脱モヤ03「貴方はムーミンを許せるか」/くコ:彡

おはようございます、いか@タキプロです。

春セミナーにお越しくださった皆様、ありがとうございました!いかもパネラーとして参加させていただきました。

いかも一年前は参加者として説明を聞いていたことを思い出し、胸が熱くなりました。皆様も来年は是非タキメンとしてセミナーにご参加いただけるのを楽しみにしております!

それでは本日は脱モヤ十ヶ条の第四条をお送りします。

 

【難しすぎる問題たち】

例年いずれかの科目で、異様に難しい問題が頻出することがあります。
いかが一次を受験したH28年度は経営情報でした。H29年度は運営管理だったようですね。
試験後に「こんなに頑張りが報われない試験ならもう受けたくない!」と怒りを露わにする方もいました。私もあれだけ必死で暗記してきたのは何だったんだろうと終了後に思ったものです。

このような難問はどのような意図で出されているのでしょうか。
いかの勝手な想像ですが、各問題にはそれぞれ役割があるのだと思います。

A.基本知識を問う問題
科目や総合の得点調整のため点数を稼がせる目的の問題です。これを落とすと他の受験生全員に一歩遅れをとることになるので絶対ミスできません。

B.深堀知識や応用力を問う問題
勉強した受験生と勉強不足の受験生の点差をつけることが目的の問題です。勉強量によって差がハッキリつく、メインポイントです。

C.専門性が高い問題その1
そんなもん知るかと叫びたくなる難問です。Aとは逆の観点での得点調整が目的の問題です。知っている人にはラッキーですが、それ以外の受験生はただ運に頼るしかありません。

D.専門性が高い問題その2
同じく難問です。が、恐らくCより少し高い正答率が期待されている問題です。一見Cと同じですが、少しだけヒントが散りばめられています。

 

初めて受験をされる方、専門性が高い難問は今年も必ず一定数出るものと思っておいた方が良いと思います。ポイントは、そのような難問が出題されても慌てないこと、得点調整のために一定数用意されているんだなと元々覚悟しておくことが重要です。

しかし、覚悟はしても難問ばかりで足切り(40点未満)になってしまっては困ります。それを避けるためには、BとDの正答率を高めることが必要です。Bの勉強方法は前回お送りしました。今回はDについてお送りします。

 

【貴方はムーミンを許せるか】

今年のセンター試験地理Bで話題になった問題を覚えていらっしゃいますでしょうか。ご存知ない方に説明すると、フィンランドに関係するアニメーションと言語を画像から選べという問題。選択肢の画像は「ムーミン」と「小さなバイキング ビッケ」、言語はフィンランド語とノルウェー語でした。

この問題を誤答したセンター受験生からは抗議の声が上がりました。

「アニメ知識を受験で問うのか!?」

「フィンランド語なんて範囲じゃない!」

「ムーミン絶対に許さない!」

その一方、「バイキング=ノルウェーで消去法で分かる」「民族衣装や針葉樹林から分かる」「言語の類似性やトナカイなどもヒント」と冷静に対処し得点をとった方も多くおられたようです。

 

皆様は、センター試験よりさらに厳しい診断士試験の受験生。必ずや者の冷静な受験生になっていただきたいと考えます。

上記の通り、学生においても単なる知識暗記ではなく類推による思考が求められています。診断士は、明確な正解がない中で経営診断や助言を行う立場です。正確な知識を知らなくても類推で最適解を導くスキルは診断士試験においても必須で求められていると考えて良いでしょう。

センター試験、中小企業診断士試験、どちらも今後の人生を臨んで挑む大事な試験。焦って冷静な判断が出来なくなるのはやむを得ません。でも、そこはあらかじめ覚悟しておくことで難問が出ても焦らないようにしておきたいところです。

ムーミンのことはどうか許してあげましょう。

 

