事業のはじまりは2→3→1→4 by 吟

タキプロ16期の    と申します。  

タキプロ16期のブログ班の一人として、一年を通じていくつかのブログ記事を書かせていただきました。
その中でも個人的に最も頑張って書いた記事は以下のものです。よろしければご笑覧下さい。

■はじめに

このブログをご覧になっている方は、1次や2次に向けて努力されている方や、これからどうしようかと考えている方など様々な立場かと思います。

その様々な立場の方々に向けて何を書くのがいいのかと悩んだのですが、「合格後のイメージを持てると合格に近づく」という話を聞いたことがあります。

そこで、私の合格後の一年間について書かせていただくことにしました。

合格に向けたイメージ作りの一助になりましたら幸いです。

■受験の理由

合格後の行動の前提として、なぜ受験したのかという理由を書かないと成り立たないかなと思い、簡単に書かせて頂きます。

私は計30年ほどソフトウェア開発を本業としており、独立してから10年ほどが経過しました。
ソースコードを書いて最初に賃金を得たのは、学生時代のアルバイトでした。その後就職し、かれこれ合計30年はソースコードを書く日々でした。
技術的な投資判断や優先順位付けなどの仕事もありましたが、基本的にはプロダクトを作り、対価としてお金をもらう形でした。

しかし長年やっていると、プロダクトを作るにしても、どこに向かって何のために作るのかについて気になってきます。

独立して以降、依頼を受けてソフトウェアを開発する立場であるため、開発しさえすればお金は頂けます。しかし、それだけでは納得感のある仕事をした気になれないと感じる場面が増えてきました。そこでより視座を高くし、ビジネス全体を俯瞰できる立場になりたいと考えたのです。

MBAも考えましたが、授業時間が固定され拘束される点が厳しく、学習する時間を仕事の都合に合わせて確保できる診断士資格を選択しました。

■合格してみて

受験期間中、よく「視野が広がった」「可能性が広がった」という感想を目にしました。確かに視野や可能性が広がりはするものの、その結果として自分がやりたいことをするためにできること、すべきこと、その種類がこんなにあるのだなと、情報量に圧倒された気分でした。

それと同時に、時間軸への感覚も大きく変わりました。

私はソフトウェア開発業を請けるにあたって長期契約にせず、3ヶ月の自動更新にしていました。その間に次につながるような成果を出し続けること、それを目指した緊張感の保持が自分の技術力を維持し、長期的に生活を維持するために必要なことだと考えていました。

幸いにして、今のところ仕事が途切れたこともなく、収益も上がり続けては来たのですが、結果として「とにかくこの3ヶ月を頑張る」という意識を強く持ち、あまり長期的な視点を持つことはありませんでした。

ところが中小企業診断士の試験を受け、経営の世界では当たり前の「数年スパンで考える」という概念が強く私の頭の中にインストールされました


実際に企業支援に出向くと、どう考えても1年やそこらでは終わらない経営課題を抱えており、それを短期間でどうこうしようというのは無理な話です。


加えて、数年間赤字続きでも悲壮感を出さず、頑張って食いつなぎつつ従業員の生活を確保し続けている中小企業の経営者の方々の姿を見たことが印象的でした。

ある程度目先の目標を作らないとピリっとしないのは変わりませんが、それでも1年後、3年後、5年後に見据えて何かをすることが当たり前になりました。

■合格からの1年は何をしていたか

結果として、私自身は経営知識と技術知識を兼ね備えたコンサルタントとして活動するという目標にむけ、1年間は仕込みの期間と決めました。

具体的にはカンファレンスでより積極的に話をしたり、以前私が主催していた技術系のイベントを復活させました。また技術と経営を組み合わせたテーマのブログを書き始めました。

これらは受験前であったならば、「そんな時間があったら開発の仕事を受けた方が、技術力も売上も上がるよね」という考えによって、あまり積極的にならないであろう行動です。

ブログについては10本書いたところで、それをベースに簡単な出版企画を作り、
それを知人経由で出版社OBの方を紹介してもらって見せたところ好評だったため、編集者の方を紹介してもらい、現在は編集会議を通過し本社会議の反応を待っているところです。

カンファレンス出席や技術系イベントの再開については、すぐに仕事に結びつくような状況では今のところありませんが、自分の活動を知ってもらったり、また界隈の問題点や興味の方向について楽しく議論や情報収集する機会となっています。

振り返ると、基本的には自分のことを知ってもらうための活動が多く、1年はいわばマーケティング活動に近いものでした。

つまり、事例でいえば2から始まっている状況です。

■事業のはじまりは2→3→1→4

実務補修でベテラン指導士の先生が「製造現場の改善をしたいって言ってもね、そもそも売上が立ってない会社が多いんだよ!」と声を大きくして指導していたのを聞きました。
売上が不足している企業にとっては、事例3に相当する部分に対処する前に、まずは顧客を探し売上を上げることが大事です。

ソフトウェア業界において、極端な話として「売ってから作るのが良い」と言われることがあります。具体的な例で言えば、作る予定のものをまず広告等でアピールし、「これが出来上がったら連絡する」とメールアドレスを登録してもらう形式です。

クラウドファンディングによる製品開発も同様でしょう。まずは商品案を多くの人々に知ってもらう。それから顧客と資金を集め、その後生産手配を行う。リソースについても創業者の馬力だよりで進んでいくはずです。

それがPMF(プロダクト・マーケット・フィット)に達し、拡大する時期になってはじめて人事問題がでてきます。そしてそれらすべての結果として財務の情報が生まれます。財務が目的ではありますが、財務は商売の結果です。

こう振り返ってみると、事業の立ち上げ期においては、2次試験の事例の順でいえば2→3→1→4の順がよいのかなぁと感じました。

診断士試験で学んだことを元に、小さいとは言え自分の事業を振り返り、あわせて現実の社会での経営にも照らし合わせて分析、思考する。診断士の学習をする前には出来なかったことです。

■受験生の皆様へ

私は学習期間、日々学習しつつも「もし合格したら何をするか」を考えながら学習していました。

「取らぬ狸の皮算用」などという言葉が頭をよぎる中それを振り払い、それでも「合格するんだ」「そして合格後はこれをするんだ」と考えることが多くありました。

経営において「取らぬ狸の皮算用」を言い訳に未来を恐れていては、事業計画は立てられません。これも診断士になるための試験の一つと捉えて、皆様も合格後の自分を思い浮かべながら、診断士試験に挑んでみてはいかがでしょうか

最後になりますが、受験される皆様のご健闘を心よりお祈りいたしております。

■おわりに

次回は、Hori さんの登場です。 

お楽しみに! 

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