中小企業診断士の1年目について byゆうろう

タキプロ16期の ゆうろう と申します。
タキメンの先輩からバトンをいただき、早くも1年が経ちました。振り返ると中小企業診断士活動で学んだこと、楽しかったことが多かったと感じています。今回はそのような出来事をお伝えしたいと思います。
月ごとに主なイベントを振り返り、研究会やセミナーなどへの参加回数、自宅での学習時間も合わせてカウントしました。
●プロフィール
・年代/性別:50代 男性
・職種 :製薬メーカーの学術担当
・受験歴 :1次1回 2次1回 養成課程にて中小企業診断士とMBAを取得
・勉強時間 :1次1400時間、2次800時間、MBA入試対策320時間、MBA受講1200時間、
MBA自習3300時間
●過去のブログ
・運営管理 傾向と『どう身近な科目にするか』
・暗記三兄弟の経営法務に取り組む
・もう一つの中小企業診断士への道 ~養成課程~
・【特別企画】先輩診断士インタビュー 診断士の資格で広がる副業の世界 ~タキプロ先輩・団長さんの体験談~
目次
■2月 不安感を抱えた1ヶ月
2年間を経て、養成課程も最終段階に入り、面接審査を受けました。
講義を受けたことのある2人の先生が面接官でした。いつもはフランクな方々ですが、面接試験ということで、いつもより厳しい雰囲気がありました。中小企業診断士らしく、論理的に回答しようと意識しすぎたことが、かえって緊張を生んでしまったのだと思います。最後までピリッとした空気が続いていました。
面接が終わり、落ちたかもしれないと考え、不安な1ヶ月を過ごしました。お酒の量もいつもより多めだったと思います。
そのような中、2次試験の合格を目指していた頃に、WEBやFacebookの勉強会などでお世話になったタキメンの先輩方のことを思い出しました。そこで、タキプロに入り、少しでも恩返しができればと考えました。まずはブログ班とセミナー班と関西班に所属しました。
学びの参加回数:研究会1回
学習時間:99.5時間
■3月 希望を持ち始めた1ヶ月
不安な1ヶ月が過ぎ、面接審査の通過を知り、無事に卒業することができました。同期とともにキャンパスで帽子を投げたときは、これまでの努力のすべてが報われたような気がしました。その翌日には中小企業診断士の新規登録申請を行い、5月には中小企業庁のホームページで登録が公示されました。前向きな気持ちを取り戻し、次は何を学ぼうかと考え、簿記2級の学習を始めます。
また、タキメンのS先輩から、「〇〇〇学校」に入学することを勧めていただきました。中小企業診断士に必要なインタビュー力や執筆力が身に付く学校です。誘われたら、とりあえず乗ってみるタイプなので、迷わず入学しました。4月から6月上旬までの日曜日は楽しく、ときには厳しく学ぶ時間となります。その学びのおかげもあり、昨年は執筆案件を5件いただくことができました。
学びの参加回数:学会1回、研究会3回、授業1回
学習時間:99.5時間
■4月 タキプロと中小企業診断士協会での出会い
4月中旬、15期の先輩のご主催で関西班タキプロ懇親会を開催していただきました。総勢50名ほどが参加されていたと記憶しています。そこで、さまざまな業種や経歴をお持ちの先輩方や同期と出会うことができました。
中でも印象に残っているのは、京都の老舗和菓子店の社長であるタキプロの先輩が、参加者全員にお菓子を配ってくださったことです。そのときは同期とも挨拶を交わす程度でしたが、振り返ると、あの出会いが同期との交流の始まりだったのだと思うと感慨深いものがあります。
その後、大阪府中小企業診断士協会の新歓フェスタにも参加しました。フレッシュな気持ちで、講演や研究会の紹介を拝聴しました。懇親会では養成課程の同期で集まる場面もありましたが、他大学の養成課程の方々やタキプロの先輩方とも交流することができました。
私の名刺には「タキプロ16期」と記載していたため、初めてお会いする先輩の中にもタキメンの方がおられ、自然と親近感が湧きました。タキプロは毎年、合格者の約1割が所属していると聞いており、そのネットワークの広がりを実感する機会となりました。
