直前対策! 経営情報システムの出題予想キーワード7選 by あおたろ

一次:経営情報システム

タキプロ16期のあおたろと申します。

1次試験まであと1週間ですね。

不安も大きいかもしれませんが、不安になるのはこれまで努力してきた証です。

これまでの努力を信じ、体調管理を万全にして、ベストコンディションで当日を迎えられるようにしましょう。

■はじめに

本日のテーマは経営情報システムです。

苦手意識を持つ受験生が多い科目ではありますが、受験生の皆様の得点が1点でもアップすることを願って、新たに出題されるかもしれないIT用語を7つご紹介したいと思います。

いずれの用語も過去の出題実績はありませんが、現在のトレンド等を踏まえて厳選したキーワードです。

頭の片隅に置いておけば、得点を上乗せできるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。

■プロンプトエンジニアリング

まずは、生成AI関連の用語から、プロンプトエンジニアリングを説明します。

プロンプトエンジニアリングとは、ChatGPTなどの生成AIに対する質問や指示(プロンプト)を、より良く設計(エンジニアリング)することで、意図通りの回答を引き出す技術です。

生成AIを正しく活用するためのコミュニケーションスキルともいえるでしょう。

例えば以下のようなコツがあります。

具体化あいまいな言葉を避け、明確な指示を出す(何を・どれくらい・どういう形式で)
役割指示「あなたは●●の専門家です」と前置きして専門的な回答を誘導する
ステップ指定「3つの段階で説明してください」「まず概要を、その後詳細を」など構造を指示する
出力形式指定「表にしてください」「箇条書きで」「Markdown形式で」など出力の型を指定する


また、「君ならもっとできる!」「さすがだね、ありがとう!」といった感情表現(Emotion Prompt)をプロンプトに含めると、回答の質が高まるという研究結果もあるようです。

■RAG(Retrieval-Augmented Generation)

RAGも生成AI関連の用語で、「検索拡張生成」と訳されます。

RAGは、生成AIが事前に学習していない情報について、こちらで「資料」を用意してあげて、その「資料」を参照しながら回答を生成させる技術です。

主に社内チャットボットやFAQの自動応答などで活用が進んでいます。

生成AIには、ハルシネーション(嘘をつく)や最新情報・専門情報に弱いといった弱点があります。

例えば、あなたが自社の就業規則についてChatGPTに質問をしたとしても、ChatGPTはそもそもあなたの会社の就業規則を知りません。知らないだけならいいですが、さもありそうな間違った回答をでっち上げるかもしれません。

RAGはそれらの弱点を克服するための技術です。生成AIに対して予め自社の就業規則という「資料」を渡しておくことで、「資料」に基づいた正確な回答を生成させることができるというわけです。

このように、RAGは生成AIの正確性を高め、ユーザーに最適化された活用方法を実現する重要な技術なのです。

■二重脅迫(ダブルエクストーション)

二重脅迫は、ランサムウェアによる攻撃をさらに悪質にしたサイバー攻撃です。

従来のランサムウェアによる攻撃は、攻撃対象企業のデータを暗号化して使えなくしたうえで、「データを復号してほしければ、身代金を払え」と脅すものでした。

しかし、データのバックアップをしっかりと取っている場合は身代金を支払う必要がありません。

なぜなら、バックアップを復元することにより業務を継続できるからです。

そこで、攻撃者は手口を巧妙化します。データを暗号化する前に攻撃対象企業のデータを盗み出しておき、「身代金を支払わなければ、盗んだデータを公開するぞ!(情報漏洩を引き起こすぞ!)」と二重の脅迫を行うのです。

企業はデータのバックアップだけでなく、データを盗まれないよう包括的なセキュリティ対策を求められます。

■デジタルフォレンジクス

デジタルフォレンジクスは、デジタルの世界で行われる科学捜査(フォレンジクス)のことです。

よく刑事ものの映画やドラマで、事件現場で指紋や毛髪、遺留品を鑑識係が採取し、科学捜査を行うシーンがありますが、あれのデジタルバージョンと考えればイメージしやすいかと思います。

先ほどの二重脅迫然り、企業は様々なサイバー攻撃の脅威にさらされています。

サイバー攻撃を受けた際に、サーバーやネットワーク機器のログを解析して侵入経路を特定したり、システムのログイン履歴を調べたり、データの改ざんの有無を調べたりするのが、デジタルフォレンジクスの役目です。

セキュリティ対策の重要性がますます高まる昨今ですから、デジタルフォレンジクスの重要性もなお一層増していくでしょう。

■デジタルレジリエンス

フォレンジクスの次はレジリエンスと、紛らわしい言葉が続いてしまい、すみません。

フォレンジクスはデジタルの科学捜査でしたが、レジリエンスはシステムやサービスが自然災害や攻撃に直面した際に耐える力、回復する力、しなやかに立ち直る力のことを指します。

今や、私たちの生活やビジネスは、その多くをITインフラに依存しており、ITインフラがサイバー攻撃や自然災害、ヒューマンエラーなどにより停止した場合の影響は甚大です。

脅威が顕在化した際に、いかに耐え、いかに回復し、いかに速やかに立ち直るかが、デジタルレジリエンスの肝となります。

診断士試験においては、BCP(事業継続計画)やDR(ディザスタリカバリ)と同じ文脈で出題されるかもしれません。

■DMBOK

DMBOK(Data Management Body of Knowledge)は、データマネジメント(データの活用・保全・品質管理など)に関する国際的な知識を体系的にまとめたフレームワークです。

生成AIの急激な進化に伴い、質の高いデータを適切に管理・活用する能力はますます重要になっていきます。

そのような背景から、情報処理推進機構(IPA)は、国家試験である情報処理技術者試験に、データマネジメントの区分を2027年度までに新設する予定であると発表しました。

国家試験に新たな区分が追加されるということは、「データマネジメントに精通した人材が求められている」ことを示す国からの強力なメッセージです。

同じく国家試験である診断士試験でも、データマネジメントに関する出題がされる可能性は十分にあるでしょう。

■レベニューシェア

レベニューシェアは、ある商品やサービスで発生した売上(レベニュー)を、発注側と受注側で事前の取り決めに応じて分配(シェア)する契約形態です。

ECサイトの開発を例に説明すると、発注側の開発費の負担を低く設定し、ECサイトの運用開始後に発生した売上の一部を受注側が受け取るといった形態になります。

請負契約などの従来の契約形態の場合だと、初期投資が膨らんでしまうという発注者側のデメリットがありますが、レベニューシェアであれば、初期費用を抑えられます。

また、受注者にとっては、開発後の成果に応じて収益が分配されるため、事業が成功すれば固定報酬よりも高い収益を得られる可能性があります。単なる納品で終わる関係ではなく、よりよいものを顧客といっしょに開発しようというインセンティブが生まれます。

このように、レベニューシェアは発注側と受注側でリスクとモチベーションを共有し、長期的な信頼関係の構築を促すビジネスモデルと言えるでしょう。

■おわりに

以上、生成AI、サイバーセキュリティ、リスクマネジメント、データマネジメント、ビジネスモデルに関連する用語を7つ紹介しました。

実際に試験に出題されるかは神のみぞ知るところですが、どれも知っておいて損のない用語かと思います。

あと1週間、悔いの残らないよう頑張ってください!

次回は、MaCsさんの登場です。 

お楽しみに! 

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