“あそび”をもつことで歯車は回り続ける–「Motivationの維持・強化」

こんばんは

日曜夜担当のおうじ@タキプロ4期生です

前回の記事はこちら

 

春の陽気に包まれ、東京でも昨年より15日早く桜の開花宣言

お花見の予定変更を余儀なくされる方も多いのでは?

まさしく、先週触れた”当初予測できなかった様々な事情”の例ですね。

4月半ばの開催を予定していた方は花見実施計画の変更を再度見直し、花見の成功を達成するべく状況変化へ柔軟に対応してくださいね!

また、お花見に限らず、節目の行事や、家族・恋人・友人との予定、会社の飲み会など、年間のイベントは数え上げればきりがありません。

 「今年は試験勉強があるし、そんな誘惑には一切駆られないぞ」

と言う方は多いと思いますが、1-2月前の直前期以外は、できる限りそういったイベントへ積極的に参加して適度に遊ぶようにしてください。

 

            …。えっ?

 

         なんで遊ぶことを勧めるの?

       勉強を応援するブログじゃなかったの??

 

その訳は、今回のテーマ「Motivationの維持・強化」で!


◆MotivationはActionをDriveするためのエネルギーである

Motivation:目標に向け行動を喚起する心理的エネルギー。動機づけ
(出典:MBA用語集)

これを受験勉強での定義に置き換えてみると、

試験合格という目標(Mission、Vision、Goal) に向け勉強計画(Action)を喚起(Drive)する心理的エネルギー。動機づけ

つまり、

設定したMission、Vision、Goalに基づきAction(Plan,Do,See)をDriveする(回し続ける)ための動機づけのエネルギーです。

Motivation

じゃあ、具体的にどうすれば???


◆2種類のMotivationを理解した上で状況に応じて使い分ける

ここで、1次試験の企業経営理論、2次試験の事例Iでの超重要トピック
「ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)」が登場です。

一般的に企業のマネジメントにおいて使用される概念ですが、
“診断士試験勉強のマネジメント”に当てはめて考えてみましょう。

Motivation=動機づけは、「外発的動機づけ」「内発的動機づけ」
から成り、以下のような性質の違いがあります。

①内発的動機づけ:「動因」によって内部から行動を起こさせるもの

達成・他者からの評価・仕事の内容への満足感・責任・昇進・進歩・個人的成長などの“動機付け要因”が満たされることで満足をもたらす。

⇒診断士試験の場合、資格取得による評価アップ、昇進、職務の充実、能力の成長を実感することなどが動機づけとなります。

②外発的動機づけ:「誘因」によって外部から行動を起こさせるもの

企業の施策と管理・監督・対人関係・作業条件・給与・福利厚生・雇用の保証などの“衛生要因”が満たされないことで不満を引き起こす。

⇒診断士試験の場合、資格取得による一時金支給、給与アップなどへの期待が動機づけとなります。

 

診断士のテキスト等では

「衛生要因は満たされても満足をもたらすことはなく、従業員の満足度を向上させるためには、動機づけ要因の効果がより大きい…」

など、さも外発的動機づけはいまいちで内発的動機づけのほうが重要というスタンスで書かれていることが多いと思います。

しかしながら、

試験勉強では「試験勉強に対する強く継続的な動機づけ」を得るため、外発的動機づけ・内発的動機づけの双方が重要な意味を持ちます。


◆内発的動機づけで勉強開始前のMotivationを強化する

ここで、2つの動機づけを再掲し、実際の受験生活に出てくる様々な
要因を交えながら、もう少し具体化してみます。

①内発的動機づけ:「動因」によって内部から行動を起こさせるもの

⇒資格取得による評価アップ・昇進、職務充実、能力成長の実感など

普段の試験勉強生活のレベルで言い換えると、”目標達成後のVisionや成長に基づく概念的な動機づけ”です。例えば、

 a. Visionの実現(長期)
 ・周囲の評価や信頼が高くなり、魅力的なポジションへ抜擢される
 ・診断士としての志を高く持ち、責任・やりがいある仕事ができる
 ・目標とする中小企業診断士の先輩のVisionを聞いて共感する

 ポイントは、合格後のVisionを言葉にして強くイメージすること。
 言葉にすることで意識が強まり、自身の行動を促し易くなります。
  例)紙や手帳に書き出す、周囲へ宣言する

 b. 成長の実感(短~中期)
 ・業務に応用することのできる幅広い知識やスキルを習得する
 ・時間管理、タスク管理や規則正しい生活習慣を身につける

 ポイントは、目標達成毎に自分の成長を具体的に確認すること。
 苦労の成果を実感すると「もっとやってみよう」と意欲が沸きます。
  例)1科目完了ごとに知識整理する、模試を受け成果を確認する

内発的動機づけは、試験勉強のMission(診断士になって○○するんだ!という強い想い)を根源として、試験合格後のVisionを強くイメージすることでMotivationを喚起しようとするものです。

