企業経営理論はぶっつけ本番の気持ちで! byたいへいよう

■はじめに
みなさま、こんにちは。たいへいようです。4回目の投稿となる今回は、企業経営理論について、私なりの攻略法をお伝えいたします。
テキストは、TACのスピードテキストとスピード問題集を使用していました。
みなさまの合格の一助となれましたら幸いです。
プロフィール
名前:たいへいよう
年代・性別:20代・男性
職種:ベンチャー企業勤務
受験歴:1次 1回、2次 1回
勉強時間:1次 約450時間、2次 200時間
勉強方法:独学
得意科目:1次/企業経営理論、2次/事例Ⅲ
■対策の難しい科目です
企業経営理論は、私の中では1次試験のうちで最高得点の78点でした。
しかし、全40問のうちで、テキスト等で抑えていた問題は10問程度で、その他はほとんど初見の概念を問われていました。決して勉強を疎かにしていたわけではありません。
企業経営理論は、そもそも対象とする範囲が広く、事業戦略、市場分析、意思決定やリーダーシップ論、組織マネジメント、就業規則等の人事労務系の法律分野、ブランド戦略、マーケティングと、非常に多岐に渡ります。
(ざっと書き出してみただけでもかなり多いですね)
さらに、分野それぞれでもかなりのボリュームがあります。どれも多くの研究がある分野ですよね。試験を製作する側からすると、かなり自由度が高い科目と言えます。
そのためテキストに載っていないことが問われることが多いですが(少なくとも私の経験ではそうでした)、当日焦る必要はありませんし、全てを網羅しようとするとそれだけで数年は必要とします。沼にハマってはいけません。
そもそも、他の科目にも共通しますが、問題数は限られているので、覚えた知識の大半は出ないと言ってもいいです。
■ぶっつけ本番で読み解く
自分の知らない概念を問われても、対応できる心構えが重要です。
参考までに、私の本試験での考え方を書いてみます。
自信のあるものには○、微妙なものには△、違うと思ったものには×をつけていました。
大体の問題は2択に絞れるような作りになっているので、△が2つか、○と△が残ります。
令和6年度の企業経営理論の第2問です。伊丹敬之の提唱する「見えざる資産」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
という問題ですが、伊丹敬之先生のことは存じ上げておらず、「見えざる資産」という概念も初耳でした。
ア 見えざる資産とは、「ヒト・モノ・カネ・情報」以外で企業の有する資産を総称した概念である。
△ 情報は「見えざる資産」に含まれてもいい気がしますよね。それにすぐには思いつかないですが、「ヒト・モノ・カネ・情報」以外にも「見える資産」があるかもしれません。
イ 見えざる資産とは、具体的には技術やノウハウ、組織風土を指し、目に見える価値であるブランドは含まれない。
× ブランドは目に見える価値と言い切っていいものでしょうか?「見えざる資産」にも含まれそうですよね。
ウ 見えざる資産は、いったん出来上がるとさまざまな形で多重に利用されることはない。
× 資産はさまざまな形で使いたいし、使われますよね。
エ 見えざる資産は、企業と外部との間の情報の流れだけではなく、企業内部の情報の流れからも生じる。
○ 情報の流れというのは、簡単に目には見えない価値になりそうですよね。経路依存性に似ていますし、「見えざる資産」となりそうです。
オ 見えざる資産は、競争上の差別化の源泉にはなりにくい性質を有する。
× 見える資産より、見えない資産の方が模倣性は低そうで、差別化の源泉になりそうです。
みたいな感じで読み解いていくと、「エ」が答えになり、実際に正答でした。
もう1問見ていきましょう。
令和6年度の企業経営理論の第16問です。
複雑な意思決定において、意思決定者は完全な合理性を追求できるだけの情報処理能力を持たないとされる。このような「制約された合理性」の下での意思決定に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
「制約された合理性」は初見ですが、つまりは完璧な人間はいないという当たり前なことを言っているだけな気がします。
不適切なものを選ぶという部分には気をつけましょう。
(私は適切なものを選ぶ問題と同じように選択肢に○×をつけていたので、×をつけたものが答えになります。)
ア 意思決定者は、意思決定に際して利用可能な全ての代替案のうち、限られた数の代替案のみを考慮する。
○ 不可能と言っていいかはわかりませんが、全ての代替案を考慮できることはほぼなさそうですよね。考慮できる代替案は限られた数になります。
イ 意思決定者は、代替案が満たすべき最低限の水準を設定し、その水準を満たす代替案を見つけた時点で、その代替案を選択するとともに代替案の探索を終了する意思決定原理に従う。
○ 現実には時間的な制約もありますし、アの選択肢で述べられたように、全ての代替案を考慮できるわけではないので、満足できる代替案があればひとまずはそれを実行しますよね。その時点でいったん探索は終了されそうです。
ウ 各代替案によって将来的に引き起こされる結果に関する知識は、不完全で部分的なものとなる。
○ 背理法的ですが、これが×だとすると、引き起こされる結果に関する知識は完全無欠なものとなってしまいます。それはありえなさそうです。
エ 各代替案によって将来的に引き起こされる全ての結果に対して、それらを最も好ましいものから最も好ましくないものまで順位づける一貫した効用関数を、意思決定者はあらかじめ持つ。
× 生成文法の理論に似ていますが、あまりピンとこない選択肢です。つまりは、意思決定者は常に論理的であるということになりそうです。AIならこのような関数が組み込まれるかもしれませんが、人間なのでそんなことはなさそうです。
オ 反復的な意思決定を行う状況では、意思決定者は行動プログラムのレパートリーを作り、それらを代替案の集合として意思決定に利用する。
○ 人には癖というか、それぞれの行動や思考の型がある、ということでしょうか。誰にでもありますよね。
これも「エ」が正答でした。
少し極端に解釈すると、問題文は「完璧な人間はいません」ということなので、それに不適切な「完璧な人間」を示す選択肢を探すだけの問題でしたね。
これらはわかりやすい方の例ですが、このように常識的な感覚を使ってしっかり読めば解ける問題が多いです。
■受験者に求められているのは知識だけではない
ここまで述べてきたように、企業経営理論は、勉強していない範囲からの出題が多い科目です。
知識だけではなく、思考力も問われていると捉えましょう。
もし、どれだけ勉強しても点数が伸びなければ、知識に頼って点を取ろうとし過ぎているのかもしれません。
ですが、テキスト等で覚えた知識が無駄になることはありません。出題される分野は膨大とはいえ、限りがありますから、知らない概念が問われたとしても、学習した概念と近いものが出てきます。
先の例で述べたように、令和6年度第2問のエの選択肢は、経路依存性に似ているな、と捉えられたことが正解を掴む足がかりになりました。
■おわりに
診断士試験はかなり長丁場で体力のいる試験です。
特に企業経営理論は、思考力、読解力が試されます。
前日はしっかり寝て挑むようにしましょう!
次回は、しろ さんの登場です。
お楽しみに!
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