最後のメッセージbyサルマン


こんにちは、サルマンです。

今日で私が書く記事は最後です。何を書こうか考えましたが、診断士試験をこれから受けようかという方、あるいは診断士試験に挑戦したが心が折れかけている方に、診断士をとってどういう意味があるのか、ということをお伝えしようと思います。

「足の裏の米粒」という言い方もあるぐらいで、あまり取得する意味がないのではないかと考える方も多いと思われる診断士資格ですが、私が資格を取った感想は、なんだかんだで、取るだけの労力には見合った資格だと思います。以下にその理由を列挙してみます。

副業ができる

私は企業内診断士ですが、企業内で活動する場合のメリットはやはり副業がしやすくなることだと思います。

税務面を考えると、可処分所得を上げるには副業は有効な手段です。個人事業を開業して青色申告をすれば基礎控除が65万円あり、かつ様々な経費がつめこめます。そのため、本業で同額の収入が上がるより副業で稼いだ方が得になります。

とはいえ、会社が副業を認めないという方も多いでしょうが、そこで診断士という資格が役に立つ場面が多いかと思います。

まず、更新要件に実務従事ポイントがあるため、副業を勤務先に認めさせやすい資格であるということが言えます。

さらに、コロナ禍もあり、診断士の需要が高まっている状況もあります。苦境にある中小企業に対して、診断士が足りないこともあり、政府からの圧力で令和2年度の合格者数はかつてない数に増加するという説も流れたほどです。実際には実務補習定員の制約もあってかそのようなことにはならなかったものの、診断士の人数が増えない一方で需要は増加しているならば、企業内診断士にもっと副業をしてもらうという方向に将来的に政府レベルで進む可能性も十分に考えられるかと思います。

老後の不安解消に繋がる

年金2000万円という問題があります。いろいろな考え方がありますが、やはりこの問題に対処していくためには、定年後も働き続けたい、ということになりますが、診断士の資格を持つことでその実現がだいぶ容易になります。例えば安いと言われる公的業務であっても、アルバイトでもやるよりは遥かにまし。社会的地位もあります。そのため、年金診断士を目指して定年前ぐらいに資格を取る人も多いわけですが、若いうちに資格をとっておくことで、さらに老後の不安は解消できるものと思われます。

まず、資格取得後に出来るネットワークは貴重です。そして、診断士仲間から入ってくる情報は直接仕事に結びつくだけでなく、自分を高めたいというモチベーションにもつながるものが多いです。ますます勉強するようになり他の資格も取得し、という人は少なくありません。そうなると、診断士取得がゴールではなく、むしろそこからさらにジャンプアップする契機になります。他士業の資格を取得するなどして、老後の心配など吹っ飛んでしまうぐらいにキャリアを高めている人が沢山います。

診断士を取った後に、取った資格を既得権益的に活かしたい、という使い方は難しいかもしれませんが、そのあとも継続して努力する気があるのであれば、診断士資格取得を契機としてスパイラル的に人生をよくしていくことができる資格だと思います。

診断士「外」のネットワークも作りやすくなる

私は以前から外資系コンサルタントの人なども来る勉強会などにも参加しています。参加費一回500円の自由参加の会なのでハードルは高くないのですが、自己紹介をするときなど普通の会社員なので結構肩身の狭い思いをしていました。が、中小企業診断士です、というと大分話がしやすくなります。また、診断士の実務をしていくと当然診断士独特の経験が蓄積されますので、普段の仕事がそこまで特殊でない人でも、向こうが面白いと思うような話をできるチャンスも増えます。診断士内での人脈だけではなく、診断士以外の人脈を増やす場合も有益だといってよいです。

国家資格にはなんだかんだで価値がある

国家資格を持つ「先生」であることの価値は意外と大きいです。
例えば、私の本業は上場企業の管理部門にいますが、そこで弁護士や会計士に仕事を依頼する場合、そのお願いする理由は有益なアドバイスを得ることだけではありません。とっくに調べ終わっていて答えが自分でわかっていることでも、弁護士や会計士に意見を求めることが往々にしてあります。なぜそんなことをするかというと、責任逃れのためです。いざとなったら「先生に訊いて進めた」ことを免罪符にするために、特に難しいことではないのに弁護士や会計士に問い合わせるわけです。
そして、診断士もそういう使われ方をすることがありえます。ベストを尽くした、自分に責任はない、というためには「診断士の先生にも見てもらった、診断士に担当させた」というお墨付きを得るわけです。そこは実力というより、名前の世界です。
これは仕事のやりがいでいえば、いわゆるブルシットジョブ(収入は高いが社会的には無意味なやりがいのない仕事)ではありますが、ブルシットジョブといえどもジョブはジョブですので、実績にも収入にもなります。ブルシットジョブで実績をレベルアップしてやりがいのある仕事につなげていくこともできるでしょう。
「診断士といったって、結局は独占資格が何もない経営コンサルタントでしかないんだから、結局は実務能力が大事なのであって、資格は無意味なんじゃ、、、」という方は、上記のことを考えてみてください。

なんだかんだで意外と収入機会はある

私は1年目でほとんど稼いではいませんが、先輩診断士の話を聞くと意外と稼ぐチャンスは多いことがよくわかります。
診断士が儲からない根拠として、3割しか独立していないということが挙げられますが、逆に言うと3割も独立している程度には稼げるわけです。

開業できる資格の代表格といえば思い浮かぶのは医師ですが、厚生労働省が出している医師・歯科医師・薬剤師調査(2018)によると、医師327,210人の内、病院の経営者は5,713人、診療所の解説者は71,709人ということですので、開業割合は3割を切っているものと思われます。
実は診断士の方が独立している割合は高いのです。勤務医でも十分な年収が得られるから、開業には資金が必要だから、というのもありますし、一方で診断士の方は年金診断士も多いから、などいろいろ事情はあるわけですが、診断士が一般に言われているほど独立していない資格というわけでもないのはご理解をいただけるかと思いますし、それほど食えない資格とも言えなさそうです。

何千万もする高額な機械を買って開業してみたはいいものの、商才がなく破産してしまい、経営権は他人に譲り渡して、借金を返すためにもとの自分の医院で働いているというお医者さんだって少なくありません。その点、診断士の開業は身軽。箔付けにキャリアコンサルタント(取得費用30万)、事業承継士(取得費用30万)、MBA(BBT大学院大学の場合約200万)などとってかけるだけかけてみたところで、500万も行きません。持たざる経営で気楽な稼業といえます。もちろん、上記のように副業がますますOKになってくるのであれば、企業内のままリスクをとらずに収入を増やすこともできるでしょう。

結論:診断士取得は意味がある

こうして考えると、企業内でいくにしても、独立するにしても、十分に魅力のある資格だと思います。皆さん、是非挑戦してみてください!!

明日はダイナマイト九州さんの記事です。
お楽しみに!!

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