中小企業経営・政策の暗記がつらい人へ|データにストーリーを与えて覚える方法 by あおたろ


タキプロ16期のあおたろと申します。
皆さんは、中小企業経営・政策に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
テキストを開くと、中小企業の企業数、売上高、開廃業率、産業別の構成比など様々なデータが並んでいて、これらのデータを暗記することが求められます。
この暗記という作業、私もそうでしたが、多くの方が苦痛と感じるのではないかと思います。
暗記が苦痛になる最大の理由は、データそのものには意味づけがないためです。
本日は、暗記の苦痛を軽減するために、私が無味乾燥な数字の羅列に対して、どのように意味のあるストーリーを与えていったのかをご紹介します。
■データと政策をつなげて覚える
中小企業経営・政策はその名の通り、中小企業経営と中小企業政策の2つのパートから出題されます。
- 中小企業経営:中小企業の動向に関する様々なデータが出題
- 中小企業政策:中小企業向けの政策について出題
ところで、中小企業向けの政策はどのように立案されるのでしょう?
当然のことですが、中小企業向けの政策は中小企業にとって有益でなければ、意味がありません。
中小企業にとってどのような政策が有益なのかを知りたいときに最初にすべきことは、中小企業の現状を把握することです。すなわち、中小企業に関するデータを把握することです。
そして、把握したデータに基づいて、中小企業向けの政策が立案されているはずです。
たとえば、下表のように「中小企業の約5割が後継者未定」というデータに基づいて、「事業承継・引継ぎ補助金で支援」という政策が立案されるといったイメージです。
| データ | 政策 | |
|---|---|---|
| 例① | ・中小企業の約5割が後継者未定 ・現経営者の過半数が60歳以上 | ・事業承継・引継ぎ支援センターを各都道府県に設置 ・事業承継・引継ぎ補助金で支援 |
| 例② | ・人手不足による倒産が過去最多 ・大企業の労働生産性は上昇しているが、中小企業は横ばい | ・IT導入補助金や省力化投資補助金でデジタル化投資や設備投資を後押し |
このように「データ」と「政策」のつながりを意識し、因果関係で覚えることが有効です。
■フレームワークで覚える
企業経営理論で学習したフレームワークを適用することで記憶の定着を図ることも有効です。
たとえば、PEST分析を適用すると、以下のようになります。
| Politics(政治): ・IT導入補助金や省力化投資補助金による支援 ・事業承継・引継ぎ補助金による支援 ・事業承継・引継ぎ支援センターの設置 | Economy(経済): ・円安や物価高によるコスト上昇 ・約8割の事業者が価格交渉を行っている ・業績の改善をきっかけとしない賃上げ実施の増加 |
| Society(社会): ・中小企業の約5割が後継者未定 ・現経営者の過半数が60歳以上 ・人手不足による倒産が過去最多 ・大企業の労働生産性は上昇しているが、中小企業は横ばい | Technology(技術): ・デジタル化の取り組み段階が進展した企業が増加 ・「費用負担の大きさ」や「DX推進人材の不足」が課題と小回答する事業者の割合が高い ・生成AIを活用する事業者の増加 |
このように、データや政策をフレームワークに落とし込んでいくことで、数字の羅列に過ぎなかったデータが意味のある情報へと具体化されていき、記憶の定着を促進します。
■おわりに
いかがだったでしょうか?
今回紹介した方法は、暗記方法の一例に過ぎません。定番の語呂合わせや単語帳を使用した暗記方法も当然効果的です。
ご自身に合った暗記方法で、ぜひ合格を勝ち取ってください!
最後に念のためお断りさせていただきます。
本記事で記載しているデータや補助金は必ずしも最新の情報が反映されているわけではありません。
試験学習、補助金利用にあたっては最新情報をご自身でチェックするようお願いいたします。
次回は、たーりーさんの登場です。
お楽しみに!
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