確かに、内発的動機づけの要因は、試験勉強の意義や意思の根幹を成すものであり、勉強開始時のMotivationの強化に大きく影響します。

しかし、目先のことも数多くこなさねばならない日々の勉強生活では、必ずといっていいほどMotivationは次第に薄れていきます。

始めのうちはよくても、長期に亘ると体力的・精神的に徐々に疲弊し、当初の高いMotivationが維持できなくなってしまうんですね。。

そこで、

より短いスパンでMotivationの状態をチェックし、適切にメンテナンス(維持)していくため、もう一つの動機づけが有効となってきます。


◆外発的動機づけで勉強開始後のMotivationを維持する

②外発的動機づけ:「誘因」によって外部から行動を起こさせるもの

⇒資格取得による一時金の支給、給与アップ、福利厚生など

普段の試験勉強生活のレベルで言い換えると、”目標達成するためのご褒美・息抜きに基づく短期的・俗物的な動機づけ”です。例えば、

 a. ご褒美 (※目標達成後の報酬)
  ・○○科目が模試で60点を越えたら、高価な食事を食べに行く
  ・問題集やテキストを1冊こなすごとに、合コンを一回こなす

 ポイントは、目標達成するまではこれらを禁止・中断することです。
 しかしながら、達成が難しい場合は挫折・甘えにつながります。

 b. 息抜き (※目標達成するまでの気分転換)
  ・今週末は勉強を忘れてゴルフに出かけ、ストレス解消する
  ・休暇をとって、彼氏、彼女と旅行にいくことで気分転換する
  ・疲れを癒す為に、いつもの倍くらい寝る

 ポイントは、目標達成できてなくとも適度に息抜きをする勇気です。
 遊びすぎ、息の抜きすぎにはくれぐれも注意してください(笑)

a.やc.は、程度の差あれ無意識に実践している方も多いと思いますが、b.の「遊び」はどうでしょう? しっかり遊んでますか?

           って、え!?

「達成してないのに、大切な週末を勉強に充てないでどうするんだ」

「休暇なんてとって遊んでいる暇があったらもっと勉強しなきゃ。。」

こんな反論も当然あると思います。僕もわりと同じ性格ですしね。
でもよく考えてみてください。。

「疲れきった体と心で頭を無理やり動かして、うまく回転しますか?」

「仕事や勉強だけの生活で、家族・友人の関係はうまくいきますか?」

勿論、ただ遊んでいるだけで合格するなんてことはあり得ませんが、

・肉体的に追い詰めすぎて疲労が溜まり、パフォーマンスが低下する

・精神的に追い詰めすぎてストレスが溜まり、Motivationが弱くなる

こういった問題を避けるため、意識的に遊んでみることも大切です。

体を動かす」「思い切り休む」ことで肉体が、「人と会って話す」「楽しみを共有する」ことで精神が各々リフレッシュできますよ!


◆二要因理論(動機付け・衛生理論)」の応用のまとめ

「内発的/外発的動機づけ」を上手に使い分け、勉強のMotivationを強化・維持するためポイントは、以下の2点を理解することです。

①どんな要因やタイミングでMotivationが低下する(上がらない)か

 例)内発的動機:目標が曖昧、周囲からの不理解、模試の成績が悪い
   外発的動機:一ヶ月遊んでない、睡眠時間が少ない
 
②自身の性格や置かれた状況によってどんな動機づけが有効であるか

 例)内発的動機:Vision・Actionの具体化    ※勉強開始前
        :能力成長・知識習得の実感   ※勉強開始後
   外発的動機:ご褒美、息抜きによる気分転換 ※勉強開始後

上で見たように、Motinvationの強化には内発的動機が有効ですが、
それを維持するため、外発的動機もうまく意識してみてください!


◆”あそび”をもつことで歯車は回り続ける

先ほど、企業経営理論では比較的重要視されない「外発的動機づけ」も、試験勉強においては重要な役割を果たすことに触れました。

外発的動機づけは所謂“あそび”。 あそびは“余裕時間”とも言います。

仕事の使命感(内発的動機)に燃えすぎるあまり、余裕が全くない状態でタスクを無理やり詰め込んだプロジェクトは必ず破綻します

※普通なら、土日という余裕時間(非稼働日)を設定しますよね?

また、

1次試験科目の運営管理では、工場の機械や自動車などの製品では、
安定稼動のため歯車と歯車の間に敢えて適度のあそびをもたせます。

※機械にかかるストレス(負荷)を緩衝し、突発的故障を防ぎます。


    「受験する年に遊ぶなんてとんでもない!!」

と思い詰めすぎてしまっている方

受験生活にうまくあそびを取り入れることで、気分転換やエネルギーの充電を図ることができ、勉強が今よりもっと楽しくなりますよ!

そして、結果的には合格への近道になるはずだと思います

 

もっと具体的なあそびの取り入れ方については、別途個別でお教えしますので(笑)、コメント等で気軽にコンタクトしてくださいね♪

 

それでは次回より、 Action(勉強計画)を具体化すべく各科目の性質の分析に入っていきたいと思います


 

 最後に東京地区でのイベント開催のお知らせです!

【タキプロ絶対合格セミナー2013春 in 東京】
http://www.takipro.com/semirepo/takipro_seminor/6140/

~開催概要~
■日時 :2013年03月23日(土) 13:00~16:30
■場所 :月島区民館 5号洋室 (東京都中央区月島二丁目8番11号)
■持ち物:筆記用具
■参加費:1,000円
■定員 :50人(※先着順)

~懇親会~
■時間 :17:00~19:00頃
■場所 :セミナー会場付近
■参加費:3,500円(セミナー受付時にお預かりします)

お申込みはこちらから


【タキプロ勉強会(
3月予定@東京)】

・3/31(日) 9時半~12時 八丁堀区民館  

題材:H24事例4&1次よろず相談会

*題材の事例についてご自身で事前に解答を作成の上、
 5部程度コピーして会場へお持ちください。

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