【特別企画】先輩診断士インタビュー【コツ兄さん】 by よねー

■はじめに
タキプロ16期の よねー と申します。
皆様、二次試験お疲れさまでした。
今回は、令和5年度に中小企業診断士試験に合格され、企業にお勤めの傍ら診断士として活動されているコツ兄さんにインタビューしました。
副業として診断士業務に取り組まれながら、講座の講師としての活動や、X(旧Twitter)での情報発信も行っており、フォロワーは5,000人を超えています。
今回は、診断士資格を取得された経緯から、実際の業務内容、仕事への向き合い方、そして受験生へのメッセージまで、幅広くお話を伺いました。
中小企業診断士を目指されている皆さんも、合格後をイメージすることができる貴重な機会になるのではないかと思いますので、是非最後までお読みいただければと思います。
インタビュアーはなんざんさんです。
■中小企業診断士を目指したきっかけ

ご職業について教えてください。

新卒から15年超、転職もせず1つの会社(製造業)に勤務しています。今は全社のDXの企画をやっておりまして、これまでに経理・経営企画・IT・業務改善などの仕事を経験しています。

コツ兄さんは、どのようなきっかけで中小企業診断士を目指されたのでしょうか。

30歳頃に、地方の会社の経営支援を経験したことがありました。その際に、自分の知識の足りなさを感じるとともに、経営支援の楽しさも感じたので、体系的に学びたいと思ったことがきっかけです。
しかし、H27~28年度に受験したのですが、その際は不合格になってしまい、悔しい気持ちを持ち続けていたこともありR4~R5年度に再度受験しました。
■中小企業診断士としてのお仕事について

合格後は、まずどのようなことに取り組まれましたか。

社内で、人事部と仕事をしたことがあり、会社の副業申請という制度があることを知っていたのですが、「実際に副業をしている人がいる」ことをアピールしたい気持ちもあり、まずは社内で副業申請をしました。
申請は、中小企業診断士の登録・資格維持を理由に行ったところ、問題なく承認されました。

その後、中小企業診断士として、最初はどのようなお仕事に携わられましたか。

最初に受けた仕事は、副業申請の直後の3月頃に2件ありました。
1件はスタートアップ経営者の知人から、バックオフィス系の業務改善等に関して相談があり、自分が得意な分野だったため、3か月間のスポットで基本的な会計処理を整備するなどの仕事をしました。
もう1件、父の知人の会社からの仕事もしました。

その後は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか。

私が受験生だった時に受講していた「律星道場」の代表からお声がけいただき、短期の講座を担当することになりました。
受講された2名のうち、1名が無事合格することができて、その時はうれしかったですね。
このお仕事については、短期の講座ですけれども、継続的にお仕事を受けている状態です。

それ以後は、営業活動などをしつつお仕事をされていたのでしょうか。

偶然、X(Twitter)で先輩診断士が手伝ってくれる人を募集していて、それに応募したことがきっかけで、本格的な支援業務を行いました。
実際の新規事業の立ち上げを支援することになったので、とても良い経験になりました。

もう1件、X(Twitter)で声をかけられたことがきっかけの仕事がありまして、2カ月に1回とか定期的に顧問のような形で相談に乗ってほしいといわれて、クライアントの事業の方向性についての意見をする等しています。

X(Twitter)での人脈が豊富とのことですが、都道府県の診断士協会には加入していらっしゃいますか。

非常に興味があり入りたいと思っているのですが、協会は土日がメインに活動と聞いており、現在、土日は家庭の予定が中心となっている自分にとっては活動しづらいと思い入っておりません。
いつか協会に入り活動してみたいと考えております。
■中小企業診断士として仕事をするうえで重要だと感じること

中小企業診断士として、仕事を受注するために効果的な方法はありますか。

まだ診断士の仕事を始めて1年くらいで、知人経由の仕事も多いのでわからないところは多いのですが、丁寧で、当たり前のことをしっかりできる人が信頼を得ています。
あとは、クライアントの要望をしっかり的確にとらえて提案できることが重要かと思います。