【難問に挑む】

とはいえ、センター試験の問題においては明確なヒントがありました。しかし残念ながら、診断士試験の問題はそんなに親切なヒントはありません

ではどうするのか。
『逆転問題分解』で発想を逆転させてみましょう。もし自分が正誤問題の出題者だったらどんな偽の選択肢を作るでしょうか。

・正しい説明文を最後に否定する(~しない、ではない)、逆転させる(対義語)
・正しい説明文のうち数値だけ変える
・正しい説明文から単語名称だけ別のものに入れ換える(○○法とは~、~を○○と言う)

出題者も人間です。正誤問題において悩んだ際は、このあたりの箇所で怪しいところを探してみても良いかもしれません。

特に未知の単語が出てきたときは、『知らない』とすぐサジを投げず、単語を分解してヒントを探すことは必須です。

 

『期待値で点を取る』という考え方

勿論これは単なる試験テクニックです。ジャンケンと同じで、出題者の裏をかこうとしたらキリがありません。

そして、いかに類推や試験テクニックを使おうとセンター試験のように唯一解まで辿り着く道が準備されていることはまずありません。怪しい選択肢が1つでも減らせればラッキー選択肢を残り2つにまで絞られれば相当御の字くらいで捉えましょう。

なぜならこれらは元々点を取らせない目的の問題なのです。である以上、正解率が僅かでも上がれば充分です。選択肢それ以上絞り込めないならば、後は勘や運に任せるしかありません。もし4点の問題であれば、この問題は解けなかったと思うのではなく、期待値で2点取れたと考えましょう。

その結果、一問一問での当たり外れは当然ありますが、大数の法則により試験全体で見ればバランスよく期待値相当の得点になっているはずです。であれば、貴重な時間は無駄に悩むよりも他の問題の正答率を上げることに時間を費やしましょう。

これは以前mimakiさんakiさんも発信されてましたね!私も御二人の意見に大賛成です!

 

【難問対策より基礎をがっちり】

あらためてお伝えしたいことをまとめます。

・難問が出て解けなくても焦らないこと。焦ってヒントを見落とすのは勿体無い
・絞り込みができたら御の字。期待値で点を稼ぐこと
・それ以上絞り込めないと判断したら、割り切って他の問題に時間を費やすこと
・難問対策で勉強範囲を広げるより基本テキストの知識を覚える

それで充分合格点はとれます
実際、いかは、H28年度科目合格率が低かった法務で75点、情報で60点(加点込ギリギリ)取ることが出来ました。

私がこの2科目において、テキスト範囲外で持っていた知識は、情報の統計問題くらいでしょうか(半年前に統計検定2級合格)。それ以外は通常テキストの勉強のみです。である以上、たとえ難問が出ようともテキストや問題集の範囲を徹底的に勉強すれば合格点は充分狙えるのだと思います(※)

勿論難問を解く際のヒントとして活用するためには、知識はきっちりレベル4以上前回参照)まで上げておくことが必須です。

※例外として、受験科目数が少ない場合は大数の法則が効かなくなるので、少し勉強範囲を広げてカバーする方が良いかもしれません

 

以上、本日は脱モヤ十か条の第四条でした。
次回は第十条十ヶ条一次試験対策の締め回です。

 

いか流 脱モヤ十ヶ条
 第一条:自分なりの挑み方を見出す
 第二条:診断士試験の目的は仲間づくり
 第三条:暗記は忘れてナンボ
 第四条:難問は期待値で点を取る(今回)
 第五条:いか流!二次テキスト適性診断
 第六条:与件はツッコミどころが満載だ
 第七条:理不尽を感じたら社長になろう
 第八条:SWOTだって必須じゃない
 第九条:事例ⅠとⅡとⅢは解き方が違う
 第十条:『見直し』で20点を稼ぐ

 

ここまでお読みくださりありがとうございました。

明日のブログは『とどろき劇場』の第2章です。
必読ですよ!くコ:彡

 

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