事例Ⅲ対策~パターンをおさえる~ byじぇん

皆さんこんにちは!じぇんです!(※じぇんの紹介についてはこちらをご覧ください。)
朝晩は少し涼しくなり、にぎやかだったセミの声もあまり聞かれなくなり、
勉強しやすい時期になってきたかと思います。(私は夏が好きなので寂しいですが(笑))
2次試験まではまだ1か月以上ありますので、まだまだ伸びます!
もう準備万端という人も、まだまだこれからという人も、無理しすぎて睡眠不足等でコンディションを崩さないように、自分のペースであと少し頑張りましょう!

本日は2次試験のうち、事例Ⅲの対策について、私のしてきたこと・ポイントと思うことをご紹介します。残り1か月余りの勉強の中で少しでも皆さんの役に立てばと思います。

①事例Ⅲのテーマおよび出題傾向

いわずもがなですが、事例Ⅲは「生産・技術」です。主に製造業について、製造するもの・技術・組織構造・保有する設備や作業者、生産管理等の体制などが与件文で述べられます。今後の展開などについて書かれていることもあります。設問では強み、生産管理上や作業に関する問題点とその対応策、売上拡大のための施策などを問われます。直近の与件文の業種と設問内容は以下です。
※過去問をまだやったことがなく、これからやる予定の人は、以降で問題の内容に触れているため、ご注意ください。

【令和2年】
業種:ビル建築用金属製品・モニュメント製作
設問:(1)強みと弱み(2)納期遅延の問題点と対応策(3)IT活用の助言(4)事業拡大の助言
【令和1年】
業種:金属熱処理・機械加工
設問:(1)事業変遷を踏まえた強み(2)受託生産に応じる際の生産面での効果とリスク(3)①生産性を高める量産加工のための新工場のあり方②後工程引取方式のための生産管理上の検討(4)新工場稼働後の戦略
【平成30年】
業種:電気電子部品プラスチック射出成形
設問:(1)海外移転等あっても業績維持できた理由(2)作業方法の問題と改善策(3)生産計画上の問題点と改善策(4)生産管理コンピュータ化のための事前整備事項(5)立地環境等生かして付加価値を高めるための今後の戦略
【平成29年】
業種:金属部品加工
設問:(1)加工機の生産販売のための生産管理上の課題と対応策(2)既存業務の生産能力を向上し加工機生産に充てるための課題とその対応策(3)潜在顧客獲得のためのHP活用方法・受注のための社内対応策(4)高付加価値な加工機事業を進めるための製品やサービスについての方策

これより、1問目で強みを、2~3問目で作業や生産管理に関する問題と対応策、後半の設問で売上拡大等の今後戦略を問うというのがおおよその傾向といえると思います。これらの問いは、おおよそ解答のパターンが決まっていますので、このパターンを押さえることがポイントとなります。特に、1問目の強みは直近3年で聞かれています。比較的ストレートに与件文にかかれていますし、後半の戦略は「強みをいかす」ことをベースに考えることが基本のため、確実にとりたいところです。解答パターンについては、問いとキーワードをセットで頭に入れておくことが良いかと思いますので、次節以降で一部ご紹介しますね。

②問題の取り組み方

ここでは私の問題の取り組み方をご紹介します。試験1か月前というタイミングでもう取り組み方を確立されている方も多いかと思いますが、参考になれば幸いです。事例Ⅰ・Ⅱと共通するところが多いので、そちらにも展開してもらえればと思います。

取り組む順序は、①設問チェック→②与件文読み込み→③各設問取り組み、としていました。いきなり与件文を読むより、設問を捉えたうえで与件文を読んだ方が、読む中で解答が見つけられることもあり、読み直しも抑えられ、効率的と思います。