学びの参加回数:セミナー2回、研究会3回、授業4回、実務従事2回
学習時間:153時間
■5月 士業としてのモチベーションUP
横浜で開催された第99回日本感染症学会に参加しました。せっかく関東へ出張したので、友人とも会うことにしました。
その友人は新宿で開業している税理士で、20名の従業員を抱えています。事務所を見学させてもらうと、本棚には彼が執筆した書籍が並んでおり、確かなブランディングを築いていると感じました。私も士業となり、執筆を学んでいる身として、早く彼に追いつきたいとモチベーションが大いに高まりました。
また、○○○学校を紹介してくださったタキメンのS先輩からは、メッセンジャーでこまめにアドバイスをいただきました。「この先生は厳しいから頑張って」「執筆案件の希望はどうするの?」など、タイミングよく声をかけてくださり、とても心強く感じました。S先輩には感謝の気持ちしかありません。
学びの参加回数:学会1回、セミナー1回、研究会7回、授業3回、実務従事2回
学習時間:128時間
■6月 会社初の副業許可を得て、開業届を提出
私は製薬企業に勤務していますが、社内には副業の前例がありませんでした。しかし、この時代の流れもあり、中小企業診断士として活動することを条件に、許可をいただくことができました。副業の前例がなくても、交渉してみる価値はあるのではないかと思います。
今でも会社には感謝していますし、これから副業に挑戦される方々の前例として迷惑をかけないよう、責任ある行動を心がけていきたいと考えています。
私は一サラリーマンとして働いてきましたが、自分で事業を起こすことに憧れがありました。6月9日(ロックの日)に開業届を税務署へ提出しました。ただ、その場では特別な証明書のようなものは発行されず、正直なところ実感はあまり湧きませんでした。
私は「形から入る」タイプなので、屋号名義の銀行口座を開設し、印鑑を作り、名刺を用意し、独自ドメインを取得し、ブログを始め、バーチャルオフィスを契約することで、徐々に事業主としての自覚が芽生えてきました。
その後、東京へ行く用事があり、タイミングよく東京班の勉強会後の懇親会に参加させていただきました。関西班も活発だと自負していますが、東京班の参加人数の多さやタキメンの層の厚さを実感しました。有名なタキメンの方々とも直接お会いすることができ、ますますタキプロの活動に力を入れていこうと思いました。
学びの参加回数:学会1回、研究会2回、授業2回、実務従事2回
学習時間:139時間
■7月 タキメンの先輩インタビューとちょっとした挫折
ブログ班の特集として、先輩インタビューチームを結成しました。インタビュイーは計4名。チーム内で調整役、インタビュアー、執筆、アドバイザーと役割を分担しながら進めました。
先輩方の副業への取り組みや志、中小企業診断士協会での活動について直接お話を伺うことができ、非常に多くの学びを得ることができました。ご興味のある方は、ぜひ過去のブログもご覧いただければと思います。
また、大阪府中小企業診断士協会で「プレゼンテーション・トレーニング」をテーマとしたワークセミナーに参加しました。これまで社員教育の担当として長年プレゼンを行ってきましたが、今回の発表は思うようにできませんでした。
環境や立場が異なり、自分の姿を録画されるという状況もあって、意識しすぎてしまい、結果としてまとまりのない内容になってしまいました。
このような失敗も学びの一つと捉え、2年目はセミナー講師に挑戦し、リベンジしたいと考えています。
学びの参加回数:セミナー3回、研究会4回
学習時間:138時間
■8月 見学での気づきと案件獲得の仕組みづくり
大阪府中小企業診断士協会の医療系研究会に所属しており、そのメンバーとともに、姫路市で高齢者対応型賃貸住宅を運営されている企業を見学しました。現地で実際に見ることで、本で学ぶ以上に多くの気づきを得ることができました。
高齢者が入りやすい設計のお風呂や、階段の段ごとに色を変える工夫などを拝見し、顧客の立場に立って考え抜かれたサービスであると感じました。
