脱モヤ17「さあ、最後に弱点をつぶせ!」/くコ:彡

こんにちは、いか@タキプロです。

いよいよ二次試験まで残り1か月を切りました。残る期間は、効率的な勉強心身の調整に全力を尽くし、悔いの無い試験日を迎えましょう。

 

いか流 最終対策チェック

ということで残り1か月。やるべき勉強は人によって異なるはずです。
そこで、私いかが独断と偏見で現状に合った勉強をおすすめしたいと思います。

本日は目新しい内容はありません、すべて過去にどこかで触れた内容です。各自の進行状況に合わせてこのタイミングで振り返り、残り1ヶ月本当に取り組むべき勉強は何か、整理しましょう!

 

チェック1)与件文から必要箇所の抜き出しが出来ない

過去問の与件文・設問文・解説を徹底的に読み込みます。「解くと答えを覚えてしまうから過去問は直前にやりたい」とか言っている場合ではありません。過去問を読むことで、どの文章が重要でどういう意味をもっているのかを見抜く力を身につけないと、本試験のスタートラインに立つこともできない可能性があります。確かに過去問が貴重であることは正しいですが、それでも遠慮せず必死で読み尽くす方が得られるものは間違いなく大きいと断言します。過去の脱モヤではこちらをご参照ください。

 

チェック2)書く内容が足りない

回答枠が余ってしまい、書く内容が足りないというケースです。その場合は2種類が考えられます。1つは与件文中にまだ書く材料があるにも関わらず見つけられていない場合です。その場合は、こちらの方法などを使って漏れが出ない方法を身につけ習慣化します。もう1つは、自らの知識で説明文章を広げなければならない場合です。その場合は、頻出フレームワークを活用します。長期視点と短期視点、内部環境と外部環境、人事視点と組織視点、などなど。この手のフレームワークは、一次試験テキストや全知全ノウを活用して、いつでも使えるように身につけておきたいです。

 

チェック3)回答時間が足りない

何が原因で回答時間が足りないか見極めます。まず理想的な時間配分をあらかじめ決め、そのうえで演習問題を解きます。それを比較し、どの部分の回答時間が理想と乖離しているか確認しましょう。

「与件の読み込み」で時間が足りない場合は、①必要最低限の重要箇所にだけ色線を引いて何度も与件文を全文読まなくて済むようにする(こちら)、②段落分け・スラ打ち・SWOT書出などの習慣化した試験作法のうち、自分には不要と判断した作業は削る、などが考えられます。いかも当初はネット情報に習い、段落分けしたり、各段落を一言でまとめたり、SWOT表を作ってみたり、色々模索しましたが、結局自分には合わないので時間短縮とばかりに削りました。

「回答を書く」際に時間が足りていない場合は、書き直しをしなくていいよう、①字数オーバーをしない書き方を身につける、②回答パターンを写経などで身につけておき、毎回表現方法で悩まないようにする(こちら)、となります。詳細は、次のチェック4で説明します。

 

チェック4)文字数をオーバーしてしまい、書き直しが多い

考えられる取り組みは以下2つです

A)回答構成をまず考えてから書く習慣をつける
何も考えずに書き始めていませんか。下書きまで書く必要はないですが、大まかに「1/3は課題を書いて、残り2/3で対応策を3例ほど書く」などの回答構成をまず考え、その構成案に合わせて文章を書く練習をするのがお勧めです。

B)短い文字数表現を身につける
日本語の多様性バンザイ。同じ内容を少ない文字数で表す表現方法が多数あり得ます。過去に自分の書いた回答文章を題材として、同じ内容を1文字でも少ない文字数で書き直せないか、特訓をしてみましょう。その際、様々な設問で共通的に使えそうな表現が見つかったら、小学校時代の「書き取り」のように何度も繰り返しノートに書いて、回答時に自然に使うことができるようにします。過去の脱モヤで書いた表現変更(こちら)も活用してください。表現変更以外にも、結構冗長になりがちな助詞や助動詞も短縮化できるとGoodです。

 

チェック5)対応策を問われるが思いつかない・具体的ではない

事例Ⅰのインターナルマーケティング、事例Ⅱのマーケティング施策、事例Ⅲの運用改善策、いずれも対応パターンはある程度決まっています。逆に言えば、決まったパターン以外が問われているのであれば、必ず与件文中にヒントがあります。

対応パターンを覚えるには、同友館の「2次試験合格者の頭にあった全知識」AASの「2次の知識はこれ一冊」などから対象箇所を抜き出し、単語帳アプリなどを使って覚えましょう。事例Ⅰは過去の脱モヤ記事(こちらなども活用いただけたら嬉しいです。

 