仕事をするうえで、どのようなマインドセットで取り組まれていますか。

とにかく、しっかりやり切ることです。
そして、「中小企業の支援をしたい」という思いをもって仕事に取り組むことだと思います。
そのようなマインドで仕事に取り組んでいると、わからないことがあったりしても、相談したり、調べたりして、仕事の質を上げていくことができると思います。
特に、副業で診断士をされている方では、たまに無責任な方もいらっしゃるという噂も聞きますので、
そのような状態にならないように気を付けています。

本業や家庭との両立で気を付けていることがあれば教えていただきたいです。

現時点では、私自身もうまく両立していくことが課題だと感じていますが、自分のリソースを厳しめに見積もっておいて、多少の余裕を持った状態で仕事を受けるのがいいですね。
もちろん仕事をセーブすると収入とのトレードオフになってしまうのですが、本末転倒にならないようにすることが重要ですね。
本業との兼ね合いで言うと、クライアントとの面談時などは、どうしても有休を使わざるを得ないので、社内の制度的にも、組織文化的にも問題ないのですが、後ろめたく感じることはありますね。
また、家庭の時間も削られますので、「中小企業支援をしたい」という想いを家族に伝えて、極力理解してもらえるようには努めています。

中小企業診断士としてのお仕事をすることで、本業に対しても好影響はありましたか。

「顧客に価値を提供しないといけない」ということに対して、理解が深まったと感じています。
診断士として、顧客と1:1で接することによって、顧客からの期待値を超えていくことの重要性がわかりました。
実際には、本業で直接活用する場面は少ないのですが、「事業」に対しての見方が変わりました。
■中小企業診断士の魅力

中小企業診断士の資格の魅力は、どのような点であると思いますか。

チャンスが広がる資格だと思います。
具体的には、副業にも使えるし、独立の可能性も広がります。
合格後に、多くの方との繋がりが増え、出会える人の幅が増える点は診断士の魅力です。

今後の目標や挑戦してみたいことはありますか。

まずは、本業で中期のDXのプロジェクトの主担当なので、それをやり抜きたいです。
診断士としては、中小企業の現場支援をやりたいです。
特に品質にこだわりたいため、1社だけでもいいので、しっかりとやり抜きたいと思います。
■受験生へのメッセージ

副業を考えている受験生が、今のうちから準備しておく方がいいことはありますか。

診断士の仕事につながっているという点では、受験生同士の交流を持っておいてよかったと感じています。
ただ、仲良くなりすぎて慣れあうと、本末転倒なので気を付けてください。

診断士の講座の講師をされている中で、受験生に対して伝えておきたいことはありますか。

近年、生成AIで二次試験対策をされる方が増えているようです。
しかし、正解がわからない二次試験だからこそ、生成AIの解答が正しいかどうかを判別する力が重要になると思います。
不安に思っている受験生は、生成AIに加え、「信頼できる人」(先輩診断士や受験生など)に頼るのもいいと思いますね。

最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

中小企業診断士試験は、なんだかんだ難しい試験だと思います。
受験生時代に、他難関資格保持者や高学歴な方でも落ちてしまうのを目にしてきました。
他の資格によそ見したりせず、診断士1本で勉強を頑張っていただくのがいいと思います。
今はとにかく合格に向けて、全力で頑張ってください!
応援しています!

もし、診断士受験・もちろんそれ以外でも、私にご質問あればX(旧Twitter)のDMにお気軽にご連絡ください。
応援しております!
■おわりに
コツ兄さんとのインタビューは1時間以上にわたる長時間のものでした。
本記事では、重要な情報をできるだけコンパクトにお伝えできるようにしましたが、
書ききれなかった部分でも、勉強になることが非常に多かったように思います。
改めまして、お時間をいただきありがとうございました!
【コツ兄さん】
X(Twitter):https://x.com/kotsu_SMEMC
Note:https://note.com/kotsuben300
次回は、まいける さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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