試験前日の準備 by アラタ

　タキプロ16期のアラタと申します。

　明日はいよいよ二次試験ですね。私は、二次試験を２回受験しましたが、毎回、試験当日が近づくにつれ、不安が希望を上回る状態でした。正解がわからない試験の学習は、不安を解消する手立てが無いのではと思います。でも、これは受験生全員に共通することです。
　私は逆境に弱い方ですので、少しでも不安をやわらげパフォーマンスを高められるようにと思考を前進させるように、前日の準備は入念に行いました。私が実践した効果的な不安解消のための前日の準備を解説します。少しでも皆さんの不安解消に役立てられれば良いなと思います。

■ポイント１　『受験票・写真票』、本人確認書類の準備
■ポイント２　体調の準備
■ポイント３　余裕をもって試験会場にたどり着くための準備
■ポイント４　試験道具の準備
■ポイント５　ファイナルペーパー、テキスト類の準備
■ポイント６　飲食物（お昼ごはん・おやつ）の検討と準備
■ポイント７（おまけ）　勇気づけてくれる人からのエール
■おわりに

■ポイント１　『受験票・写真票』、本人確認書類の準備

　『受験票・写真票』は必須です。必ず二次試験の『受験票・写真票』の現物を確認し、証明写真を貼付（のり付け＋上下セロハンテープ）してあることも確認したうえで、試験当日持っていくカバンにしまいましょう。

■ポイント２　体調の準備

　まず、食事には気をつかいましょう。腹痛をひき起こす揚げもの、なまものは避け、食べ過ぎてお腹を下すこともないように注意してください。試験当日の朝ごはんも同様です。
　次に、寝る時間を決め、十分な睡眠時間を確保しましょう。睡眠不足は思考低下をひき起こします。緊張で眠れなくなりそうな人は、就寝3時間前までに軽い運動やストレッチをしたり、就寝1～2時間前に39～40℃のお風呂に10～15分入ると良いそうです。（私もやりました。）夜間学習派の人は、がっつり問題を解いて睡眠不足に陥らないように注意してください。しっかり眠るためには、就寝前にテレビやスマートホンを見ないことも大切です。
　そして、当日の服装です。試験会場の室温に合わせて調整できるように羽織るものや、ひざ掛けを持っていくこともお勧めします。

　体調を崩しやすい時期ですので、試験中にパフォーマンス低下しないように、十分注意して準備しておきましょう。

■ポイント３　余裕をもって試験会場にたどり着くための準備

　試験会場までの経路と時間を確認し、家・ホテルを出発する時間を決めます。電車で向かう人は、突然の人身事故などで電車が運転見合わせ・大幅な遅延になることを想定した出発時間を設定しておくことが重要です。

　私がR5二次試験を受験した際、隣の席の人が試験開始ギリギリに席につき、そして事例Ⅰ試験が開始してすぐに、手をあげて試験官を呼びトイレに行っていました。およそ15分で戻ってきましたが、大きな時間のロスです。1年に一度しか受けられない二次試験において、80分という短い時間で合格点を目指す受験生にとってこれは大ダメージです。また、事例Ⅱ以降の試験においても精神的な負荷がかかることが懸念されます。このようなことが起きないように、余裕をもって試験会場に着けるように計画しておくことが重要です。

■ポイント４　試験道具の準備

　試験案内に記載されている、試験中机の上に置いておけるものは、下記になります。
・ HB／B程度の鉛筆またはシャーペン
・ 消しゴム
・鉛筆削り
・時計
・電卓
・定規
・マーカー・色鉛筆
・ハンカチ
・ティッシュペーパー
・目薬
・マスク
※ 必ず自分で最新の試験案内を確認してください。

　この他にも試験中机の上に置いても注意されなかったものは、下記になります。（試験官によって判断が異なる可能性があるため、参考程度と考えておいてください。）
・ケースに入った状態のシャーペンの芯（替えの鉛筆や鉛筆削りと同じ扱い？）
・ボールペンやカラーボールペン（マーカー・色鉛筆の類？）

　必要な人は、上記の予備も準備し持っていきましょう。

　その他に持っていくと便利なものは、受験票を固定するためのメンディングテープです。受験票が落ちそうな状態だと集中できない人にはお勧めです。セロテープで貼るとはがす時が大変ですが、メンディングテープは剝がしやすいので安心です。100均で売っているので、簡単に購入できます。

■ポイント５　ファイナルペーパー、テキスト類の準備

　ファイナルペーパーやこれまで試験勉強で行動を共にしてきたテキスト類は、最後の詰め込みのためだけでなく、持っているだけで不安を低減できる精神安定剤になります。私の場合は、自分専用マニュアルがこれに該当します。試験当日に持ち込めるように、しっかり準備しておきましょう。
　ファイナルペーパーの見本や作り方は、他の人のブログを参考にしてみてください。私もR5二次試験のときは、他の人のファイナルペーパーを印刷して使用させてもらいました。丁寧にまとまっているものが多くて、とても参考になりました。

■ポイント６　飲食物（お昼ごはん・おやつ）の検討と準備

　まず、お昼ごはんについては、一次試験同様に試験会場周辺の飲食店は激込みが予想されます。貴重な1時間の休憩時間を有効に活用できるようにお昼ごはんを試験会場に持ち込むことをお勧めします。私は、当日の朝、試験会場に向かう途中、お昼ごはんを買っていくようにしていました。その際、保冷剤を入れた保冷バックを持参し、買った飲食物を入れていました。
　また、長丁場の試験ですので、思考力を維持する工夫も必要です。私は、お昼ごはんとは別に、アーモンドチョコレートを買って持って行きました。試験と試験の合間に食べることで、チョコレートの糖分を脳に補給し、アーモンドの程よい硬さを歯でかむことで脳に刺激を与えてくれます。また、眠け覚まし用のミンティアも併用していました。人それぞれ好みがありますので、自分に合ったものを用意していくと良いと思います。
　飲み物については、試験中、足元に置いて自由に飲めるペットボトルの持ち込みがおすすめです。水筒や缶を持ち込む予定の人は、試験中、飲むことができませんのでご注意ください。二次試験の案内にも記載されていますので、よく読んでおきましょう。

■ポイント７（おまけ）　勇気づけてくれる人からのエール

　中小企業診断士試験を受験することを伝えている人がいて、その人が自分を応援してくれている場合は、その方に明日が二次試験当日である旨を伝えてみると良いと思います。きっと「がんばれ！」という一言をもらえる筈です。人によりますが、私は一番効果があると思っています。

　私は、会社や友人に中小企業診断士試験を受験することを伝えておらず、また、独学で試験勉強仲間もいなかったため、妻からの言葉が唯一のエールでした。妻から「明日の試験頑張ってね」、「試験終わったら、家族で焼肉食べ放題で慰労会やるよ」という言葉をもらい、明日の試験頑張るぞという気持ちを固めることができました。