中小企業診断士ってどんな試験？　by ジョー

ブログをご覧のみなさま、おはようございます、こんにちは、こんばんは！
タキプロ16期の ジョー　と申します。

縁あって、タキプロのメンバー「タキメン」にさせていただきました。6年にわたる受験歴を通してお一人でも多くの方の合格率が1%でも上がれば幸いです。

では、第5回目の今回は、令和8年に向けて中小企業診断士を受験しようと思っている方もいらっしゃるでしょう。

そもそも、中小企業診断士の試験はどうなっているのかをご紹介します。

■中小企業診断士とは？
■資格試験はどうなっているの？
■2次試験合格したら
■試験勉強はどうするの？
■おわりに

■中小企業診断士とは？

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家であり、国家資格です。経済産業大臣が中小企業支援法に基づいて登録する、いわば「国が認めた経営コンサルタント」という位置づけです。

中小企業の経営資源や課題を診断し、助言を行う国家資格者で、成長戦略の策定や行政・金融機関との橋渡しも担います。

■資格試験はどうなっているの？

資格試験は、1次試験と2次試験の2段階方式です。

申込は、今年から日本中小企業診断士協会連合会(日診連)のHPからできるようにデジタル化されました。

1次試験

1次試験は、8月上旬の土曜・日曜日(2日間連続)に開催されます。

1次試験は、7科目あります。受験順に紹介すると、

1日目(土曜日)

A:経済学・経済政策　60分

B:財務・会計　60分

C:企業経営理論　90分

D:運営管理　90分

2日目(日曜日)

E:経営法務　60分

F:情報システム　60分

G:中小企業経営・政策　90分

となっています。

4～5択のマークシート方式となっており、答えは選択肢にあるため、わからない場合でも絞って解答することができます。
合格基準は、「総点数の60％以上であって、かつ１科目でも満点の40％未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率」となっており、40点未満は即不合格と厳しいです。
なので、科目によっては免除制度もありますが、「免除＝得意科目」なので得点源としてあえて受験される方も多いです。

なお、1次試験は一度合格した科目は翌年と翌々年の試験で免除される「科目合格制度」があり、計画的な学習で7科目合格を目指すことも可能です。
ジョーは、1回目の1次合格まで3回受験。2回目の1次合格は7科目受験し総得点が60％以上の(ある意味)ストレート合格でした。

1次試験は2日間で7科目と長丁場です。受験体力を鍛えておくことも必要。

2次試験

2次筆記試験は10月下旬の日曜日に開催されます。1次試験から2次筆記試験はおおよそ80日と3か月もありません。1日で4科目。それぞれ80分で解答します。

A:事例Ⅰ(組織・人事)

B:事例Ⅱ(マーケティング・流通)

C:事例Ⅲ(生産・技術)

D:事例Ⅳ(財務・会計)

診断士試験の最難関は、正解が発表されない2次筆記試験にあるといっても過言ではありません。
2次試験には1次試験のような科目合格はなく、「筆記試験における総点数の60％以上であって、かつ１科目でも満点の40％未満がなく、口述試験における評定が60％以上であること」が基準となっております。
今年度(令和7年度)までは2次試験は筆記合格者のみが受験できる「口述試験」がありますが、次回令和8年度からは筆記試験のみに変更されます。

養成課程

また、1次試験合格者の方は、養成課程制度を利用して、研鑽を積み、無事修了されたら登録できる制度もあります。

■2次試験合格したら

2次試験を無事合格された方は、第2次試験合格後3年以内に「実務補習を受講した日数」または「実務に従事した日数」の合計が15日以上あることにより、中小企業診断士としての登録の申請を行うことができます。
国(経産省)に登録され、晴れて「中小企業診断士」として名乗れるようになります。

実務補習
日診連が国の登録実務補習機関として、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、実務補習を実施しています。
実務従事
実務従事とは、中小企業に対して実際に経営診断や助言を行うことです。実務補習の代わりに選択でき、自ら診断先を探して15日以上の経験を積むことで、診断士としての登録要件を満たします。
また、実務従事を提供する機関もあります。(無料・有料それぞれあり)