【2次試験直前】積み上げてきたものを置いてくるだけ…頭と心の整理にファイナルペーパー by リブラ

皆さん、こんにちは。
タキプロ16期の リブラ と申します。
受験生のみなさん、直前期の追い込み、本当にお疲れさまです。
ここからは体調管理をしっかりとして、新しいノウハウに手を出すより
今まで積み上げてきたものをあらためて体系立てて総確認することが
おススメです。
そんな時にもってこいなのがファイナルペーパー。
今回は私が使ったリアルなファイナルペーパーを解説付きでご紹介いたします!
■はじめに
まずは自己紹介の再掲です。
名前:リブラ
年齢:40代
職種:製造業(海外営業 → 調達 → 経営企画)
受験歴:1次試験3回、2次試験5回
勉強時間:1次試験 1,600時間、2次試験 1,400時間
勉強方法:1次=独学+通信(クレアール)、2次=独学+通信(MMCなど)
なぜ何度も落ちても受験を続けたのか?
その理由は、「他業界・他職種の優秀な方々と繋がる機会を得たかったから」です。
仕事だけではなかなか得られない視点や刺激を、診断士の世界で得られると信じて、走り続けました。
リブラの過去記事はこちら↓
【事例Ⅱ】与件文を読む際の「眼力」養成講座!by リブラ
【診断士受験は道具と本で変わる!】合格を支えた神ツール&思考を深める本たち by リブラ
【財務・会計】二次試験も見据えたリース取引 by リブラ
■事例共通ファイナルペーパー
私自身、受験当時、試験前日や当日にはファイナルペーパーで頭と心の整理をしていました。
直前期ですが、みなさんの勉強の集大成として、ファイナルペーパーの作成をおススメします。
作ることで、頭の中の情報を整理できるだけでなく、心の不安も落ち着かせる効果があります。
以下に私のファイナルペーパー(事例共通)の内容を掲載いたします。
※コメント※は今回向けの解説です。
■タイムマネジメントのポイント
・時計は12時に合わせる(終了は13時20分)
・40分過ぎたら(12時40分)回答用紙に書き始める
① 受験番号記入・メモ用紙作成・業種チェック・段落番号記載
12:00-12:03(3分)
② 設問解釈
12:03-12:10(7分)
③ 与件読解/回答骨子作成/設問間構成の確認
12:10-12:40(30分)
④ 回答作成
12:40-13:20(40分)
計 (80分)
※コメント※
当日は思わぬ箇所で時間を使いすぎることがあります。
常日頃から時間配分を意識し、何分経ったら回答を書き始めると決めておくことが重要です。
試験当日に初めてやるのは危険なので、必ず自宅などで演習はしておきましょう。
■設問解釈のポイント
・深入りし過ぎない
・時制、制約条件、レイヤーに注意
・全体の設問関係を意識する
・第1問の環境分析(外部/内部)結果を最終問で活用・克服
・「助言」とあったら「効果」まで記載する
※コメント※
私自身、4回目の2次試験では直前に学んだ設問解釈に時間をかけすぎてしまい、回答時間が不足するミスを経験しました。
設問からあれこれ考えすぎず、与件にしっかり目を向けることが重要です。
答えは圧倒的に与件文にあります。
■与件読解のポイント
・与件のチェック方法
青:強み/機会
赤:弱み/脅威
黒囲い:時制、年代、業種
青囲い:外部連携候補、ターゲット候補
☆:回答に使うだろう根拠
二重下線:社長の思い/希望
・接続詞、形容詞、わざわざ表現、何回も登場する単語にヒントあり
・良いこと、うまくいったことは同じように使う
・悪いこと、うまくいかなかったことは克服する
※コメント※
ここは与件でチェックすべきワードとチェック方法の整理です。
また、設問1の回答が与件文の最後の方に、設問4の回答が与件文の最初の方に記載があるということもあります。落ち着いて、与件全体を俯瞰してみるとヒントが見えてきます。
■事例共通ストーリー
・経営環境(外部/内部環境)
(S)何かしらの強みがある
(O)成長市場や需要増がある
(W)営業/販売/開発力が弱い、特定顧客依存
(T)競争激化、低価格競争
・経営戦略
① 差別化戦略(事業絞り込み)
→事業絞り込みによる差別化、集中と選択、競争優位
→経営資源の集中/有効活用により専門性向上
→多様な顧客ニーズに柔軟に対応
② 多角化戦略(事業拡大)
→取引依存を回避し、経営リスク分散
→既存事業の強み活用、相乗効果、事業拡大
・クロスSWOT
強み:強みを活かし新製品開発
外部連携で更に強化
既存事業とのシナジー効果
弱み:外部連携でノウハウ獲得
研修/育成で克服
多角化で経営リスク分散し、取引依存回避
機会:専門性向上し、差別化した高付加価値製品で
多様な顧客ニーズに対応
脅威:事業絞り込み(差別化)
事業拡大(多角化)で競争回避
・事例共通の対策は標準化→マニュアル化→教育
※コメント※
設問を読んでも何を書いてよいかわからない瞬間は必ずあります。
そんなときは、共通ストーリーに沿って考えると、少なくとも書き出せる内容が見えてきます。抽象(共通ストーリー)と具体(設問文や与件文)の行き来です。
■おわりに
受験生のみなさん、ここまで積み上げてきた努力は必ず力になります。
直前期に作るファイナルペーパーは、単なる「メモ」ではなく、頭と心の整理ツールです。
今回は私のファイナルペーパーをご紹介しましたが、みなさんなりの努力の積み重ねをぜひ形に表してみてください!新しい知識でなく今まで身に着けたものの整理です。
試験当日、緊張で頭が真っ白になったときでも、そのファイナルペーパーを見れば、学んできたことが一瞬で整理され、心も落ち着きます。
最後の最後まで、自分を信じて、自分だけの整理ツールを積み上げてきた努力の形として残してみることをおススメします!
あなたを心から応援しています!
次回は、はやひと さんの登場です。
お楽しみに!
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