【診断士2次試験】得点が伸びる人だけが知る「勉強方法の作り方」 by とし

タキプロ16期のとし　と申します。

■はじめに：その勉強方法、本当にあなたに合っていますか？

過去問を解いても、参考書を読み込んでも、なかなか得点が伸びない。「一体、何が悪いんだろうか…」と、出口の見えないトンネルの中で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

もしあなたが今、そんな状況にあるのなら、一度立ち止まって、ご自身の「勉強方法」そのものを見直してみる必要があるのかもしれません。得点が伸び悩んでいるのは、決してあなたの努力や能力が足りないからではなく、ただ今の勉強方法が、あなたに合っていないだけという可能性があります。

この記事では、多くの受験生が陥りがちな勉強方法の落とし穴と、そこから抜け出し、自分に最適化された「合格するための勉強方法」を確立するための具体的なステップを解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたは自分自身を客観的に見つめ直し、明日から実践できる、あなただけの勉強方法を見つけるための、確かなきっかけを掴むことができるはずです。

努力しているにも関わらず、なぜか成果に結びつかない。その背景には、多くの受験生が共通して陥ってしまう「間違った」勉強方法が存在します。

①「量をこなせば合格できる」という幻想
「合格者は膨大な時間を勉強に費やしているはずだ」そう信じて、がむしゃらに演習量をこなす。これもまた、よくある落とし穴です。

もちろん、学習量は必要です。しかし、2次試験は単純な物量作戦だけで突破できるほど甘くはありません。まず大切なのは、学習の「質」。自分に合っていない方法でいくら時間をかけても、それは非効率な努力になってしまう危険性があります。

②記憶に頼る学習の限界
試験問題を解き、解答解説を読んで「なるほど、この解答は思いつかなかった！次は解けるように覚えておこう」と考える。これは一見、着実な学習に見えます。しかし、この記憶に頼った学習こそが、得点が伸び悩む最大の原因です。

2次試験では、同じ問題は二度と出ません。論点や切り口を少し変えただけで、覚えた知識は途端に通用しなくなります。記憶に頼る解き方をしている限り、初見の問題に対応する力は身につかず、「たまたま知っている問題が出れば解けるが、そうでなければ解けない」という不安定な状態から抜け出せないのです。

では、どうすればこの状況を打破できるのでしょうか。その答えは、「自分だけの勉強方法」を見つけ出し、確立することにあります。そのための具体的な3つのステップをご紹介します。

【ステップ1】自分を知る：学習リソースの内部分析
まずは、あなた自身の状況を客観的に把握することから始めましょう。紙とペンを用意して、以下の項目について正直に書き出してみてください。

これらは、あなただけの「オーダーメイドの学習戦略」を立てるための、非常に重要な基礎情報となります。

【ステップ2】情報を集める：合格者の知恵を外部からインプットする
次に、自分の外にある情報を積極的に収集します。世の中には、どのような学習ツールやノウハウがあるのかを知るステップです。

【ステップ3】戦略を立てる：内外の情報を組み合わせて学習計画を設計する
最後に、ステップ1で分析した「自分の状況」と、ステップ2で収集した「外部の情報」を組み合わせて、あなただけの学習戦略を設計します。

例えば、以下のように具体的な計画に落とし込んでみましょう。

前提:
- 【自分】「通勤電車で勉強」「事例Ⅳが苦手」「地方在住」
- 【外部】「YouTubeに1次知識の解説動画がある」「タキプロブログが有益」
学習戦略:
- 通勤時間: YouTube講義で事例Ⅳの基礎と1次知識の復習に充てる。
- 昼休み: 事例Ⅳの計算問題を毎日1問ずつ解く。
- 帰宅後の時間: 休日に解いた事例Ⅰ〜Ⅲの過去問の復習。タキプロブログなどを参考に、初見問題への対応プロセスを言語化し、改善する。
- 休日: 過去問演習に集中する。