。
各事例の特性を理解し、それに対応するフレームワークを整理します。例えば、事例IIでは「4P」や「ダナドコ」といった基本フレームワークを意識した自分なりの解き方を構築します。事例IVでは、計算手順をパターン化することで、効率的かつ正確に解答できるようになります。
3.時間管理対策:特に事例IVのタイムマネジメントを対策する
試験本番において、限られた時間内で解答をまとめ上げる時間管理能力で合否を分けます。特に事例IVは時間切れになりやすい事例です。ですが、多年度生において事例Ⅳは最も重要だと思います。なぜなら、事例Ⅳは解けば解くほど、得点がアップする。ストレート生に対し、事例Ⅳで得点差を稼ぐのです。
毎日事例IVを解くだけではなく、本番よりも短い時間設定(例えば70分)で、計算ミスをせずに解き切るやり方を身につける訓練を繰り返しましょう 。とにかく常に時間を意識する。そして計算スピードをアップします。
また計算ミスも見逃さないようにしましょう。「また計算ミスか。次は気を付けよう」で片付けていませんか?たった1つの計算ミスが合否を左右します。次はどうすれば計算ミスしないのか。繰り返し問題を解きながら徹底的に考えて、計算ミスを最小限にする解き方まで落とし込みましょう。
4.自己分析対策:自分の弱点を「見える化」し、合格答案へ導く
独学で勉強していると、自分の答案の客観的な評価が難しいと感じるかもしれません。しかし、自己分析は合格へのカギを握ります。
私はできていなかったのですが、勉強会を最大限に活用し、客観的な視点を取り入れる方法を提案します。合格者や他の受験生と答案を交換し、お互いにフィードバックし合うことで、自分では気づかなかった弱点や改善点を発見できます。
タキプロでも、様々な勉強会を開催しており、リアル勉強会・ZOOM勉強会・Facebook勉強会と自身の都合にあわせて参加することができます。私も先日リアル勉強会に参加しましたが、色んな観点の解答やアドバイスを受けられるので、かなり学びがありました。オススメですよ!
■得点UPの実感!あなたの勉強法が「変わる」手応え
これらの具体的な対応策を実践することで、以下の「手応え」を実感できます。
・勉強の方向性がブレなくなる
「何をすれば得点を取れるのか」が明確になり、迷いなく日々の学習に取り組めるようになります。
・模試や試験当日も焦らず記述できる自信を持てる
自分の事例毎の解き方に自信を持てるので、不安が解消され、落ち着いて実力を発揮できるようになる。
・得点が安定する
苦手事例でも、安定した得点を維持できるようになります。
私の場合、特に事例Ⅳですが、
令和3年度 35点
令和4年度 58点
令和5年度 87点
と、3年目は得点源にすることができました。必ず取るべき問題を計算ミスなく解答できたことが高得点につながりました。
■おわりに
これまでの勉強法に疑問を感じているのであれば、勇気を持って勉強法を変えてみることも必要です 。今回紹介した「満点を狙う記述力」「事例のクセを掴む事例対応力」「時間管理対策」「徹底的な自己分析」という4つの戦略は、どれも明日から実践できる具体的なステップです。
この記事が、あなたの合格への後押しとなることを心から願っています。
次回は、ben さんの登場です。
お楽しみに!
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