事例Ⅳは経営分析で差をつけるべし byあおたろ

タキプロ16期のあおたろと申します。
今回は2次試験事例Ⅳの経営分析について、私なりのノウハウをご紹介します。
事例IVにおいて経営分析は必須の得点源です。
ここで差がつくことも少なくありません。
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■自己紹介
まずは簡単に私の自己紹介から。
名前:あおたろ
年代・性別:40代・男性
職種:サービス業のスタッフ部門
受験歴:1次 1回、2次 2回
勉強時間:1次 約600時間、2次 400時間
勉強方法:1次 独学、2次 LEC通信(1年目は独学)
得意科目:1次 経営情報システム、2次 事例Ⅰ
事例Ⅳの戦績としては、令和5年度が57点、令和6年度が56点でした。
得意科目と胸を張って言えるような得点ではありませんが、過去問演習を繰り返すうちに、それまで解けなかった問題が解けるようになるのが楽しく、とても好きな科目でした。
■事例Ⅳの問題構成
事例Ⅳの問題構成は大まかにこうなっています。
- 経営分析
- CVP
- NPV
- 記述問題
経営分析は多くの受験生が得点できる反面、絶対に落としてはいけない設問でもあります。
難易度の高いCVPやNPVは、一部の事例Ⅳ強者は別として、多くの受験生はそれほど得点を稼げません(特にNPV)。
多くの受験生がCVPやNPVで苦戦し、受験生間で優劣がつかなかった場合、経営分析と記述問題の出来が得点を左右します。
だからこそ、経営分析は絶対に落としてはいけないのです。
記述問題は何が出題されるかわからないので対策しにくいですが、経営分析は再現性の高い対策が可能です。
■対策①先に指標を計算してから与件文を読む
事例Ⅳはとにかく時間が足りません。
CVPとNPVに早く着手するために、試験開始後10分~15分以内に経営分析を片付けるように意識していました。
そのためにやっていたのが、主要な指標を計算してから与件文を読む、という方法です。
具体的には試験が開始したら、機械的に下記の指標を計算していました。
【収益性】
- 売上高総利益率
- 売上高経常利益率
- 売上高営業利益率
【効率性】
- 棚卸資産回転率
- 有形固定資産回転率
【安全性】
- 自己資本比率
- 流動比率
- 当座比率
指標の算出が終わったら、与件文を読みます。
与件文を読む際は、指標と符合するキーワードを拾うことを意識していました。
■対策②与件文と指標の繋がりを意識する
先に指標を計算するデメリットは、与件文を無視してしまうリスクがあることです。
例えば、売上高総利益率と売上高営業利益率が共に悪化しており、売上高営業利益率の悪化度合いが大きいとしましょう。
その場合、ちょっとでも油断していると、与件文に「原材料コストの高騰により収益性が悪化している」と書いてあるのに、悪化度合いの大きい売上高営業利益率を選んでしまうというミスが起きかねないのです。
与件文に「人件費の高騰」など販管費の増加を匂わせるキーワードがあれば問題ありませんが、そうでない場合は、売上高営業利益率は解答としてベストではありません。
指標を先に計算したとしても、あくまでも与件文ファーストを心がけましょう。
■対策③指標同士の繋がりを意識する
財務指標はそれぞれ独立しているわけではなく、相互に関連しています。
例えば、与件文に「機会損失防止のために在庫を多めに持っている」という記述があったとします。
この場合は、効率性指標として棚卸資産回転率を、安全性指標として当座比率を指摘すると、両方とも棚卸資産の多寡により変化する指標のため、解答に一貫性が出ます。
また、「借入金に依存している」と与件文にあれば、支払利息の負担が大きいことが予想されるため、収益性指標として売上高経常利益率を、安全性指標として自己資本比率(もしくは負債比率)を指摘すると、解答に一貫性が出ます。
事例Ⅳは計算問題中心と思われがちですが、他の事例同様、解答の一貫性を意識することで、他の受験生との差別化を図ることができます。
■おわりに
事例Ⅳは反復練習が重要です。
経営分析は合否を左右する重要な設問であることを意識して、日々取り組むことをおすすめいたします。
今回紹介したノウハウが少しでも受験生の皆様のお役に立てれば幸いです。
次回は、たーりーさんの登場です。
お楽しみに!
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