自分に合う勉強法とは?私の方法を分解してみた by ハリー

勉強方法

みなさん、こんにちは。

タキプロ16期の   ハリー と申します。  

本投稿では、来年の受験に向けて勉強をスタートされる方向けに、私が実際にどんな勉強方法をし、どんな失敗や工夫をしてきたのかを共有していきたいと思います。

「この勉強方法で合っているのだろうか…」「勉強しているつもりだが、前に進んでいる気がしない…」「もっと効率的なやり方があるのでは…」

私は中小企業診断士の受験勉強を進める中で、こんな不安を感じてきました。特に二次試験は答えが無い試験ですので、完全に迷宮に迷い込んでしまい、モチベーションも下がる悪循環に陥りました。

どんな勉強方法が正解なのかを模索し、ネットを検索しまくる日々を過ごしたのです。

しかし最終的に合格した後に振り返ってみると、私の経験から得た結論は、勉強方法に正解は無いということです。それぞれに合ったやり方があり、合格者の多くは悩みながら試行錯誤を重ねて、自分なりの方法にたどり着いています。

ぜひ色々と工夫して、自分に合う勉強方法を探し出してほしい。その試行錯誤の中で、少しでも私の経験がお役に立てれば幸いです。

■まずは勉強方法を、診断士らしく「分解」して考える

診断士なので、やはり基本となるのは「分解」ですよね。

「売上=客単価×客数」「新規顧客開拓と、既存顧客の深耕」「短期的施策と、中長期的施策」などなど、多くの切り口を皆さんも学ばれていると思います。

私も何事も因数分解して「分けて」いくことが、より解像度高く「分かる」ことに繋がることを、診断士受験で学び、今でも意識して仕事などに活かしています。

そこで、私が行っていた勉強方法を分解してみました。すると、以下の要素が見つかりました。

  • 書籍/問題集/予備校(どのような教材を活用したか)
  • 勉強方法(具体的な勉強方法。例えば過去問を解く、書籍を読むなど)
  • 時間帯(いつ勉強していたか)
  • 時間捻出方法(どうやって勉強時間を作ったのか)
  • 勉強場所(どこで勉強していたか)
  • ツール(どういうツールを使ったか)

また、上記の具体的な内容は、一次試験向けと二次試験向けでは大きく異なっていました。そのため、今回は「一次試験」と「二次試験」を大分類として、その中で上記のカテゴリごとに私が実践していた内容を紹介させていただきます。

■一次試験の勉強方法

予備校について

予備校には通わず、独学を選びました。一次試験は正解が決まっていることもあり、STUDYingや各種書籍を活用すれば十分独学で対応できると判断していました。
今は動画や教材・支援情報が充実していますので、独学でも十分に合格できる環境があると感じます。ただ、強制力を働かせるには予備校などは非常に良いツールだと思いますので、ご自身に合ったものをぜひ選んでみてください。

使用した動画・書籍・問題集

動画教材

  • STUDYingの動画講座
  • Udemyのセールで入手した中小企業診断士合格講座(一次対策)
  • YouTube:ほらっちチャンネル
  • YouTube:速習!ミクロ経済学 2nd edition

書籍

  • 全体網羅:野網先生「一発合格 まとめシート」
  • 経済学:石川秀樹先生の「速習!マクロ/ミクロ経済学 2nd edition」
  • 中小企業経営/政策:山口正浩さん「中小企業施策と中小企業白書」

問題集・過去問

  • STUDYingのスマート問題集
  • TACの「中小企業診断士 第一次試験過去問題集(全7科目)」
  • STUDYingの年度別過去問

個人的には石川秀樹先生の書籍に出会えたのは非常に大きく、経済学の理解が大いに深まりました。YouTubeで説明を聞いてから書籍を一通り読むだけで、経済学の過去問と戦えるレベルになります。

勉強方法の基本方針

一次試験は特に複雑な工夫は不要です。ある程度書籍や講座で基礎を理解したら、あとはとにかく過去問!過去問!過去問! これに尽きます。

知識のインプットは、目だけでなく、耳も活用しました。自宅から駅までの徒歩10分、駅から会社までの徒歩10分。往復で40分間、耳からのインプット時間を確保できたのは大きかったです。

勉強時間帯

  • 通勤時間(徒歩=耳でインプット、電車移動中=書籍か動画)
  • 朝、就業前
  • 夕、終業後、帰宅前
  • 夜、自宅で寝る前に
  • 土日は午前中

時間捻出方法と勉強場所

振り返ってみると、「隙間時間をいかに活用するか」と、「いかに自分に強制力を働かせるか」の2つが重要だったように思います。

隙間時間の活用で言うと、朝1時間早く会社に向かい、就業前に「まとめシート」についているカテゴリ別の過去問を解くなどの工夫をしていました。ただ、どうしても会社にいるとメールを見たり、なんやかんやで勉強に充てられなかったり、ニュース見てだらけてしまったりということもあり、有効活用しきれずにモヤモヤしていました。

そのため、二次試験では意志の弱さ対策として強制力を働かせる対策で改善しました。それは二次試験の部分でご紹介しますね。

主な勉強場所は、カフェ、自宅、電車でした。

使用ツール

一次試験では特筆すべきツールは使用しておらず、ノート・筆記用具以外だと、スマホやPCで動画視聴したり、STUDYingのスマート問題集を解いたりといったところでしょうか。