また、中小企業と中小企業診断士をマッチングする企業にサポーターとして登録しました。同社のホームページには私のプロフィールが掲載されており、ワンクリックでコンサルティングの申し込みができる仕組みになっています。
登録にあたっては、動画による学習、レポート提出、面接試験を経て合格する必要がありました。まずは案件をいただける仕組みに参加できたことを、大きな一歩だと感じています。
学びの参加回数:セミナー1回、研究会6回
学習時間:160時間
■9月 青木先生のセミナーと取材先が決定
佐賀で開催された第32回日本排尿機能学会に出張で参加しました。せっかく九州を訪れたので、九州在住のタキメン同期と飲み会を開きました。同期の代表的な存在の方と、副業やタキプロの運営について語り合い、交流を深めることができました。ここでもタキプロ活動へのモチベーションが一段と高まりました。
9月7日には、青木先生をお招きして「2次試験対策ブーストセミナー」の運営を支援しました。青木先生に講師をご依頼するための交渉は、約2ヶ月前から進めていました。セミナー班のリーダーに「青木先生の志を受験生に伝え、モチベーションを高めるセミナーにしてはどうでしょうか」と提案し、採用していただきました。
タキプロの懐の深さをここでも実感しました。タキメンの皆さんのおかげで、これまでで最も参加人数の多いセミナーとなり、感謝の気持ちでいっぱいです。
取材案件も1件決まりました。
『日本でいちばん大切にしたい会社1』(著者:坂本光司、あさ出版)に掲載されている「中村ブレイス株式会社」です。
10年ほど前に拝読し、感銘を受けた企業です。島根県大田市で義肢装具・医療用装具の製造販売を手がけておられます。会社理念に共感し、全国から若者が入社を希望するほど魅力あふれる企業です。
私は今後、パーパス経営を軸とした中小企業診断士を目指したいと考えています。今回の取材を通して、その理念や経営姿勢を深く学び、自身の糧としていきたいと思います。
学びの参加回数:学会1回、セミナー3回、研究会5回
学習時間:139時間
■10月 大学時代の経験や後輩からの気づき
大阪府中小企業診断士協会からも執筆案件をいただきました。テーマは「スポーツに学ぶ経営」です。大学時代に体育会ヨット部に所属し、日本代表としてレースに出場した経験があったため、「ヨットと経営」という切り口で執筆することにしました。
改めて整理してみると、ヨットと経営には多くの共通点があることを再確認できました。中小企業診断士とヨットを掛け合わせることで、自分ならではの強みを打ち出せるのではないかと感じるきっかけにもなりました。
また、大学の後輩が大阪市で税理士事務所を経営しており、従業員を約40名雇用しています。そこで、同じ士業として今後の方向性について相談しました。
その際、後輩から「ゆうろうさんは、何ができるんですか?」と率直に問われました。私は「現場の課題を見つけて、解決策を提案する……」と、どこか抽象的な回答をしてしまいました。自分でも歯が浮くような感覚があり、まだ言語化できていないことを痛感しました。
このような場面で、より具体的かつ自信を持って答えられるようになりたい。その思いから、事業承継士の取得を決意しました。
学びの参加回数:セミナー5回、研究会6回
学習時間:46時間
■11月 企業とのコンタクトが始まる
島根県大田市にある中村ブレイス株式会社へ取材に伺い、中村社長とお会いしました。穏やかなお人柄で、誰に対しても公平に接することを大切にされている姿が印象的でした。
インタビューでは、現会長からの事業承継や、仕事に対する強いこだわりについてお話を伺いました。同社の社是は「think」。従業員の皆さんが真摯に仕事に向き合っておられる様子から、経営理念が現場までしっかりと浸透していることを実感しました。多くの学びを得た、貴重な一日となりました。
