3月からでも間に合う!合格体験記 byたいへいよう

タキプロ16期の たいへいよう と申します。
今回は、私の合格体験記をお届けいたします。
読者のみなさんの勉強の息抜きや、モチベーションアップに少しでも寄与できれば幸いです。
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■はじめに
プロフィール
名前:たいへいよう
年代・性別:20代・男性
職種:ベンチャー企業勤務
受験歴:1次 1回、2次 1回
勉強時間:1次 約450時間、2次 200時間
勉強方法:独学
得意科目:1次/企業経営理論、2次/事例Ⅲ
仕事の少ない時期(2023年9月頃)に、上司に「暇だし何か資格でも取るか」と言われ、勧められた中小企業診断士を受けることに。結局は、テキストをたまにぱらぱらとめくる程度で、年が明けてからも自堕落に過ごしてしまい、2024年の3月頃にようやく勉強し始めることになるのですが、その頃には仕事が忙しくなってしまっていました。
ただ、会社のメンバーや妻にも中小企業診断士を受けると伝えていたので、Youtubeで「中小企業診断士の合格後年収あがります!副業できます!」みたいな動画を見て無理やりモチベーションを作りました。
ちなみに私に中小企業診断士の受験を勧めた上司は宅建を受けましたが、2週間ほどしか勉強せず落ちていました。
中小企業診断士試験は範囲が広く難しいとされていますが、難しい問題を解けるようになる必要はありません!合格のためには、深い知識よりも基本的な知識や論点を抑えることが要求される試験です。
私の合格体験記ではそれをお伝えできればとおもいます。
よろしくお願いいたします。
■1次試験の勉強内容
使用したテキスト
・TACのスピードテキスト
まずはスピードテキストを読みました。1回目はしっかり読んで、そのあと問題集にとりかかりました。問題集を2周したところでまたテキストを読み直しました。
・TACのスピード問題集
計3周ずつくらいしました。範囲が多いので、5周できればよりよかったのですが、時間が足りませんでした。
・TACの過去問完全マスター
5年分を2周しました。3周はしたかったですが、こちらも時間が足りませんでした。
・中小企業診断士速修1次模擬試験〈7〉中小企業経営・中小企業政策〈2024年版〉 (TBC中小企業診断士試験シリーズ1次模擬試験)
データを覚えていないと正答できない問題の多い科目ですが、これのおかげで足切りを回避できたといっても過言ではないです。買ってよかったです。
■1次試験の当日を振り返り
試験時間が長いので、試験中は水をこまめに飲む、数問解いたら深呼吸するなど、適度にリラックスしながら解くことを意識しました。
休憩時間の過ごし方としては、テキストを読みすぎないように注意しました。ご飯はゼリー飲料など、胃にたまりにくいものを少しずつとりました。休憩時間ごとに歯磨きし、少し外に出て日光に当たっていたのも、いいリフレッシュになりました。
中小企業経営・中小企業政策の勉強が明らかに足りていなかったので、1日目の試験が終わったあとに詰め込む予定でしたが、試験で考えすぎたせいか、頭痛がひどく全く集中できない事態になってしまいました。
そのため、23時に寝て6時に起きてから、試験前の9時頃まで最終詰め込みをしました。このおかげで中小は56点と、足切りを回避することができました。(真似はしないでください!)
