失敗から学ぶ大人の勉強法⑥ 模擬試験の間違ったやり方

こんばんは。ちひろ@タキプロ6期生です。

今夜は模擬試験のお話です。

診断士試験は意地悪なのです

 6月を迎えますと診断士受験生には試験の前に一つのちょっとした
イベントが待っています。

もう、言わずもがなですね。模擬試験です。

 予備校各社が一斉に一次試験の直前対策として模擬試験を開催します。試験前の最初にして最後の関門です。この時点での完成度の如何が、最後の追い込みをいかに過ごすかを左右します。それは、勉強方法のみならず、モチベーションや勉強に対する態度にも影響をしてきます。

 仮に、合格点に十分足りるような実力がついていることが分かれば、
残りの時間、高いレベルでのモチベーションを維持したまま自信をもって試験に臨めるでしょうが、そうでない場合、不安を抱えたまま試験に臨むことも少なくありません。

 ただ悲しいかな、多くの人は後者に振り分けられることが多いのが現実です。特に初めての受験生の方は、見たこともないような難易度の問題にどう対応していいのかさえわからず、普段の実力を発揮できないままに過ごし、40点に満たない科目が出てきてしまうことも珍しくはありません。

 その結果は多くの場合、受験生の心を取り乱させます。

 8月の試験の日に旅行の予約を入れてしまいたくなる程です。今まで多くの犠牲を払って勉強したのは何だったのか。自分の脳みそは何一つ吸収することができないほど衰えてしまったのかと、自らの学習能力に疑問を持ち始めるのも無理からぬことです。

 ですが、安心してください。それはみなさんの学習能力が低い、あるいは低下してしまったのではなく、診断士の試験がそのような問題を出すからです。各所に専門家でなければわからないような知識を問う問題を配備したり、教科書の知識の問われ方を少し変えて受験生の心を乱すように作ってあるのです。

 意地悪な試験なんですよ。中小企業診断士の試験は。

 そのため模擬試験では、その意地悪な問題をいかに避け、解ける問題だけに力を注ぐかを判断することをトレーニングすることで、本番でも心を落ち着けながら実力を発揮することができるようになります。

模試でやってはいけない3つのこと

 ではそのために、模擬試験でやりがちだけれども、やってはいけない3つのことをこれから伝授いたしましょう。

①問題を一つ一つ順番に解いていく。
 開始の合図とともに問題の冊子を開けると、何問も問題が続くことになります。それをわれ先にとばかり鉛筆を取り、1問目から一つ一つ順番に解くのは身も蓋もない言い方をすれば自殺行為です。

 必ず、どこかで壁にぶつかり、無為な時間を費やし、後ろに控えているであろう本来解ける問題に費やす時間が不足するという事態に陥ります。一刻も早くマークを塗りつぶしたい気持ちをぐっとこらえて、まずは問題の全体像を把握しましょう。そして、絶対に解けないであろう問題は思い切って捨てる覚悟で×マークでもつけて後回しにしましょう。
仕事と同じで段取りが大切なのです。

②解けない問題を意地でも解こうとする
 予備校に通っている場合、自分の通っている学校の模試を受けると往々にして発生するのですが、過去に似たような問題を解いたことがあるのに、知識を忘れてしまった問題にあたった時、何とかして回答できるようにと一生懸命にその問題に取り組んでしまうことも珍しくありません。

 若者も若さゆえの過ちをなかなか認めたがらないものですが、大人も大人で自分が過去に学んだ内容を忘れたことを認めたがらないものです。そんなプライドは捨てましょう。できないのであれば、できないことをさっさとあきらめて他にできそうな問題を探しましょう。

③勉強仲間と答え合わせをする
 試験が終わった後、慰労もかねて勉強仲間と居酒屋や喫茶店にいくことも多いかと思います。そんな興奮冷めやらぬ中、お互いに模試の問題について語り合う中で答え合わせをすることも少なからずあります。

 これが最も今後のモチベーションに悪い影響を及ぼします。

 友達ができた問題ができないという事実が分かったら最後、酒の酔いもさめて明日からどうやって乗り切ろうか、試験の後自分だけ落ちたらどうしようと暗い気持ちになりながら、家路につくことになります。 

 1次試験は絶対評価なので、他人の出来具合は全く関係のないことです。模擬試験はあくまで練習でしかないのです。練習で上出来でも失敗する人もいますしその逆の人も多いのです。中には、自分が出来たのをいいことにドヤ顔で自慢してくるいやな奴もいるでしょう。そんな人は放っておきましょう。どうせ診断士になってもその性格が災いして、仲間ができないのが目に見えています。

 模試が終わった後の慰労会は、明日からの英気を養うために、勉強の話は一切しない方が賢明です。 

 模擬試験はあくまで模擬ではありますが、ここできちんと本番での60分、ないしは90分の間の仕事の仕方を想像し、実行できるようにしておくことは、本番を無理なく無用な動揺を起こすことなく過ごすためにとても大切です。また、試験後に大切なのは模試で何点とれたか?ではなく、きちんと時間を有効活用できたか?あるいは解いてはいけないような難易度の高い問題に無用な取り組みをしなかったか、であったりします。どんな問題がでるかは、試験日当日でなければわかりません。点数だって変動します。

 ですが、きちんとやるべき仕事と捨てるべき仕事を振り分け、前者に力を注げるかどうかを判断する力は、試験本番でも変わることはありません。

 模擬試験を有意義に活用して、ラストスパートを切れるように頑張ってください。

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