緊張感の中、「口述試験のリアル」by ペッペ

タキプロ16期の ペッペ と申します。
今回は、2次試験の最後の関門である口述試験について、広島市のRCC文化センターでの受験経験をもとに、リアルな体験談と準備のポイントをお伝えします。
目次
■口述試験の舞台:広島・RCC文化センター
試験会場に2時間以上前に着いた私は、近くのファミレスでひたすら練習を行っていました。
その後、時間が近づき会場へ。案内されるまま控室に入ると、すでに緊張した面持ちの受験生が数名。私が座っている間にも次々と受験生が入ってきて、独特の張り詰めた空気に包まれていました。
名前が呼ばれ、指定された面接室の前の椅子に座って待機。扉越しに先に受けている方の声がわずかに聞こえ、その瞬間に緊張のピークが訪れました。
面接は同フロアの複数の部屋で進んでおり、自分の順番がどんどん近づくのを肌で感じる──そんな時間でした。
こんな緊張感、いつ以来だろう、、、。
■私が行った事前準備:とにかく「声に出す」
私がこの日に向けて行ってきた面接練習の中で、特に有効だったと感じたのは以下の3つ。
① YouTubeの模擬面接動画で反復練習
声に出すことで、回答が自然に流れるようになり、緊張時でも言葉が出やすくなります。
② TACの「模擬質問・回答集」をフル活用
質問パターンがつかめるので、心構えがしやすく、深掘り質問にも対応しやすくなりました。
③ 最も大事なのは「2次試験の問題を読み込み直すこと」
一番重要でした。口述は、事例企業を正確に思い出しておくことが絶対条件です。
2次試験本番から時間が経っているため、放置しておくと細かな設定や社長の意向を忘れてしまい、当日頭が真っ白になるリスクがあります。
私は、
・事例文を複数回読み直す
・自分なりの助言・方向性を再整理する
・模範解答と照らし合わせて「自分の意見」としてまとめ直す
という作業を行いました。
この“自分なりの考え × 模範解答”の融合作業は、当日の回答で自信を持つための最重要プロセスだと強く感じました。
■本番:質問は「事例Ⅱ → 事例Ⅰ」の順

面接官は男性と女性の2名。二人とも優しそうな方。
まず男性から事例Ⅱについて2問質問され、次は女性から事例Ⅰで2問質問されました。
苦手な事例Ⅳが出てほしくない!と心に願いながら、何とか落ち着いて返答していましたが、
最後に予想外の展開が待っていました。
■「本当にそれで社長は納得されますか?」
女性面接官からの深掘り質問でした。
最後の質問に回答すると、
「本当に社長は納得されますか?」
と、まるで試すような問い返し。一瞬、頭がフリーズ、、、
私が「大丈夫です!」と振り絞って答えると、再度
「本当に納得しますか?」
と畳み掛けられ、かなり焦りました。
一度呼吸を整えて、
「はい、ご理解いただけると思います」
と落ち着いて返答すると、
「それでは面接を終わります」と言われ終了。
安堵と同時に後味の悪い終わり方、合格発表まで不安が残りました。
今になって振り返ると、この質問は“回答の正しさ”ではなく、自分の意見に責任を持って説明できるかを試されていたのだと感じます。
■これから受験する皆さんへ:準備のポイント
① とにかく「2次試験の問題を読み返す」
事例企業の状況を忘れた状態で口述試験に臨むのは危険。
事例の理解が浅いと、質問に答えようがなくなります。
② 「自分の回答」を持つこと
模範解答を丸暗記する必要はありません。
むしろ、
・自分なりの助言
・なぜその助言なのかの理由
を整理しておくことが大事です。
③ 練習は「声に出す」一択
YouTube・予備校資料・友人との練習など、方法は何でもOK。
声に出す練習の量が、そのまま落ち着きにつながります。
④ 完璧な正解は不要。大事なのは“態度”
面接官が見ているのは、
・質問の意図を理解しているか
・落ち着いて対話できるか
・相手の立場(社長・社員)で考えられているか
といった点だと思います。
■おわりに
口述試験は2次筆記に比べれば合格率は高いですが、油断は禁物です。
しかし、正しい準備をすれば必ず乗り越えられます。
緊張しても、言葉につまっても、事例をしっかり理解していれば必ず巻き返せます。
これから受験される皆さんが、当日に落ち着いて力を発揮されることを心から願っています。
次回は、まっく さんの登場です。
お楽しみに!
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