チェック6)模範解答とまるで検討違いの回答しか書けない。

パターンはいくつかあります。

A)設問文の意図が読み取れていない
設問文をさらりと読み流していませんか? 設問文は経営者からの相談内容そのものです。微妙なニュアンスの中に経営者の本当の意図が隠れていたりします。設問文は与件文以上に無駄なフレーズはありませんつい読み流しそうな前文や修飾語が重要なヒントになっています。設問文だけをひたすら読み解き、設問文の各フレーズがどのような回答を意図して要求しているか考える特訓が必要です。

B)設問単体で問題を捉えてしまっている
各設問は、あくまで本事例全体として経営者が達成したい目標を遂行するためのステップです。設問単体としては要求事項を満たしていても、それが単発であってはあまり意味がありません。各設問の回答を考えたら、実際に回答を書き始める前に、全体として他設問との整合性や達成目標を考慮した回答になっているかを確認する習慣をつけること、それを意識して演習すると出来上がりの文章が違います。

C)オリジナル要素で回答している
いかも日常業務で販売に関わるだけに、「こういう時はこういう手を打つべきだろう」という変なこだわりを回答時に発揮してしまうことがよくありました。ただ、これは試験です。一部の専門家しか思いつかない対応策が正解であるはずはありません。必ず与件文に含まれている要素、あるいは、テキストから推測できる一般知識で回答できるものが正解として設定されています。納得いかない点もあるかもしれませんが、そこは正解を狙う解き方をすることを優先させましょう。

D)問題集との相性が悪い
二次試験は正式解答が無い以上、各出版社やテキストにより解釈や解答内容は百人百様です。従って、身も蓋もない話ですが、使っている問題集の模範解答が貴方の回答とは解き方の相性が悪い可能性もあります。どの事例や設問を解いてもしっくりこないようであれば、貴方側ではなくテキスト側の問題かもしれません。くよくよして悩むくらいなら、一度他の問題集の解答&解説に乗り換えてみるのも、今の時期ならまだアリと思います(それでもダメなら残念ながら自分側の問題です)。

 

チェック7)判断や提案を求められる問題で適切な回答ができない

経営者に対して施策判断/提案をする問題が出ます。しかし、明確にどちらが正しそうという判断根拠がないことが多いです。その際は、自分が事業や従業員に対して責任をもった経営者であるという気持ちで再度自分の回答を見直してみます。

本当に、提案施策は理想論だけの机上の空論になっていないか、論理的には正しくても現実的な対応に落とし込めない提案ではないか、中長期的には必要なかもしれないが今の財務状況で本当に喫緊にそれを対応すべきか、会社の存在価値そのものといえる経営者のこれまでの想いや信念を蔑ろにしていないか。

同期合格者からは大げさと言われましたが、私は事例問題を解くときにはその企業の経営者になりきって回答を書きます。そうすると試験後精神的に物凄く疲れます。しかし、経営者になりきって書いた回答と、なりきらずいかのままで書いた回答では、その現実感には雲泥の差が表れます。私は、少なくとも回答時には、経営者の視点から見て無理な点やつっこみたくなる点はないか、視点を変えて確認する癖をつけることをお勧めします。

 

チェック8)事例Ⅳの計算問題で得点が取れない

過去問5~7年分の計算問題はミスなく解けるようになるまでやりこみます。と、口で言うほど簡単にいかないですよね。

とにかく、ミスした場合は、やりっぱなしで終わらず、「どういうミスだったのか」「次回以降ミスしないためにはどう意識し気をつけたらいいか」を敢えてきちんと時間とって考える習慣をつけ、ミスをミスのまま残さないようにしましょう。

 

 

チェック9)以上のチェックで問題なければ

最後にもう一度、脱モヤ十か条の根幹となる第二条記載の虎の巻を再度読んでみてください。貴方の書く回答はここに書いてある必要項目をすべて満たしているでしょうか。経営者に対して適切なアドバイスになっているでしょうか。

確認してみて問題がなければ、後は試験においてこれまで培ってきた実力を最大限発揮できるよう頑張るだけです。体調管理メンタル管理、きちんと整えていきましょう。さあいよいよです!

 

以上となります。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 

明日の更新はとどろき劇場第8章です!私もいつも読むの楽しみです!

いか流 脱モヤ十ヶ条
第一条:自分なりの挑み方を見出す
第二条:診断士試験の目的は仲間作り
第三条:暗記は忘れてナンボ
第四条:難問は期待値で点を取る
第五条:いか流!二次テキスト適性診断
第六条:与件はツッコミどころが満載だ
第七条:SWOTだって必須じゃない
第八条:理不尽を感じたら社長になろう
第九条:爆勝小ネタ集(人事組織NPV文字数
第十条:『見直し』で20点を稼ぐ
番外編:二次試験作法
二次一問一答

 

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