紙からの解放!二次試験ペーパーレス勉強法 byまいける

タキプロ16期のまいけるです。

今回は私が得意とするペーパーレス勉強法 診断士二次試験編をご紹介します。

■はじめに

何の試験に挑戦するとしても、「紙の管理」には手間がかかりがちではないでしょうか。

特に記述式の試験であれば、過去の自分の回答も重要なデータベースのため、捨てたくないという方は多いと思います。

私は診断士試験の前には簿記に挑戦していました。

簿記勉強の序盤はかなりの紙に埋もれることになりました。

大量の過去問を印刷しなければいけないと思うと、過去問を解くこと自体が億劫になってしまいます。

ファイリングした紙の分厚さを眺めながら、「これはやってられない・・・過去の参照もできないし、これをペーパーレス化できないなら簿記の勉強はもうやめる」と思い、頭を絞ってペーパーレス化に成功しました。

管理や参照が快適になると、PDCAサイクルがまわしやすくなります。

勉強が効率化し、簿記の試験も無事合格することができました。

ですので、診断士も必ずペーパーレスでやろうと決めていました。

■ペーパーレス化のメリット

ペーパーレス化することのメリットは以下の通りです

  • 嵩張らず、全データの持ち運びがしやすいので、勉強場所の選択肢が増える
  • 手書き文字の検索機能で、自分が解いた過去問をデータベースとして利用できる
  • 紙の整理や印刷の手間がなくなり、勉強への心理的抵抗が減る

このようなメリットを発揮できる、二次試験勉強ペーパーレス化の方法を紹介します。

■必要なもの

〇タブレット端末

私はiPad 第9世代(2021年9月発売)10.2インチのものを使用しています。

必要な機能としてはiPadのSpritViewに準ずる機能(画面を2分割にして、複数のアプリを表示・使用できる)です。

このような機能があれば、iPadでなくても可能かもしれません。

〇スタイラスペン

タブレット端末に書き込めるペンです。

重要なのが「パームリジェクション機能」がついていることです!

パームリジェクション機能がついていないと、画面に手をついた状態で字が書けません。

紙のような筆記感とは程遠くなってしまうので、必ずこの機能が付いたものを購入してください。

私のペンは3,000円くらいのものです。

〇アプリ「GoodNotes」

ノートアプリです。私はバージョン5ですが、それ以降のものであればなんでも大丈夫と思います。

私は勉強以外にも、仕事や、個人的な読書感想文等の書き物、子どもの学校のプリント整理等、全部このアプリでやっています。

〇ペーパーライクフィルム

書き心地を紙に近づけたい人におすすめ、少しザラっとしたタイプのフィルムです。

タブレットに貼ります。

■二次試験勉強をペーパーレス化する方法

二次試験勉強で必要な紙は以下です。

1.問題用紙(与件文+設問文)

2.解答用紙

3.メモ用紙

このうち、1.と2.をペーパーレス化します。

3.は印刷の必要がない白紙なので、ここだけは白紙用紙を用意します。

手順は以下の通りです。

①問題用紙、解答用紙をダウンロードし、GoodNotesアプリに取り込む。

ダウンロードは予備校のホームページ等で入手できます。

私はAAS 中小企業診断士2次試験対策専門校様のホームページでダウンロードしていました。

ダウンロードしたものを、GoodNotesアプリの一つのノートに前後並べて取り込みます。

問題用紙と解答用紙を別のノートに取り込んでしまうと、問題を解いているときにページの行き来が不自由になるため、必ず同じノートに前後並べて取り込んでください。

②タブレットの二画面機能(SpritView)で、GoodNotesを二画面並べ、与件文と解答用紙を表示する。

下のようなイメージで、2画面+メモ用紙を並べ、解答準備完了です。

タブレットに表示させる二画面は、進行度合いによっては与件文と設問文になったり、設問文と解答用紙になったりします。

3ページ以上同時に開けない!というのがネックになる人もいるかもしれませんが、実際の試験の机の狭さを考慮すると、実際に広げられるのはこれくらいのページ数です。

③いざ、問題を解こう!

GoodNotesには、文字を書くのに適しているペン以外に、文章に色をつけやすいマーカー機能もあります。

二次試験では色ペンで色分けする方も多いと思うので、色分けにはマーカー機能がおすすめです。

私は、問題毎に色分けするタイプなので、タブレットで6色くらいのマーカーで区分し、メモ用紙の方でもリアル色ペンで同じ色を使い、対応させていました。

実際に私がタブレットで解いた様子をチラ見せです。

内容ではなく、タブレットでもこれくらいのマーカー、これくらいの筆記ができるという参考です。

④メモ用紙をGoodNotesに取り込もう。

解き終わったら、唯一リアルペーパーを使ったメモ用紙をGoodNotesに取り込みます。

取り込んだらメモ用紙は安心して捨てていました。

取り込んだイメージが以下です。(字が汚くて恥ずかしいですが・・・!)

⑤目次設定しておく。

GoodNotesには「アウトライン」という目次機能がありますので、今回の一連の書類に「R〇年事例1(2025.12.1)」という目次をつけておけば、いつ解いたどの過去問かが一目瞭然です。

■ペーパーレス化ならでは!検索機能

GoodNotesは、手書き文字を文字として認識して検索で拾ってくれる機能があります。

例えば、この言葉ってどの事例で出てきたっけ?この戦略、どこかで見た気がするけど・・・というときに、検索をかけることができます。

例として、よく使う「シナジー」という言葉で検索してみました。

恥ずかしながら、こんなに汚い手書き文字でも「シナジー」と認識してくれています。

もちろん手書き以外も、与件文・設問文からも拾ってきてくれます。

この検索機能が、紙学習にはない最大のメリットかもしれません。

■ペーパーレス化のデメリット

ペーパーレス化したことにより私が感じたデメリットを挙げておきます。

  • 紙の時より楽に字が書けてしまう
  • 紙の時より楽に字が消せてしまう

本番と同じ環境で練習するために、試験直前期にはいくつか紙での模試を行いました。

やはりタブレットでは紙のような摩擦がないため、紙の解答用紙に書いたときには、いつもより疲れる感覚がありました。

また、文字を消すときも、タブレットでは消しゴムツールでなぞるだけですが、実際は消しゴムでゴシゴシするため、時間がかかります。

この感覚に驚かないように、直前期には紙で何問か解いてみることが必要です。

■おわりに

いかがでしょうか。ご紹介したペーパーレスの方法は診断士試験のみならず、いろいろな試験、仕事、日常生活にも活用できます。

紙の管理を面倒に感じている人は、この機会に始めてみてはいかがでしょうか?

次回は、吟 さんの登場です。 

お楽しみに! 

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