あとは「Bondavi」という勉強時間を記録できる集中支援アプリをスマホに入れて、勉強開始するたびに記録していました。
やるぞ!という気持ちの切り替えスイッチになるのと、後から自分で振り返って「自分頑張ってるな!」「もっとやれるぞ!」という振り返りを仕組化できるナイスなツールでおすすめです。しかもこのアプリ無料です。

■二次試験の勉強方法

一次試験を突破したら、次は二次試験です。ここからは勉強の質が大きく変わります。

使用した書籍・教材

  • Udemyのセールで入手した中小企業診断士合格講座(二次対策)
  • ふぞろいな合格答案(直近5年分+過去10年分のデータブック)
  • 30日完成 事例Ⅳ 合格点突破計算問題集
  • サンさん著「事例Ⅳ マスターガイド」

事例Ⅳはとにかく「30日完成」と「マスターガイド」を1ページで良いから毎日続けることをお勧めします。全く歯が立たないということならまずはマスターガイドからスタートしましょう。
私は財務を完全ゼロベースでスタートしましたが、これで基本を理解したことで、問題集の理解度がグッとあがりました。
基礎を抑えたら、あとは積み重ねによる訓練だけです。
苦手だった事例Ⅳでも、ちゃんと60点を超えられたのは毎日の訓練の積み重ねのおかげと振り返っています。

私の勉強方法の核:「写経」との出会い

二次試験の勉強は、正解がないのでとても難しいですよね。知識をインプットできていないのか、アウトプットの仕方を訓練できていないだけなのか、何をすれば良いのか分からないという迷宮に入り込んでしまっていました

迷いながら、最終的に効果があったと感じる主な勉強方法は以下の通りです。

  • EBAの100字訓練
  • 写経
  • 過去問演習
  • ファイナルペーパー作成

この中でも特に効果があったのが「写経」です。こちらについては、ぜひ私が別途投稿した「写経によって「理想の企業像」を身体的感覚でつかむ」という記事をご覧いただきたく思います。
写経を行ったことで、理想の企業に支援先企業を導くためにはどういう思考ロジックを使うべきなのか、形が身についたように感じます。

守破離の「守」をキチンと抑えに行くために、身体に染み込ませる手法だと言えます。

ファイナルペーパーの作成は、型が出来上がった後に自分なりの工夫を入れつつそれを整理する「守」+「破」に役立ちます。

朝のスタバで強制力を発動

時間帯については一次試験と大きくは変わりません。ただし、勉強場所と時間捻出方法には工夫を加えました。
2年目の二次試験対策からは、朝1時間早く会社に向かうのはそのままに、駅のスタバで勉強するように変更しています。

何を勉強すれば成果に繋がるのか見えずにモチベーション低下中でも強制力を発動する必要を感じ、お金を払って強制的に勉強しないともったいない状態を作るために取り組んだ手法です。朝のスタバは多くの人が勉強しているので、モチベーションアップにも繋がりました。
朝のゴールデンタイムで集中できる1時間を、毎日必ず積み重ねたことが、大きく成長に繋がった実感があります。

寝る前の15分ルーティン

寝る前にも家でダラダラする時間を有効活用すべく、寝る前にはダイニングテーブルで「事例Ⅳ 合格点突破計算問題集」を15分でいいのでやってから寝るという習慣を作りました。
自室でやっていた時は「自室に行く」というステップが先に必要になるので、億劫になってしまって部屋に行かないこともありました。そのため、帰宅したらダイニングテーブル上に問題集とノートを置くようにしてみたのです。たったそれだけで、常に目に入るので「やらなきゃ・・」という強制力が働きます。

使用ツール:iPadの活用

結構いろんな所で紹介されているiPadは、2回目の二次試験の勉強から採用してみました。

採用しようと思ったというより、おこぼれで手に入れたので活用したというのが実情です。
当時高校生の息子の学校用のiPadが故障し、学校で使うため息子用には新しいのを購入せざるを得ませんでした。故障したものを修理に出したら直ったので勉強用に回したのですが、これが幸いにもめちゃくちゃ便利に活用できました。

過去問を全てiPadに入れて持ち運べるし、与件文や設問文を分析し、そのまま書き込みして思考するのを電車の中でもできちゃうのです。

iPadのおかげで、以下のような勉強フローを確立することができました。

  1. 電車内:過去問の与件文と設問文の分析を行い、回答の方向性を考える
  2. スタバ到着後:ふぞろいを使って合格答案を写経しながら、自分の考えた方向性とのズレを是正していく

このフローが、私の二次試験突破に大きく貢献してくれました。GoodNoteというノートアプリもセットでお勧めします。

■まとめ:試行錯誤こそが合格への道

ここまで、私の勉強方法を「一次試験」と「二次試験」に分けて、できるだけ詳しく紹介してきました。

改めて振り返ると、3つのポイントが浮かび上がります。

  1. 隙間時間を徹底活用(通勤時間の耳学習、寝る前の15分など)
  2. 自分に強制力を働かせる仕組み作り(スタバでお金を払う、習慣化など)
  3. 守破離の「守」を大切に(写経で型を身につけてから応用へ)

■おわりに

繰り返しになりますが、勉強方法に正解はありません。私の方法がそのまま皆様に合うとは限りません。しかし、試行錯誤の材料の一つとして、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

皆様の合格を心よりお祈りいたします。

次回は、べっち さんの登場です。 

お楽しみに! 

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