【試験まであと2ヶ月の対策方針】経済学・経済政策 byさとー

経済学・経済政策

こんにちは。タキプロ16期の   さとー と申します。

2回目の投稿となる今回は、 1次試験まであと2ヶ月程に迫ってきた中で、経済学・経済政策(以下、経済)にどう取り組んでいくと良いか、同時期(6月頭~)の私の経験を元にお伝えしていきたいと思います。

詳細は以下に記載しますが、結論として経済学素人の私でも、6月頭から本腰を入れた学習をし、最終的に本試験で84点を取ることが出来ました。経済は、勉強の仕方次第で今からでも得点を伸ばすことが出来るチャンスがあると考えます。苦手な方もここからです。

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■はじめに

まずは、中小企業診断士の勉強開始前の私の基本情報をご紹介します。

・経済受験年度:R5年度(2023年)※この年に1次合格

・予備校:TAC

・学生時代に経済学の勉強経験は無し

・ミクロ経済/マクロ経済の意味も分かっていない

・数学が苦手(文系頭)

■私の習熟状況推移

続いて、受験生時代の私の経済の習熟状況を、ざっくりした期間毎に紹介します。

〈2022年9月〉

中小企業診断士の学習を開始。TAC通学コース。まずは企業経営理論から学習スタート。

〈2023年1月末〉

TACで経済の講義が開講し、テキストに沿って講義を一通り受ける+講義と並行し問題集(TACで配られる、スピード問題集とほぼ同内容のもの)を1周こなす。ミクロ経済/マクロ経済共に理解しきれていないところを多々抱えつつも、次の1次科目(経営情報システム)の講義が開講するため、十分に学習出来ずにいったん終わる。

〈2023年3月〉

この頃もTACで別の1次科目(経営法務)の講義を受講していたが、その傍らで自宅で1次各科目の過去問へ取り組むようになる。年度別に各科目を数日おきにローテーションで解いていき、その中で経済も解き始め、大体50点~60点前後の得点に。

〈2023年5月末(本ブログ投稿と同時期)〉

TACでは1次各科目の答練(本試験同等レベル)が中心となり、自宅でも引き続き1次過去問へ取り組む。経済はTAC答練、過去問どちらも相変わらず50点~60点前後。ただし、復習として問題の解説文を読むも、マクロ経済を中心に理論がわかりきっておらず、なんとなくで解いているイメージ。しかし、1次試験は1科目でも40点以下があるとその時点で足切りの為、このままなんとなくで進んでは、本番で失敗する可能性があるという不安が強くなる。

〈2023年6月頭~〉

本試験40点以下や低得点のリスクを懸念し、6月~試験直前まで、改めて経済の学習にも力を入れるようになる。

〈本試験(2023年8月)〉

学習の成果もあって(?)本試験で84点を獲得。1次試験突破の得点源になりました。

以下より、上記6月頭~の私の取り組み詳細についてご紹介します。6月頭からということで、すなわち、これからでも取れる対策です。

■6月頭~の経済の対策

それでは、6月頭~私の経済の具体的対策をご紹介します。

とは言っても極めてシンプルで、私は以下①②の繰り返しにつきると考えます。

①理論(事象)の因果を腹落ちさせる

②頻出論点を中心に過去問や問題集を解く

大した話でなく、大変申し訳ありません。

しかし実際のところ、経済はこの①②の繰り返しで、確実に点が取れるようになると思っています。

なぜなら、経済は過去の経済学者が唱えた体系化された理論に沿って出題される為、問題により多少問われ方が違っても、理論をおさえ理論に基づいて考えられるようになれば、自ずと正しい答えを導き出す事が出来るためです。つまり、出題論点が”枯れた”ところがあり、実はおさえるべきことが明確であるという特徴があるのです。

それでは、①②について詳しくご説明していきたいと思います。

〈①理論(事象)の因果を腹落ちさせる〉

経済は、事象の因果をおさえることが重要です。

経済では、○○が起これば、△△となり、それにより◇◇が発生し、××となる、というような因果の連鎖によって事象が説明されます。特にマクロ経済のIS/LM曲線、AS/AD曲線に関する問題や、古典派理論とケインズ理論の違いに関する問題等では、この考え方が特に重要で、ある意味、”風が吹けば桶屋が儲かる”のような捉え方や、なぜそうなるのか、を追求することで、どのような問題が来ても、お手上げということにはなりません。