また、懇意にしていただいている上場企業の社長にお誘いいただき、アスクルで知られるプラス株式会社の副社長と名刺交換をさせていただきました。ATCで開催された「変化に対応する企業経営から、変化を創る企業経営へのシフト」という講演の後、わずかなお時間を頂戴しました。
私の名刺をご覧になり、「中小企業診断士ですか。そんな立派な方が来られているとは知りませんでした」とお声がけいただきました。素直に嬉しく思うと同時に、中小企業診断士という資格の価値を改めて実感しました。
学びの参加回数:セミナー5回、研究会3回
学習時間:51時間
■12月 ワインとヨットでの出会い
大阪府中小企業診断士協会の有志でカタシモワイナリーを訪れ、柏原の史跡やぶどう園を、中小企業診断士の先輩方と語らいながら巡りました。先輩方は品格があり、診断士試験で培った共通言語もあって、終始楽しい時間を過ごすことができました。
私の勝手な考えかもしれませんが、中小企業診断士は社長に寄り添う姿勢がなければ合格しにくいのではないかと思っています。そのためか、一緒にいて心地よい方が多いという印象があります。先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。
10月には、「中小企業診断士とヨットを掛け合わせる」という発想のきっかけをいただき、久しぶりにヨットに乗りたいという思いが湧き上がってきました。養成課程の2年間は、土日のほとんどを授業に費やしていたため、ヨットから遠ざかっていました。
それ以前は、ゴールデンウィークの9日間で瀬戸内海を一周したり、白浜や淡路島などを巡るクルージングを楽しんだりしていました。そのようなクルージングを3日間ほどご一緒した先輩に、「ヨットに乗せてください」とお願いしたところ、クルーとして参加するつもりだった私に、「共同オーナーになりませんか」とのお話をいただきました。思わず「はい!」と即答しました。大阪府中小企業診断士協会からきっかけをいただきましたことに感謝申し上げます。
学びの参加回数:セミナー3回、研究会3回
学習時間:54時間
■1月 タキプロの同期に感謝!
以前から取得を目指していた事業承継士として登録されました。動画やテキストでの学習を修了し、試験を受験して無事に合格することができました。これで「何ができるのか」という問いにも、より明確に答えられるようになったのではないかと思います。
2月には中小機構主催の事業承継セミナーを受講し、さらに学びを深めています。また、タキプロ同期の提案により、事業承継をテーマとしたミニレクチャーを行う機会もいただきました。貴重な機会を与えてくれた同期には、心から感謝しています。
さらに、タキプロの同期から、年商数百億円規模の企業における実務従事に参加しないかとお誘いをいただきました。いつものごとく「はい!」と即答しました。
優秀なメンバーからは財務分析力や提案力を、リーダーからは全体の構成力を学ばせていただいている最中です。タキプロの同期とともに活動してきて本当に良かったと感じられる、象徴的な出来事の一つです。
学びの参加回数:セミナー2回、研究会2回、実務従事2回
学習時間:37時間
■おわりに
この1年間はあっという間に過ぎ去りました。タキプロでの活動を通じて得た学びや経験は、私にとってかけがえのない財産となりました。
同期は約200名いますが、その中で養成課程出身は私一人だけでした。それでも多くの方に温かく受け入れていただき、さまざまな形で交流することができました。心より感謝申し上げます。
タキプロには、「来る者拒まず、去る者追わず」という独特の文化があります。その度量の大きさこそが、多様な人材を受け入れ、成長を後押ししているのだと感じています。
もし少しでも興味があれば、あなたもこの懐の深いタキプロで活動してみませんか。
次回は、吟 さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
↓下のボタンを押して、読んだよ! と合図していただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます[クリックしても個人は特定されません])


