【合格体験記】何事も「段取り八分仕事二分」by なんざん

皆様こんにちは!
タキプロ16期の   なんざん と申します。 
一年間どうぞよろしくお願いします!

今回は、私が診断士試験を志してから、本格的に勉強を開始するまでの過程を話していきたいと思います。

 

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■はじめに

初めに私の自己紹介です。

名前   :なんざん
年代   :30代
職種   :公務員
受験歴  :1次_1回 2次_1回
勉強時間 :1次_約350時間 2次_約100時間
勉強方法 :1次_スタディング
      2次_ふぞろい、事例Ⅳの全知全ノウ、タキプロブログ

■中小企業診断士を目指したきっかけ

私が中小企業診断士を目指したきっかけは、自分の中で芽生えた危機感からでした。

公務員として長年働くことで、「組織の中で」うまく立ち回る方法は身につけることはできましたが、それはあくまでも組織の中でしか通用しないこと。肩書を外して外の世界に出たとしたら、自分には周りと戦える武器がないな…と痛感しました。そこで、何か自分の武器になるものを手に入れたいと考えました。

当時の私はDX部門に所属しており、組織のデジタルリテラシー向上が担当でした。また、プライベートでは企業の財務諸表等にも触れる機会がありましたので、そのような経験・知識とも親和性の高い中小企業診断士の資格を取ることで、自分の強みも生かしつつ、外の世界で戦える武器になるのではと思い、勉強を始めることにしました。

■何事も「段取り八分仕事二分」

私は仕事をする上で、大事にしていることがあります。

何事も「段取り八分仕事二分」

これは、仕事の成功は8割が段取りで決まり、残りの2割が実行であるという考え方を表す言葉です。つまり、仕事の成果は、段取りの質によってほぼ決まるということです。

このことは、中小企業診断士試験においても当てはまると思います。試験の段取り(つまりは、勉強の戦略)を、時間をかけてしっかりと練り上げることで、あとはそれを実行するだけ。勝負は勉強の戦略立ての時点でほぼ決まっている。

こんな考えのもと、私は勉強を始める前に、まずは勉強の戦略を立てることから始めました。

■まずは相手を知る

勉強の戦略を立てるには、相手(中小企業診断士試験)のことを知る必要があります。まずは、各試験の特徴をおさえます。

1次試験
  • 試験科目は7科目
  • 合格基準は総点数の60%以上、かつ1科目でも満点の40%未満がない(科目合格制度有)
  • 試験時間は企業経営理論、運営管理、中小企業経営・政策は90分(約40問)、その他は60分(25問)
  • 合格率は約20%
2次試験
(筆記)
  • 試験科目は4科目
  • 合格基準は総点数の60%以上、かつ1科目でも満点の40%未満がない
  • 試験時間は各科目80分
  • 合格率は約20%
  • 試験後、公式解答は公表されない
2次試験
(口述)
  • いわゆる面接試験
  • 合格基準は口述試験の評定が60%以上
  • 試験時間は一人当たり約10分
  • 合格率は約99%後半

■次に自分を知る

次に自分自身の分析を行います。自分のことなのでわかってるよ!という人も多いかと思いますが、改めて整理することで自分の意外な一面を発見したりもするので、オススメです。

なんざん
  • 理系出身のため、計算問題に強いが計算ミスは多い
  • 経営情報システム科目免除(応用情報技術者保有)
  • 育児(5歳、7歳)のため、まとまった時間捻出が困難
  • 通勤時間が往復1時間半程度あり
  • 飽きっぽい性格
  • やる気まんまん!

それぞれの分析をもとに、どのように勉強を進めていくか戦略を立てます。

■1次試験の戦略

上記の分析結果を踏まえ、1次試験の勉強方法は、「隙間時間を最大限に活用し五感(視覚・触覚・聴覚)をフルに使ってタイパよく勉強を進める。ただし、計算ミスにはマジで気を付ける」としました。

仕事や育児もあり、まとまった勉強時間は取れませんが、一日の隙間時間(通勤時間、昼休憩等)を積み上げると一日約2時間ほど捻出が可能であったので、この隙間時間を最大限活用することを決めました。

また、私自身飽きっぽい性格で、机に向かって勉強し続けることは無理だと感じたため、様々な勉強方法を駆使しました。以下、私が行った勉強方法を紹介します。

  • 机に向かって勉強
  • 隙間時間にスマホで講義動画視聴
  • ランニングマシンを使ってランニングしながら講義動画視聴
  • 歩きながら問題を声に出して読みながら解く
  • 誰かに説明する想定で、問題・解説の内容をエア授業