例えば、ここで皆さんに問いです。

ケインズの貨幣需要における、

「債券の利子率が低下すると貨幣の資産としての需要が増加する」という理論で、

・そもそもどういう理由で債券の利子率が低下するのか

・債券の利子率と貨幣需要に関係があるのはなぜか

すぐに説明出来るでしょうか。

一見すると当たり前なことでも、なぜそうなるのか、を突き詰めて説明出来るようにすると、あらゆる事象に対して正解を導き出せます。逆に、なぜそうなるのか、が曖昧だと、聞き方を変えられたときに、途端に対応が難しくなります。

※上記問いの答え

・そもそもどういう理由で債券の利子率が低下するのか

→利子額が一定だとすると、債券の需要が上昇し、債券価格が上昇すると、債券価格に対する利子額の割合が下がるから

・債券の利子率と貨幣需要に関係があるのはなぜか

→例題のように債券の利子率が下がる場合、貨幣に対する債券の魅力度が下がり、その代わり相対的に貨幣のメリットである流動性の魅力度が注目され、貨幣需要が増加するから

それではどのようにして理論を腹落ちさせるかですが、私は、テキストに出てくる各理論について、テキストの余白になぜそうなるのか、を徹底的にメモ書きで補足しました。テキストに書いてあることは正しいものの理路整然としており、私にとっては”なぜ?”の詳しい説明が不足していたからです。メモ書きで自分で補足することで、あとから見返してもすぐに頭の中で整理出来るようにしました。

今振り返ると、このテキストへの書き込みが、理解度アップに大きく繋がったと思います。

↑私のテキストから抜粋(古典派理論とケインズ理論の違いについてのページ)

〈②頻出論点を中心に過去問や問題集を解く〉

経済では、本試験の問題構成は毎年大きく変わりません

これは、先ほども述べたとおり、過去の経済学者が唱えた体系化された理論に沿って問題が出題される為です。毎年問題構成が変わらないというよりは、変えられない、というところがあると思っています。その為、経済は過去問が大いに役立つ科目と考えられます。

とりわけ、頻出論点を抑えましょう。そして、回答の正誤よりも、なぜその選択肢が正解になるのか、逆に不正解の選択肢はなぜ不正解なのか、自分で説明出来るようになることを目指しましょう。それができれば、どのような問題が来ても、”分かる”という状態になっていくと考えます。

①で述べたようにまずは理論を腹落ちさせ、その上で過去問を解いていくことで、理論を体に定着させることができ、得点力の安定化に繋がると考えます。

■経済という科目の立ち位置から留意すべきこと

ここまで、皆さんに経済を頑張っていただく為の内容でブログを書いてきました。しかし、実際のところ経済はどこまで力をいれるべきか、非常に悩ましいのが実情です。

というのも、言い方は良くないかもしれませんが、経済は2次試験の出題範囲にはほぼ関係が無いと言える科目であり、企業経営理論、財務・会計、運営管理の3科目と比較すると、どうしても1次で”使い捨て”のようになってしまう科目であるからです。1次試験直前の今、2次試験に繋がらない科目にどこまで力を入れるのか?というジレンマは確かに存在します。

しかし、経済をしっかりと対策しておくべき理由もあります。

1つは、経済が1次試験1日目の1科目に実施される科目、つまり多くの人にとって、全7科目のうち最初に受験することになる科目であることです。経済で大崩れを防ぐ事で、その後の科目にメンタル面で引きずらないというメリットがあります。逆を言えば、経済で大崩れすると、その後の科目に大きなプレッシャーがかかります。

もう1つは、先述のとおり、経済の出題内容は毎年それほど大きく変わらず、理論を理解しおさえれば得点が安定するという特徴があることです。(例外として、経済も第1問と第2問で時事を盛り込んだような問題が出ますので、過去問はあまり参考になりませんが。)

一方で他の科目ではそれが通用しない場合があります。例えば、経営法務や中小企業経営・政策には法改正があったり、情報システムでは技術の進歩に伴い新しい知識が出題されたりしますので、過去問を解き、理解を深めるだけでは対応しきれない、適切でない事があります。そうした意味でも、経済に力を入れてみることは決して無駄にはならないと考えます。

■おわりに

ブログを読んで頂き、誠に有難うございました。

1次試験まで残り2ヶ月ほど、経済のみならず各科目皆さんのベストが尽くせますように、祈念しております!

次回は、サクサクさん さんの登場です。 

お楽しみに! 

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