二次試験は因果関係を掴む練習を!合格に効いたメモ整理法 byまいける

勉強方法

タキプロ16期の   まいける と申します。  

10/26に二次試験を受験されたみなさま、本当にお疲れさまでした。

受験直後のこの時期は、手応えがあってもなくても、どちらにしても確信が持てずモヤモヤしておられると思います。

ひと踏ん張りして再現答案を作ったら、是非一息ついていただきたいです。

さて、一息ついてくださいと言った後で恐縮ですが、今回のテーマは、試験対策における「勉強方法」です。

前回の記事で、一次試験の勉強方法を書きました。

【低コスト×育児中】一次試験を乗り切った教材&勉強法まとめ byまいける – タキプロ | 中小企業診断士試験 | 勉強会 | セミナー

ですので、今回は二次試験について、少しテクニックの話になってしまいますが、合格に効いた(と思われる)、「与件文整理メモの取り方」をお伝えしたいと思います!

  • これから二次試験対策を始める方
  • 次の受験に向けて、解答プロセスをブラッシュアップしたい方

が、早く解答プロセスを軌道に乗せるための参考になれば、幸いです。

■二次試験は情報整理が鍵

私は二次試験をR5年度、R6年度と二回受験しました。

R5年度は、受験後手応えは「全然だめ」でしたが、実際は3点だけ足りない惜しい結果となりました。

そこで、気を取り直してから、次の受験までに大きく見直したことがあります。

それは、メモの取り方です。

【因果関係】【時系列】【未解決の課題】が視覚的に把握できるように、メモの取り方を工夫し、過去問で繰り返し練習し、体に染み込ませました。

そうすることで、全体をパズルのように俯瞰して提言を検討できるほか、与件文を読み直す回数も減って時間的なロスも減りました。

その結果、運にも恵まれたと思いますが、翌年の受験では二次試験合計点数が237→260点に伸びました。

事例1が最も伸び、55→72点になりました。

令和4年事例1の演習を例に、具体的に説明します。

■不合格年のメモの取り方(改善前)

R5年受験前に演習した、R4年事例1の手書きメモを再現しました。

単純なSWOT分析形式のメモです。

与件文を読み進めると同時に、見つけた要素を各枠に振り分けています。〇付数字は段落番号です。

ここから、設問の数だけ色マーカーを使い、どの要素をどの設問に使うか色付けしていました。

このメモの問題点は下の通りです。

  • 時系列がわからない
  • 因果関係がわからない

このため、過去の成功体験を踏襲しようにも参照しにくいですし、強みの根本的な要因がなんなのかわかりません。

私は、二次試験合格のための最も重要なポイントは「因果関係の明確化」だと考えています。

「なにが、どのようにして、どうなったのか」

「これを達成するために、なにを活用して、どうするのか」

このように因果関係を明確に整理することで、ポエムにならず、納得感のある解答を書くことができます。

これを、ぱっと見るだけでわかるように整理したのが次のまとめ方です。

■合格年のメモの取り方(改善後)

R6年受験前に最後に解いた、R4年事例1の手書きメモを再現したものがこちらです。

まず、メモ用紙を縦割り3列に分けます。

(説明のために色分けしていますが、実際はもちろん白紙)

  • ピンク列:弱みと脅威
  • 緑列:機会と、弱み・脅威を乗り越えるための取り組み
  • 青列:強み

そして、与件文を読みながら、下の方法で要素を書き込んでいきましょう。

①要素を各列に振り分け、因果関係・時間の流れを矢印で結ぶ

②経営者の思い、今後の方針の記述があったら、用紙右下に記入

(余談にはなりますが、私はメモを詳細に書くことで、解答作りの際の下書きを省略し、直接解答欄に書く派でした)

このように整理することで、次のような効果が得られます。

  • 因果関係が明確になる

どんな弱み・脅威をどのように乗り越えてきて、その結果どんな強みを獲得したのかが一目でわかる。

  • 時系列が明確になる

与件文の順にメモを取るだけで、時系列ごとに行が分かれ、時間軸の違いを把握しやすい。

例)緑色の破線から下はA社法人化後の内容なので、第1問「A社法人化以前における強みと弱み」は破線より上の要素から拾えばいい

  • 解決するべき課題が明確になる

ピンク列の矢印のついていない要素が、対策ができていない弱み・脅威なので、施策提案の対象となる

今後の課題・提言の方向性については、【ピンク欄の矢印がついていない要素(メモ内の赤枠部分)を解決し、右下の方針(メモ内の青枠部分)を実現する】ことです。

下のメモには戦略検討のイメージを赤字で加えています。

■自分なりの解答プロセスを磨こう

いかがでしたでしょうか。

掴みどころのない二次試験ですが、【自分なりの型】を磨き上げていくことが合格への道のりになると思います。

次回は、吟 さんの登場です。 

お楽しみに! 

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