ここで意識したことは、五感(視覚・触覚・聴覚)をフルに使うことです。人の記憶は、複数の感覚を使うことで定着率が上がると言われています。勉強においては、問題を読む(視覚)だけでなく、声に出して読む(聴覚)、手で書く(触覚)などが当てはまります。

また、勉強をする上で注意することは、計算ミスにはマジで気を付けることです。実はこれ、1次試験においては、致命傷になりかねないのです。

経済学や財務会計は各25問の出題で、1問4点配点です。仮に2問計算ミスで間違えると8点減点です。一方、企業経営理論は約40問の出題で、1問2~3点配点なので、企業経営理論の4問8点分は、計算ミス2問でパーになります…。こうならないためにも、日ごろから計算ミスに注意し、勉強することが重要です。

1次試験の戦略

・隙間時間を最大限活用

・五感(視覚・聴覚・触覚)をフルに使う

・計算ミスにはマジで気を付ける

■2次試験(筆記)の戦略

2次試験(筆記)の勉強方法は、「とにかく情報を集め、平均的な解答作成を目指す事例Ⅳは毎日問題演習を行う」としました。

2次試験を難しくしている要因は、「公式解答が発表されない」ことです。公式解答がないため、各方面から様々な解答・解法が示されており、受験生からしたら、どの解答・解法を選べばよいか混乱してしまいます。

ただ、これは逆に考えると、「答えは一つじゃないから、自分に合った解答・解法を選べばよい」とも考えられます。様々な解法の中から自分に合ったものを選び解答することが重要となります。そのためにも、参考書、ネット、SNS等からとにかく情報を集め、様々なフレームワーク(「さちのひもけぶかいねこ」「ダナドコ」「DRINK」等)に出会い、それを使って奇をてらうような解答ではなく、60点ほど取れる平均的な解答作成を目指すことが、タイパよく合格を勝ち取る方法だと思います。

勉強の進め方にも工夫が必要です。2次試験の勉強は机に向かっての勉強がほとんどですが、やはり私は集中力が続きません。ですので、机に向かう時間を短くするため、以下のように勉強を進めました。

  • 過去問(5年分)1周目は、設問ごとに解答に書くキーワードのみを抜き出し
  • 2周目で、時間を測って本番同様に解く(結局、3年分ほどしかできませんでしたが…)

ちなみに、上記は事例Ⅰ~Ⅲまでの勉強方法です。事例Ⅳだけは問題演習量がものを言うと言われていますので、時間がない中でも毎日問題に触れるようにしていました

2次試験(筆記)の戦略

・60点が取れる平均的な解答作成を目指す

・そのためにも、参考書、ネット、SNS等からとにかく情報を集める

・事例Ⅳは毎日問題演習する

■2次試験(口述)の戦略

2次試験(口述)の戦略は「遅刻せず会場にたどり着き、黙らずに何かしゃべる」。これに尽きます。

合格率約99%です。大丈夫です。心配ありません。
試験に向けて、多少準備することはありますが、それは2次筆記が終わったら考えましょう!

口述試験が気になる方は、タキプロブログにも口述試験の記事もたくさんありますので、息抜きがてら読んでみるといいと思います。

2次試験(口述)の戦略

遅刻せず会場にたどり着き、黙らずに何かしゃべる

■点数はどうだったか

これまでの戦略に基づき、あとは淡々と決めたことを実行してきました。その結果は以下のとおりです。

1次試験科目点数
経済学・経済政策64
財務・会計80
企業経営理論83
運営管理81
経営法務68
経営情報システム免除
中小企業経営・政策60
2次試験科目点数
事例Ⅰ54
事例Ⅱ63
事例Ⅲ66
事例Ⅳ57

まさかの2次試験が240点で合格点ギリギリ…。でも、これでも合格です!焦。タイパよく合格まで行けたと思っています!

■試験を終えて

目標の試験合格はできましたが、今後受験する皆様へ向けて、もっとこうしたら良かったなという点がありますので、ご紹介します。

2次試験(筆記)の戦略は早めに立てる(1次試験前が理想)

私が2次試験(筆記)の戦略を立てたのは、1次試験後でした。その時は2次試験に関する知識は全くなく、「どんな問題が出るか」から調べる必要があり、戦略を立てるのにも1~2週間ほどかかってしまいました。

この戦略立てを1次試験前の余裕のあるタイミングで行うことができれば、1次試験後にすぐ2次試験対策に取り組むことができ、時間的余裕も生まれやすいと思います。

そんな余裕ないよ!という方でも、息抜きがてらに2次試験について調べておくだけでも、全然違うと思いますので、是非参考にしてみてください。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。勉強の進め方は人それぞれではありますが、少しでも皆様の勉強の一助になれば幸いです!

次回は、たいへいよう さんの登場です。 

お楽しみに! 

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