事例Ⅱは「マーケティング・流通」に関する問題です!byたいへいよう

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■はじめに
みなさま、こんにちは。たいへいようです。2回目の投稿となる今回は、2次試験の事例Ⅱについて、私なりの攻略法をお伝えいたします。
2次試験、さまざまな合格に向けた戦略がありますが、私は全ての事例で60点を下回らない解答を構築するように挑みました。事例Ⅱでは狙い通りの62点でした。それを念頭に読んでいただければとおもいます。
みなさまの合格の一助となれましたら幸いです。
プロフィール
名前:たいへいよう
年代・性別:20代・男性
職種:ベンチャー企業勤務
受験歴:1次 1回、2次 1回
勉強時間:1次 約450時間、2次 200時間
勉強方法:独学
得意科目:1次/企業経営理論、2次/事例Ⅲ
■マーケティング・流通に関する問題です!
事例Ⅱは施策を問う問題が出ることもあり、一見すると自由な解答が求められているようですが、当然事例Ⅱにも採点基準があります。
令和6年度の第2問ではふるさと納税の返礼品の企画をどのような内容にするか、第3問では新規事業をどのような内容にするべきか、第4問では店舗とECサイトの両方を利用する顧客を増やすにはどのような施策が必要かが問われました。文字数も100字、100字、150字と多く、過去問を何度も解き練習をしていないと、ポエム解答に陥ってしまいます。
そこで、「マーケティング・流通」に関する問題であることが何を解答すべきかのヒントになります。私は試験が始まった瞬間に問題用紙の余白に「マーケティング・流通」と書きました。そして、中小企業診断士2次試験において「マーケティング・流通」に対する施策は基本的に強みを機会にぶつけるということになります。基本的なことですが、この基本を外してしまうと求められている解答とズレが生じ、大きな失点につながる可能性があります。
第1問のSWOT分析もしくは3C分析で回答した、Sの強み(Cの自社資源)を、Oの機会(Cの顧客)にぶつけることが第2問以降で問われる施策や提案の軸になります。もし第2問以降の解答に困ったら、解答用紙の第1問を見直してみてください。自分の解答がヒントになりますし、解答全体での統一感も増すはずです。
また、ほかの事例にも共通しますが「与件に忠実に!」を忘れないようにしていただければ、ポエム解答を回避できるはずです。
「与件に忠実に!」というのは、社長の想いに寄り添い、限界まで与件文にある情報を使って解答を組み立てるということです。与件文に書いてある社長の希望は叶え、やりたくないことは提案しないというのが2次試験では絶対の原則です。
解答を組み立てる際の優先すべき情報は、
「与件文に書いてある情報」>「求められていそうな解答」>「自分の経験・知識」です!
ほかの事例でも、この原則は忘れないようにしてください。
■第1問を完璧に!
事例Ⅱの第1問では、基本的にSWOT分析か3C分析(昔は3Cではなく4Pが問われていました)に関する問題が出題されています。
令和6年度の第1問はこちらです。
B 社の現状について、SWOT 分析をせよ。各要素について①~④の解答欄にそれ
ぞれ 40 字以内で説明すること。
こちらは令和5年度の第1問です。
B社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から150字以内で述べよ。
先ほど述べたように、令和6年度は第2問、第3問、第4問はかなりざっくりとした問題文であり、出題者の想定している解答に正確に近づけることは難しいです。
しかし、この第1問だけは、基本的に与件文の情報を抜き出すことで解答になります。
ほかの問題で点数を稼ぐことはとても難しいです。第1問を完璧にすれば、ほかの問題は5割程度の点数でも60点を超えます。過去問を何年分も解いて練習し、第1問に命をかけてください!
■解答の型とキーワードをストック
これはほかの事例でも共通ですが、解答文字数の多い事例Ⅱでいちばん役に立ちます。ポエム解答を回避し、大きな失点を避けることができます。
解答の型としては、「だなど(こ)」のようなフレームワークや、①、②のようなマル囲み番号を使った箇条書きや、解答の文頭を「施策は~」のような問題文末尾のオウム返しにするなど、いくつかの書き方を練習しておくと読みやすい解答を構築でき、解答の作成時間の短縮にもなります。
また、解答に頻出するキーワードをストックしておくことも重要です。
事例Ⅱでは、
- 顧客ニーズを収集
- 双方向コミュニケーション
- 顧客囲い込み
- 顧客愛顧の向上
- ニーズを充足
などのキーワードがあります。
過去問を解き、ふぞろいのデータブックなどを活用し、解答に使われているキーワードをストックしてみてください。20年分ほどストックすると、6割の点数を取るには十分になっているはずです。
■おわりに
令和6年度は解答にそのまま使える与件文の情報が少なく、難度の高い試験でした。もしかしたら令和7年度もそのような傾向が続くかもしれませんが、それでも与件文の情報をヒントに解答を構築するという原則をどうか忘れないでください!
第3問の新規事業の内容についての問題で、多くの予備校の解答ではレンタル事業とありましたが、私は与件をヒントに、「企画力や提案力を活用して結婚式の引き出物や贈答品として提案する事業」と解答しました。解答の型としては、強みの企画力と提案力を、機会である引き出物や贈答品(B社はかつて引き出物や贈答品需要に支えられて成長した背景がありました)にぶつけるかたちになります。
(サブスクやレンタル事業については最近のトレンドですので抑えていたほうがいいですが、試験中には余裕がなくその視点が抜けてしまっていました。)
それでも62点は取れましたので、与件に忠実に解答を構築することはかなり重要だとおもいます。
次回は、しろ さんの登場です。
お楽しみに!
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