【2次向け】 解答プロセスをどうやって自分のものにするか?(3)

タキプロ絶対合格 2次多年度生向けセミナー

6月15日(土)13:30~16:30 (懇親会17:00~)

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皆さん、こんにちは!

月曜日担当の、はっしー@タキプロです。

 

先週のブログ記事で書いた通り、今回は事例Ⅳの解答手順です 事例Ⅳは与件文が短いことに加え、事例Ⅰ~Ⅲとの大きな違いは以下の2点です。

 

・各設問が独立しているため、個別に解答が可能

・第1問(経営分析問題)の財務指標選択に、第2問以下(計算問題)の設問内容が関連する可能性あり

 

従って私の取った解答手順はこんな感じでした

①    全ての設問をざっと読み、第1問で問われている財務指標の内容と数、第2問以降の計算問題の内容、難しさをチェック

②    与件文読み。事例内容を読み、財務指標を計算する。どの指標が対象となるか当たりをつけ解答骨子(問題点の内容、改善の方向性など)をメモしておく(20分)

③    いったん第1問は中断し、第2問以降を解く。設問内容から②で選んだ指標との整合性を確認する(40分)

④    第1問に戻り、解答を書く(15分)

⑤    全体見直し(5分)

 

ポイントは、第1問を完答せずいったん保留して他の問題に移り、最後に戻ってきて完了するという点です。なぜそんなことをするのか? 確かに第1問だけできる場合もあります。例えば、問題点3つ上げよ、と問われれば収益性、効率性、安全性から1つずつ指標を選べば良いだろう、とか。しかし与件文から問題点が3つ以上出てくる場合、あるいは同じ収益性指標でも、売上総利益率なのか営業利益率なのか、迷う場合があります。「改善の方向性」と漠然と問われても切り口が与件だけでは掴みにくいこともあるでしょう。ですからその時点で一旦できるところまで解答のシナリオを考えた後は、第2問以降に集中して計算問題で得点を稼ぐのが、気分的にも落ち着くし現実的。またもう一つ見逃せないのが、第2問以降の設問内容が、指標の選択や改善の方向にヒントを与えてくれる点です。

 

例えば平成20年事例Ⅳ(塗装業者の事例)では、第2問で現主力設備をそのまま稼働させた場合の経営状況を予想させる設問、第4問で資金調達を全額負債に依存した場合の問題点を問う設問があります。それぞれ、製造原価率の高さによるキャッシュフロー赤字の継続、自己資本比率のさらなる低下が解答の方向性になり、第1問の指標選択のヒントになります。

 

また一般論になりますが、改善の方向性でも、第2問以降で工場新設による原価率ダウン、製品アイテムの見直しによる在庫圧縮、遊休資産売却による負債削減などがテーマになっていれば、第1問もそれに合わせることで書きやすくやります。

 

事例Ⅳでは、個々の問題が独立しているという特性を生かし、第1問であまり悩みすぎず、気分を切り替えて第2問以降に集中、一定の得点を稼いで気持ちを落ちつかせる。同時に第1問へのヒントも見出す。そして残り20分までには第1問に戻り、解答を書きあげる。こういう考え方で、私は先に挙げたような解答手順にしました。参考にして頂ければと思います。

 

あと、2次試験に専念している受験生の方は、財務・会計の一次試験過去問解きも忘れずに! 目処は当年度含め5年分。知識の弱い部分の確認をしながら補強しておいてください。特に昨年のように計算問題中心となると、役に立ちますよ!

 

それでは、また来週!


タキプロ勉強会のお知らせ

【今後の予定(東京)】

・5/23(木) 19時〜22時 八丁堀区民館 題材:H22事例3&1次対策

*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。
また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
*1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。

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