合格体験記~3回目の2次試験 by ミョンス

読者のみなさん、はじめまして、こんにちは。
タキプロ13期のミョンスと申します。

私は3回目の2次試験で今年なんとか合格することができました。ほんとうに「ようやっと」でした。
この試験は「勉強さえすれば合格できる」と今もって言い切ることができません。

特に「2回目の2次試験は余裕だろう」とタカをくくっていたが故、また模試や答練の成績がよかった故、2回目に不合格だった時のショックはいまだ忘れることができません。
人間性を否定されているかのような、また1次試験をリセットしなければいけないあのどんよりとした気持ち。。

あのどんよりした気持ちとうまくつきあうために意識したことは「受かる方がラッキー」というメンタル面の改革でした。

皆さまの中でも、2回目の2次試験に涙をのんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
平然と気持ちをリセットさせようとしても、悔しさがまた湧き上がってくる。。

3回目の2次試験突破までどのような点を意識してきたかに絞って今回は書きたいと思います。


■はじめに


私の自己紹介です。

年代/性別:50代/男性
職種:金融機関でコールセンター業務に携わるサラリーマン
受験歴: 1次試験2回(2019,2021年)、2次試験3回(2019,2020,2021年)の受験歴
勉強方法: 「学習のムダ打ちを避けたい」という意識が強く、予備校は初年度からLEC通学を中心に複数活用

ご多分にもれず?定年後を見据えて数年前に学習を決意しました。

証券アナリスト試験と同時並行で学んでいたこと、20年ほど前に不動産鑑定士の試験勉強をかじっていたこともあり、1次試験の試験科目になじみがあった事も目指した一因です(しかし1次はそんな甘いものではありませんでしたが)。

仕事はそこそこ忙しいですが、何とか一か月80時間程度の学習時間は確保できていました。
また証券アナリスト試験の直前期は一か月くらい診断士の学習は離れていました。

■1次試験について~合格点さえ超えればいい!

1次試験について、集中できる期間は6月以降の実質二か月でした。
マークシートが本当に苦手なので以下の点に留意しました。

①全体で65%を目標にしそれ以上は望まない(1次受験から2年経過していたため記憶回復に苦労した)。
②「企業経営理論」「運営管理」2次を見据えた学習をする(EBAの1次講座を受講した)。
③「法務」「情報」「中小企業政策」は合格後も見据えた知識習得をする(情報については情報セキュリティ試験の学習も行った)。
④「経済」「財務」は極力勉強しない(双方合わせ合計20時間程度、経済は絶対的な自信があったが52点、、)。
⑤足切りは絶対回避する。完璧主義、1次燃えつき症候群に陥らない。この試験は2次がヤマで1次は通過点。

「企業経営理論」「運営管理」 はEBAの1次講義ばかり聴いていて、過去問演習がおざなりだったことは反省点。
反面2次の知識対策に効果的でした。
1次知識を繰り返したことは、2次対策にもなったので、この二科目は選択肢の肢レベルでじっくり取り組むことをお勧めします。

1次試験知識は最高の2次対策だと思います。合計点は447点でした。



■2次試験について~「事なかれ主義」「平均点」「センスを磨く」

この試験の本命はやはり2次試験。

ただ正解がない試験なので、答練などの得点が悪いと、そもそも自分の考え方がダメ出しされているのではと、落ち込んでしまいます。。
2回目の2次試験は自分自身万全な姿勢や対策で臨んだものの、CCBAと惨憺たる評価で終わってしまいました。

そこで下記のような点を意識して、精神的な負のスパイラルに陥らないよう心掛けました。

①2次試験は「センス」。それがない自分は受かればラッキー。またラクに受かれば後々自分が苦労する。
必要以上に自分を責めない。
「事なかれ主義」な答案を心掛ける。ホームラン答案は目指さない(特に事例Ⅰ)。
③どの科目も設問解釈を文節レベルで行う。これをやれば「外す」ことは減るはず。
④SWOTをなめてはいけない!(特に事例Ⅱ、Ⅲ) →皆さんに聞きたい「甘くみてませんか??」
⑤事例ⅣはCVPだけは何が何でも完答。「みんなができない問題」を見極め注力しすぎない。
⑥主語述語、短文、字の丁寧さ、シンプルさ、読みやすさを心がける。体言止めも使う。
⑦複数の予備校の答練や模試を受けて「採点基準の違い」を味わう。「高得点」「Aランク」より「平均点」を意識する。
⑧時間と気持ちに「スラック」を持つ。読書をする。2次試験は「時間」「勉強量」でなく「スジ」「センス」。
⑨自分の経験則や思い込みは捨てる。絶対。社会経験が浅い20代や学生が合格している意味を考えること。
⑩1次合格の実力者の80%以上が不合格の2次試験。不合格でも落ち込まぬよう、自分のリソースを突っ込みすぎない。疲れないように。
⑪実質的な最終面接。「この人を仲間にしたいなぁ」と思ってもらえるように答案作成する。

※ちなみに3年目の2次学習時間は約600時間程度

なんか、結構ありますね。。でも2回目の不合格の時、書き出して、これらをブレずに実行してきたのです。

以上について再現性が高い項目は、今後具体的なノウハウとして提供できればと思っています。


■2022年3月時点で今やるべきことは?

不合格が悔しく、フルスロットルで復習を行われている方も多いと思います。
1次試験対策はやはり「勉強量」がモノをいう反面、2次試験は「センス」の試験というのが私の率直な感想です。

でも「センス」を磨くって、むつかしいですよね。特に私のような50代はなおさら。

なので、今の時期の2次対策は、2次過去問一つの事例を、あれやこれや一週間かけて自分内で「うー-ん」と考えてみたり音読してみたり、考えに考えてみることが大切なのではないかと思います。また複数の予備校や再現答案を突き合わせて「なんでこういう解答になるのだろう?」と悩みぬくのもこの時期大切ではないかと思います。

自分は2018年事例Ⅰ(研究開発型企業)や事例Ⅱ(老舗日本旅館)などの問題をこの時期持ち歩き、模範解答をあえて求めることはせず、時にはお酒を飲みながら(笑)与件文や設問文を読んだりしていました。

また読書をしてみたり、自分の中で「スラック」を持っていることで、センスを磨き、現場感覚も鍛えられるのではないかと思っています。ちなみに私は2021年1~3月に30冊ほど経営関連書を読みました。

■おわりに

以上、私の3年目の体験記です。

不合格の痛みはズキズキと痛く、しかし前を向いて進まねばならず、ではどういう心構えできたか、について書いてまいりました。似た環境で学習をすすめている方に、少しでも届けばいいなぁと思っております。

この一年間、よろしくお願いいたします。 by ミョンス



次回は ちよ さんの登場です。
お楽しみに!

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