事例Ⅳは逃げ場なし!「裏切らない筋肉」強化ロードマップ by 真吉

タキプロ16期の 真吉 と申します。
某テレビ番組の名台詞「筋肉は裏切らない!」ですが、私は二次試験対策において「事例Ⅳは裏切らない」と言い切ることができると考えています。頭から何を言っているんだコイツは、という方こそ是非読んでいただきたいです!

※私は筋トレに詳しくない痩せ型なので、不正確な表現はエンタメとしてご容赦ください。
■はじめに
はじめに、自己紹介を再掲させていただきます。
名前:真吉 (shin-kichi)
職種:製造業 → IT企業 → 製造業で企画や経理など
受験歴:1次試験1回、2次試験1回 (令和6年度合格)
勉強時間:1次838時間 + 2次372時間 = 1,210時間
勉強方法:独学

事例Ⅳ対策は139時間かけました。2次対策のうち、事例Ⅳ対策だけで40%近くかけました。
■そもそも「筋肉は裏切らない」とはどういう意味でしょうか?
これは、「トレーニングをすれば、その努力は必ず筋肉という形で自分に返ってくる」ということでしょう。
- 努力した分だけ、確実に成果が出る。
- 時間をかけて積み重ねた努力は無駄にならない。
といった、筋トレだけでなく、人生全般の努力や継続の大切さにも通じるメッセージが込められていると思います。
事例Ⅳは、これと全く同じです。
他の事例のように「抽象的な表現」や「採点基準のブレ」に悩まされることが少なく、計算という努力の絶対量が、そのまま点数として報われる科目です。
この「裏切らない性質」を最大限に活用し、事例Ⅳを最速で得意科目にするにはどうすれば良いか?
次の章から、その「裏切らない筋肉」を鍛える3つの方法をご紹介します。
■フォームの習得:基礎の徹底
確実に得点する土台を固める。公式や基本論点を曖昧にしない。
まず基礎固めにお勧めの教材はこちら!
30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集
定番の30日完成です。教材名に「30日完成!」とありますが、10~15日程度で1周することを目指しましょう。
私の場合は、1次試験より前の6月に1周してみました。その後、1次試験後の8月に2周目に入りました。
内容としては、2周すれば十分と思いますが、私は10月に過去問が枯渇してきたので最終確認として結局3周しました。
このテキストはあくまで土台固めですが、事例Ⅳの一歩目としては大変わかりやすいので迷わずトライしてみることをおすすめします。
ただし、このテキストが解けるようになっても、事例Ⅳの複雑な第2問以降の応用論点はまだ解けないと思います。しかし、何事も基本が大事です。この問題集を解くことで強い土台を築くことが、この後の工程に効いてきます!
■セットと回数:過去問の反復演習
過去問は同じ問題を3周する。電卓を叩く正確性を上げる「筋持久力」強化。
基礎固めができたら次は過去問の反復演習です。これは二種類のアプローチをするべきです。
まずは年度別ではなく論点別の学習でパターン認識を深めるのが効果的です。
この論点別の学習にお勧めの教材はこちら!
2次試験事例IVの全知識&全ノウハウ
こちらも定番の全知識&全ノウハウ (全知全ノウ)です。珍しいことをする必要はありません。こちらも最低2周して、しっかりと定着させましょう。そして、不安な論点は3周目に突入するべきです。
この後は、論点別の学習が終わった後に年度別に解きなおすことで理解度を測定することをおすすめします。
年度別の問題は、診断士協会連合会のウェブサイト等からダウンロードして本番と同じように時間を測ってください。
中小企業診断士試験問題 (協会ウェブサイト)
全知全ノウは過去問ベースの問題集なので、全知全ノウで解いた問題が年度別でも問題なく解けていれば実力は確実についてきているでしょう。ここまでで過去問の主要な論点は全知全ノウを通して最低2周・年度別での1周で合計3周を走り切った状態になります。
(※個人的な意見ですが、電卓速度アップ単体の練習などは不要だと考えます。問題集の反復演習をしていれば、自然と身に付くものだと思います。電卓の練習をする時間があるなら4周目を解くなど、他にやることはあるはずです。)
■超回復(休息):間違いノートと見直し
間違えた問題は、解説を読んで終わりでなく、自分で解き直せるようにする。知識定着と弱点克服に努める。
ここまでの間に問題集の周回が進んでいれば、きっと自分で解きなおせるようになっているはずです。周回してもなお根本的な間違いがあるようなら、それは基礎や重要なポイントの理解ができていない可能性があります。
弱点克服のための振り返りの徹底と、振り返り後の再計算は必ず自力で行ってください。
それでもNPVのあたりは計算間違いのリスクが高いことに不安を感じるのではないでしょうか。
ただ、本番のNPVのような難易度の高い応用問題は、満点を目指す必要はありません。現実的な目標は、過去問で習得した重要ポイントでミスをせず、途中式を丁寧に書いて部分点を獲得することです。最後まで諦めずに何らかの回答を書ききるところを目標としましょう。
■おわりに
繰り返しになりますが、私の場合、事例Ⅰ〜Ⅲは1次試験後の8月から対策を始めた一方で、事例Ⅳだけは6月に先行して「30日完成」を解きはじめました。6月中に基礎の基礎部分を習得できたことは、8月以降の2次試験対策を進めるうえでも有利に働きました。その後も「30日完成」と「全知全ノウ」の反復を繰り返して、最後に過去問を年度別に解いただけです。多くの問題集には手を付けていません。本番では計算の途中でしょうもないミスをしたものの、途中式を書きまくったおかげかこの2冊だけで結果的に78点が取れました。2次試験の中で事例Ⅳは突出して受験生の努力を裏切らない科目です。手を広げすぎる必要はありませんので、ぜひ、得意科目となるよう計画的に取り組んでください!

筋肉は、裏切らない!💪
次回は、りっきー さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
↓下のボタンを押して、読んだよ! と合図していただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます[クリックしても個人は特定されません])