■1次試験の勉強のポイント
1次試験の特徴としては、やはり科目の多さです。
そして、これは2次試験とも共通する特徴ですが、高得点の取りづらい試験です。どの科目でも毎年のように新しい論点が出題されます。
40点の科目を60点にする労力と、60点を80点にする労力は同じではありません。足きりがあることも加味すると、試験対策上は一つの科目を完璧にするよりも、苦手な科目をなくすほうが得策です。
毎年20%程度の合格率にコントロールされているということは、問題作成にあたって、恣意的に点を取らせたい問題と取らせたくない問題が配置されているということです。
そのことを意識して、自分にあった勉強の戦略を組んでいただければ、合格に近づくのではないでしょうか。
もうひとつのポイントとしては、選択式であることです。
問題は4択か5択ですので、深い理解は必要ありません。選択肢のどれかは正答ですから、当日、問題用紙のどこかには答えが書いてあります。
範囲は広いですが、基本的な論点をしっかり抑えれば合格できるようになっています。
資格の大原が出している採点サービス集計結果がとても参考になります。
合格率が20%なのに対し、科目ごとで見ると60点以上の割合はかなり高いです。令和6年度の企業経営理論は約80%の人が60点以上をとっています。設問ごとの正答率を見ても、50%を超える問題はかなり多いです。
これは、穴のある人が落ちる試験であることを暗に示しているようにおもいます。
■2次試験の勉強内容
使用したテキスト
・ふぞろいシリーズ
答案分析と再現答案の14,15,16,17と、10年データブックを活用しました。
ふぞろいなしでは合格はありませんでした。
・事例Ⅳマスターガイド
ほんとうは5周したかったですが、計画の甘さから2周しかできませんでした。
・30日完成の事例Ⅳ計算問題集
半分ほどやりましたが、非効率だとおもってやめました。事例Ⅳで高得点を目指す戦略の方にはいいとおもいます。
・中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全知識
これはよかったです。通勤電車の中で読みました。1次試験で覚えた知識が、2次試験用にまとまっています。ファイナルペーパー代わりにも使用しました。
表紙にZEN CHISHIKIと大きく書いてあるのが妙におもしろく、妻に見せたら爆笑してました。
ほかにも本屋に置いてある2次試験のテキストはほぼ買いましたが、結局はふぞろいを中心に勉強しました。
勉強計画がとにかく甘かったので、1次試験の後、1ヵ月以上だらけてしまいました。9月の下旬にAASの模試を受けたのですが、まだ過去問を2年分しか解いておらず、結果は上位60%でした。
これでようやく危機感が生まれ、ふぞろいを片手に過去問を解き始めましたが、3年分解いても40点も取れませんでした。この時点で試験まで1ヵ月をきっていました。
諦めそうになりましたが、分厚い上に高価で敬遠していたふぞろいの10年データブックを思い切って購入しました。とにかく数をこなそうとおもい、与件文を読み解答の軸になるキーワードのみを書き、30分で1科目解くようにしたことで2週間ほどで10年分の過去問を消化できました。
すると、抜き出すべきキーワードや、着目すべきポイントが自然にわかるようになってきました。その後、直近の5年分の過去問を2周し、近年の傾向も含めて中小企業診断士の2次試験というものの全体像を捉えられるようになりました。
■2次試験の勉強のポイント
2次試験の特徴としては、1次試験以上に得点の伸ばしづらい試験です。
私は全ての科目で60点を下回らないようにという戦略で挑みました。
事例Ⅰ〜事例Ⅳまで、4つの科目がありますが、それぞれの科目の1問目が点数を取らせるための問題になっています。配点が20〜25点ありますので、設問1をとにかく完璧に解答できるようにしました。
ほかの問題は5割の解答が作れるようになれれば、60点を下回ることはありません。
ポイントとしては、「与件に忠実に」と、「企業の願いや思いに寄り添い」、「2次試験作問者にも寄り添う」ことです。
「2次試験作問者にも寄り添う」というのは、しっかりと作問の意図をくみ取り、指定された字数で何を書いてほしいのかを考えるということです。解答字数には意味があります。何かその文字数で書いてほしいことがあるから、字数が指定されているのです。時には、具体的なアイデアよりも、解像度の低い抽象的な答えが要求されていることもあります。(むしろそれがほとんどです。)
解答用紙上で作問者と対話ができるようになれば、ぐっと合格に近づくはずです。
これを徹底した結果、事例Ⅰ65点、事例Ⅱ62点、事例Ⅲ66点、事例Ⅳ61点と、すべての事例で60点を上回り、戦略通りの合格をつかみ取ることができました。
■おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。
2次試験は20%ガチャなんて言われることはありますが、ガチャではありません。読者のみなさまはどうかそれを言い訳にしないで済むように願っています!
次回は、しろ さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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