最短距離で合格をつかみ取れ!2次試験時短勉強方法 by なんざん

タキプロ16期の なんざん と申します。
1次試験を受験された皆様、お疲れ様でした!今回は「働きながら、育児しながらの方におすすめしたい2次試験の時短勉強方法」についてお話しします。忙しい受験生の方が効率よく合格へ近づくための勉強法を、私の体験を交えながらご紹介いたします!
目次
■2次試験勉強の難しさと時間の壁
中小企業診断士の2次試験は合格に向けて多くの時間を必要とします。特に働きながらや、育児もしている方は、1事例を80分かけて解き、さらにその振り返りにも同じくらいの時間をかけるというのはとても辛いものです…。2次試験の勉強は文章作成や与件文の読み込みが必要なため、1次試験では通用した隙間時間での活用がしづらい試験ともいえます。
■時短勉強法の導入:80分かけない事例の取り組み方
そこで私が取り組んだのは、1事例に80分かけない時短勉強法です。80分かけてじっくり事例を解くのではなく、まずは問題を解く過程を簡略化し、効率的に学習を進める方法を実践しました。
方法はシンプルです。与件文と問題を読む→各設問に盛り込むべきキーワードを抽出→「ふぞろいな合格答案」を使い、自分の解答に盛り込まれたキーワードをチェックする という流れです。この方法では解答の文章を書く手間を省くことで、1事例に取り組む時間を大幅に短縮することができました。
■2次試験勉強で大切なポイント
中小企業診断士の2次試験勉強で大切なポイントは大きく2つあります。
まず1点目は、解答に必要なキーワードを与件文から的確に抽出する力です。解答の核となるキーワードは、与件文の中にしっかりと根拠があります。正しくキーワードを抽出できなければ、どんなに頑張って文章を作っても中々点数は稼げません。
2点目は、その抽出したキーワードを論理的に構成し、分かりやすい解答を作り上げることです。キーワードだけでなく、全体の話の流れや因果関係を明確にしながら解答を組み立てることで、より点数の高い解答を作成することができます。
私の場合、過去問5年分を重点的に取り組む方針としていましたので、過去問の1周目の勉強は特にこのキーワード抽出力を重点的に鍛えることに集中しました。文章を書かずに与件文を読みながらどんどんキーワードを拾い、「ふぞろいな合格答案」を活用してキーワードの漏れやズレを確認しました。この段階で正しいキーワードを抜き出す力を身に付けることができたのは、その後の勉強スタイルに大きく役立ちました。
■2周目以降は文章作成力を意識した学習に
そして2周目からは、1周目で鍛えたキーワード抽出力を活かしつつ、文章の構成力を強化することを意識して学習を進めました。抽出したキーワードをどう論理的に組み立てて一本の解答にまとめるかに注力し、論理性と説得力のある文章づくりを意識したことで、本試験で通用する実践的な力を培うことができました。
この2段階での段階的アプローチで、限られた時間の中で効率良く力を伸ばすことができたと思います。
■時短勉強法の効果と実践ポイント
この方法によりまとまった勉強時間を確保しづらい中でも、日々の隙間時間で効率的に事例演習と振り返りがセットで行えました。日常の中で「事例を解く→ふぞろいの解説を読み込む」というステップを確実に踏めるので、気持ちよく勉強を進められるのが大きなメリットです。
また、採点の過程で自分の弱点が見えやすくなり、苦手な切り口の補強や解答精度の改善に集中できるのも特徴です。文章を書くことも大事ですが、限られた時間を有効活用するためにも、私はこの方法を実践してとてもよかったと感じています。
■勉強法の結果はどうだったんだい?
私はこの勉強法を用いて、計100時間程の勉強時間で2次試験に臨みました。この時間でも、目標としていた過去問5年分2周は終わらすことができた(事例Ⅳはまた別の対策を行いましたが)ので、個人的にはやり切った感覚はあります。
じゃあ結果の方はどうだったかというと…
| 2次試験科目 | 点数 |
|---|---|
| 事例Ⅰ | 54 |
| 事例Ⅱ | 63 |
| 事例Ⅲ | 66 |
| 事例Ⅳ | 57 |
合格点ギリギリで拾っていただきました笑。それでも、自分の決めた勉強法をやり切った結果だと思いますので、とても満足しています。皆様も、今回ご紹介した勉強法を参考にしながら、自分なりの効率のよい勉強法を確立してください!
■参考:タキプロの過去記事で学ぶ2次試験勉強のノウハウ
タキプロでは、これまで執筆された方々の知見が数多く蓄積されています。ここでは、2次試験勉強に関する記事でよく閲覧されている記事を紹介します。これらの記事も参考にしていただき、2次試験の合格率を上げていきましょう!
- 時短な2次試験勉強法! byちーこ
ちーこさんによる時間がない方に向けた30〜50分程度で1事例を解く時短勉強法の紹介。iPadツール活用やふぞろいの採点を用いた効率的学習を詳述しています。 - 2次試験4事例に共通すること by kota
kotaさんが解説する、合格ライン60点を狙う上での設問ごとの取捨選択、企業課題の「影響」と「効果」を考える視点、企業の「強み」を活かす解答視点の3つを紹介しています。 - 時短事例解き by さとし
さとしさんの試験当日の経験談も交えた、直前期に取り組みやすい45分程度での時短事例解きの方法論を紹介しています。 - 「ふぞろいな合格答案」を活用した2次試験の勉強法 by かものしか
ふぞろいな合格答案のキーワード採点法の活用法解説。合格者の答案に多いキーワードを意識し、効率的に得点力を上げる方法を実例付きで紹介しています。
■おわりに
2次試験は1事例80分の解答に加え振り返り時間も確保する必要があり、働きながら育児しながらの勉強は時間的に厳しい面があります。そこで、文章を書く手間を省きキーワード採点を活用した時短勉強法をご紹介いたしました。
1周目は「問題読む→キーワード抽出→採点」を中心に学習し、2周目以降に文章作成練習を重ねることで論理的な解答力を身に付けることができます。この方法なら隙間時間も有効活用でき、効率的に合格力を高められます。
ぜひタキプロの他の記事も併せて活用し、無理なく効果的な学習で合格を目指しましょう。応援しています!
次回は、えのっきー さんの登場です。
お楽しみに!
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