B社は一所懸命 byサルマン

こんにちは、サルマンです。 体育の日がスポーツの日として7月に移動した影響により、今日が二次試験前最後の祝日です。

貴重な連休は有意義に過ごせているでしょうか?

今日は事例Ⅱについて書きます。

あなたの自宅で商売をはじめるとしたら?

事例Ⅱにはネイルサロンやツアー会社、水産練物メーカーなどなど様々な業種が登場します。いろいろな会社の経営を考えていくことは、過去の事例を紐解いていくときの楽しみでもあります。

ところで、質問です。様々な商売がある中で、皆さまのご自宅を改装して商売をされるとしたら何を始めますか?

「うちは豪邸で子供も独立して夫婦二人暮らしだから空いた部屋を使って民泊で儲けられる」というようなうらやましい方もいれば、「ワンルームで妻も小さい子供もいるから、ECで小物を売るぐらいしか無理!」なんて方もいるかもしれません。 「大通り沿いだからひょっとしたら何かできるかもしれない」、という方もあれば、「観光地ですらない田舎の一軒家で何もしようがない」という、立地の問題も大きいでしょう。

いずれにしても、ご自宅の物理的・地理的条件によってできることがまるで変ってしまうのではないでしょうか?

どんな部屋があるのか、どんな場所なのか、という点は非常に重要な要素です。 自宅以外で物件を探すとしても、仮に自分で店を開こうということになったら、どなたも不動産屋を何軒も回ってそれぞれの特徴を比較し、悩みに悩みぬいて物件を決めることになるでしょう。

事例Ⅱに登場する「風景描写」

こうした物理的・地理的条件に関する与件というのは事例Ⅱに毎年のように登場します。 令和元年度は「細長いスペース」のネイルサロン、平成30年度は「裏手には大型バス1台、乗用車6名分の駐車場がある」旅館、平成29年度は「1階と2階を合わせて300㎡強の売り場の1店舗を構えている」寝具小売業、平成28年度は「本社と工場は隣接しており、すぐそばにはY川が流れる」醤油メーカーといった具合です。 これらの記述は小説でいえば風景の記述のよう。特に初学者のうちはついつい読み飛ばしてしまいがちな点です。

しかし、先ほどの例で示したように実際に経営をしている社長にとってみれば、これらの条件は重要です。

B社の規模

2013年以降の各事例に登場する企業の従業員数をまとめてみました。事例Ⅱに登場するB社は小さい会社が多いことがわかります。

過去には従業員数250人売上高65億円という企業の事例が出題されたこともあり必ずそうだということではありませんが、B社の従業員数は他事例のA社・C社・D社に比べて少ないことが多く、さらに従業員数は年々少なくなる傾向にあります。特にここ3年は従業員数10人にも満たない零細企業に関する事例が続いていて、直近の令和元年度の従業員2名という事例では、皆さまが自宅で何か商売をはじめるのと大差ない規模といっても過言ではないでしょう。

設備投資を前提とした事例である事例Ⅳの企業と比べると基本的には大きな投資をする体力に乏しく、現在ある設備でなんとかしなければならない会社であるということを念頭に置く必要があります。

各年度各事例の売上規模もみてみましょう。

興味深いことに、事例Ⅱでは売上は示されないことが多いです。 投資の是非を判断しなければならずそのために多くの数字が必要になる事例Ⅳに対し、売上すら示されない事例Ⅱ。この理由は様々な解釈があり得るかと思いますが、「大きな投資を考えない」ということが出題の前提となっている可能性が高いように思われます。お金のかかることをしない、できないという前提だからこそ売上は必要な情報ではないわけです。

B社の葛藤

小規模で、大きな投資を考える余地のないB社にとって、今ある店舗はほぼ所与の条件といえます。何としても今の場所で経営していかなければなりません。一所懸命です。

だからこそ、ここの空きスペースを何とか使えないかな、この立地の長所をもっと引き出せないものか、ということを必死で考えていかなければならない。そして、そこでできることにより経営方針が左右されるのは自然なことです。

例えば平成30年度の旅館の事例では、裏手にバスが泊まれるスペースの存在が記載されていますが、これがあるのとないのでは大きな違いです。実際の旅館経営でも、そういう場所がないために団体客を呼べず苦労している経営者の方も少なくないでしょう。

リアルな感覚を持ってみると、場所や立地に関する与件がただの風景描写ではないことがよくわかります。これらはB社の運命を分ける重大な条件です。けっして見落とさないようにしましょう!!

次回は、ダイナマイト九州さんの記事です。お楽しみに!

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