続いてそれぞれのステップで具体的に何をするかをお伝えします。

設問チェックにおいては、作業方法や生産管理上の問題点等の記載があった場合は、どういうものが考えられるかこの時点でイメージしメモしておきます。例えば作業方法の問題点とあれば、段取り時間が長い、手待ちがある、属人的、その対応策として外段取り化、5S、標準化などが挙げられます。また、各設問において意識すべきポイントもメモしておきます。例として、施策の助言を問う場合は”だなどこ(誰に・何を・どのように・効果)”、”強みや機会を活かす!”など。

与件文読み込みは、強み・弱み・問題点・機会・脅威・会社方針をマーカーで塗り分けます。こうすることで設問に取り組む際の与件文の見直しの効率が上がります。いろんな色のマーカーを使うのはいいですが、色分けが多すぎるのも大変かと思いますので、私の場合はよい点(強み・機会)は黄色、悪い点(弱み・脅威・問題点)は赤、会社方針は緑と3色での塗分けにしました。加えて与件文のこの部分があの設問の答えに繋がりそう、というところは与件文に下線を引いて設問1などと書き込みをしておきます。こうすることで与件文の情報をまんべんなく使えているかが見えるようになります(解答は、与件文からバランスよく使うことが多いです)。

各設問の取り組みにおいては、与件文にマーカーを引いた箇所や書き込みをした箇所を使いながら、メモ程度で解答の骨子を作っていきます。解答の文字制限にもよりますが、それぞれの解答は2~3点あげられるとよいと思います。例えば、強みを問われた場合は①高い~の技術②一貫体制、といったところでしょうか。1つのことしか書かないと、もしそれがずれた解答だと0点の恐れがあります。数点書くことによりリスク回避になります。一通り骨子を作った後で、実際に解答用紙に書き込んでいきます。

③勉強方法

とにかく、過去問・演習問題に取り組むことに尽きます。その中で自分に合った問題への取り組みの流れ、時間配分を見つけていきましょう。
また、問題を解く中で、できたこと、できなかったことを毎回記録し、定期的に振り返るようにするといいと思います。そうすることで自分の進歩を実感できモチベーションに繋がると共に、復習にもなります。
また、前節でお伝えした、設問における解答イメージとキーワードをセットで知識としてインプットしていくことをお勧めします。以下に例を挙げます。
この問い方にはこのキーワードを使う、というパターンはほぼ決まっていますので、これらを押さえておけばスムーズに解答できると思います。

・強み:技術力、一貫生産体制、有資格者のベテラン作業員
・生産管理の問題点と対応策:在庫多い→生産計画の短サイクル化・生産統制強化、

              各工程で生産計画立案→各工程の連携強化
・作業上の問題点:段取り時間が長い→内段取りの外段取り化、

         置き場で探す時間が長い→5S・SLP、
         作業者ごとにムラ→標準化・マニュアル化
・売上拡大策:技術営業、提案型営業、直接販売


これらは、過去問等に取り組んだあとの、できなかったことの記録等を通して蓄積していけばよいかと思います。その他、見込生産・受注生産といった生産方式などの用語についてもメリット・デメリットをまじえて覚えていくことも必要と思います。

おわりに

いかがでしたか?
事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲともに問題の取り組み方はおおむね同様と思います。設問に対してのキーワードは事例Ⅲ特有となりますので、取り組み方を確立しつつ、キーワードを知識として定着させることが合格へ近づくことに繋がると思いますので、ぜひ参考にしてください。

私は最後の1か月あまりで解答スピードなど含めかなり伸ばすことができたので、勝負はまだこれからです!事例Ⅲは技術的な単語が多く苦手意識を持つ方も多いかもしれませんが、やるべきことは事例Ⅰ・Ⅱと変わりません。あまり気にすることなく日々勉強に取り組み、知識・能力を積み上げていってもらえればと思います。そして試験当日を、「これだけ頑張ったのだから受かるはず!」という自信をもって迎えられるよう、応援しています!

次回はマーティーさんの登場です。
お楽しみに!

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